2016年09月03日

小瀬川白望とヒダル神 エイスリンの憑神退治?

イエ~イ 宇夫方葵さん見てる~?

 『咲-Saki-』実写化プロジェクトッテェェーッッ!!!! ナンヤァァアァァーーッ!!!(時事ネタ)

 シロこと小瀬川白望は『咲-Saki-』でもっとも好きなキャラの一人なのですが、ようやく個別記事が書けました。
 シロの人物造形・能力の元ネタが迷い家(マヨイガ)があることは、劇中での描写やアニメオリジナルの戒能プロおよび永水女子による解説からほぼ確定しています。ひょっとすると、それに加えて「ヒダル神(がみ)」もモチーフの一つになっているのではないか、という説を打ち立ててみます。

 ヒダル神とは、このような妖怪です。

ヒダル神(ヒダルがみ)は、人間に空腹感をもたらす憑き物で、行逢神または餓鬼憑きの一種。主に西日本に伝わっている[2]。北九州一帯ではダラシと呼ばれ、三重県宇治山田や和歌山県日高や高知県ではダリ、徳島県那賀郡や奈良県十津川地方ではダルなどと呼ばれる[3]。

山道などを歩いている人間に空腹感をもたらす悪霊の類をいう。これに憑かれると、歩いている最中に突然にして激しい空腹感、飢餓感、疲労を覚え、手足が痺れたり体の自由を奪われたりし、その場から一歩も進めなくなり、ひどいときにはそのまま死んでしまうこともあるという[2]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%80%E3%83%AB%E7%A5%9E


 私がヒダル神のことを知ったのはたまたま――某古株メーカーの巫女さんが妖怪にやられちゃうゲーム最新作に出てきた――で、そのゲームのスレッドで「怠い(ダルい)というの語源になった妖怪だな」という書き込みを見つけて、はっとしたんですよ。なぜなら全国1000万の『咲-Saki-』ファンにとって、シロと言ったら「ダルい……」であり、その逆もまたしかりだからです! (なお、だるいの語源には諸説あります
 ヒダル神に興味が湧いたので、少し調べてみたのですが、何とまぁ、それが起こすとされる怪奇現象が、『咲-Saki-』本編のシロのあれこれを思い起こさせるじゃあありませんか。

山道などを歩いている人間に空腹感をもたらす悪霊の類をいう。これに憑かれると、歩いている最中に突然にして激しい空腹感、飢餓感、疲労を覚え、手足が痺れたり体の自由を奪われたりし、その場から一歩も進めなくなり、ひどいときにはそのまま死んでしまうこともあるという[2]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%80%E3%83%AB%E7%A5%9E


 その場から一歩も進めなくなる……これはもうシロそのものですね。一歩も進もうとしないのは本人ですが。
 思えば、小瀬川白望のキャラクターについて考える上で、幽玄でつかみ所がない、関わる人に図らずも幸運をもたらすという部分は、マヨイガのイメージであるとわかります。しかし、いつも気だるげでダルいダルいつぶやいてばかりいるところは、それの要素があまり感じられなかったんですよね。そこにヒダル神のイメージを付加すると、個人的にはしっくり来ました。
 さて、ここから話がさらにこじつけ臭くなってきます。このwikipediaのページには、ヒダル神に対処する方法も載っていたのですが……。

ヒダル神に憑かれたときには、すぐに何かを食べ物を食べれば身動きできなくなることはないとされ、ヒダル神を防ぐためには前もって十分な量の食糧を持ち歩くと良いという。そのために弁当を持って山道を行く際には、その弁当を食べ尽さずに一口分は残すという心得が伝わっている。僅かの食べ物の持ち合わせもないときには、道端に生えている草を口にすればどうにか助かることができるといい、草すら無いときには掌に指で「米」と書いて舐めても良いという[4]。また土地によっては、食べ物を近くの藪に捨てる、身につけている衣類を後ろに投げるという方法も伝わっている[2][8]。愛知県や和歌山県では、木の葉でもいいから口に含むと助かるともいう[5]。

(引用者省略)

現代においても主に山間部で、稀にヒダル神に憑かれたという話が伝わっている。一説によると、急激な血糖値の低下や二酸化炭素中毒がヒダル神に憑かれたときと同じ状態をもたらすといい、植物の腐敗で発生する二酸化炭素[2]、または食事をとらずに山中を長時間歩いたことによる低血糖状態をヒダル神の正体とする説もある[10]。 ハンガーノックを参照

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%80%E3%83%AB%E7%A5%9E


 要するに、ヒダル神は「山越えをする時には、すぐにエネルギーになる食糧を用意しておかないといけない」という知恵から生まれた妖怪なんでしょうね。
 シロに話を戻しましょう。食べ物を用意しておくことで対処する、と聞いて、第92局「奇怪」の名エピソード「オナカスイタ?」「パンタベル?」「一緒にくる?」を思い浮かべたのは私だけではないでしょう。ヒダル神たるシロの方がパンをもぐもぐ食べてますし、エイスリンはシロを追っ払うどころか餌付けで仲良くなってしまいましたが。ここで出てきた食べ物が、炭水化物の代表格たるパンというところも面白いですね。

 ヒダル神の伝承は主に西日本で残っていて、東北地方にはあまり分布がないのは残念でしたが、山に現れる怪異ということで、山の妖怪という宮守女子高校のコンセプトとも合致しています。偶然の一致だったとしても面白いので、紹介してみた次第です。
 他に「シロのアンニュイな要素はこの妖怪が出典だ!」という意見がありましたら、教えてください。

tags: 咲-Saki- 考察 
2016年05月22日

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登場人物(名前順)
         

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【咲-Saki-謎】 宮守女子と遠野物語 - 咲-Saki-ほんだし -
咲-Saki- 宮守女子元ネタ自分用まとめ - ロクシン

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さくやこのはな :: 『シノハユ』と一索の鳥、あと『万葉集』とか。
朝酌あさくみと言う地名 私説『出雲国風土記』参究 青山富士夫

龍門渕高校

臨海女子高校

荒川軍団元ネタ探し①-アルカ茄子
荒川軍団元ネタ探し②-アルカ茄子


登場人物(名前順)
 

愛宕絹恵

愛宕洋榎
「愛宕」という名字に隠された意味について考えてみます - 私的素敵ジャンク
「榎」から考える愛宕洋榎 (愛宕洋榎考・前編)-アルカ茄子

愛宕雅枝

新子憧
憧の体温はあったかい?――高鴨穏乃の平熱と,新子憧の温度 - Danas je lep dan.
新子憧は変態淑女にあらず、いとけない少女なり とっぽいとっぽい。

新子望
近代麻雀漫画生活:3月14日は阿知賀編を影から支えた新子望さんの誕生日!\のぞたんイェイ?/

天江衣
天江衣とは (アマエコロモとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
「海底撈月」という役から生まれる様々なイメージを組み合わせて産み出された天江衣というキャラクター - 私的素敵ジャンク
咲-Saki-の天江衣が使う難解な言葉を調べてみた。 - 一切余計
ころたんの名前の呼び方について - 私的素敵ジャンク

荒川憩
荒川さん元ネタ探し-アルカ茄子

姉帯豊音
姉帯豊音とは (アネタイトヨネとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
姉帯豊音と山女について - 私的素敵ジャンク
かんむりとかげ : 姉帯さんの村と糠部、また遠野との繋がりについて
姉帯豊音は恐ろしくも悲しい境遇から生まれたのではないかという仮説: 麻雀アニメ&麻雀ゲームあれこれ
姉帯豊音の能力考察―暦占という仮説― - 考える凡人
「姉帯さんが九戸村出身である」という、ひとつの仮説① : LAT. 39°20' N
「姉帯さんが九戸村出身である」という、ひとつの仮説② ~ 電子の海を遡る ~ : LAT. 39°20' N
アネタイ村 ヲ 封鎖セヨ!(前編) - 「岩手の北の方」についての いち考察 - : LAT. 39°20' N
アネタイ村 ヲ 封鎖セヨ!(後編) - 「岩手の北の方」についての いち考察 - : LAT. 39°20' N
家紋から紐解く、姉帯姓と六曜の関係 - 前編 - : LAT. 39°20' N
家紋から紐解く、姉帯姓と六曜の関係 - 後編 - : LAT. 39°20' N

池田華菜
近代麻雀漫画生活:池田の成長を表現する麻雀牌を使った演出
池田とコーチと7ピンと(池田華菜のシナリオ考察その2): 麻雀アニメ&麻雀ゲームあれこれ
咲-Saki- 第16話における池田を擁護してみる - 半端は駄目だ
池田と笑顔と泣き顔と(池田華菜にまつわるシナリオ考察): 麻雀アニメ&麻雀ゲームあれこれ

石飛閑無

稲村杏果

井上純

岩館揺杏

石戸霞
石戸霞と鬼八伝説の繋がりに関して - 私的素敵ジャンク
M1,2,4,8,17,34,68 : 永水女子・石戸霞の能力のモデルは死体だった - livedoor Blog(ブログ)

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【咲-Saki-謎】 エイスリンの描く「理想の牌譜」とは? - 咲-Saki-ほんだし -
咲-Saki-で宮守女子のエイスリンがニュージーランド人である理由 : さざなみ壊変
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エイスリンの理想の牌譜を補完してみた その1 ‐ ニコニコ動画:GINZA

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第152局 素数を数えるんだ: あっちが変(エルティ、オリ、サミ)
ネリー・ヴィルサラーゼさんと祖国サカルトヴェロについて|マンガソムリエ兎来栄寿のブログ 先刻の箚記(さっきのさっき)

上重漫
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戒能良子
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鹿倉胡桃はツッコミではなかった!?① : LAT. 39°20' N
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咲-Saki- 第15話・加治木ゆみの槍槓(チャンカン)についてのまとめ - 半端は駄目だ
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小瀬川白望
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何の変哲もない咲の地名紹介 : 岩手県代表・宮守女子高校と小瀬川さんの髪の色とか塞さんの苗字とか
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沢村智紀

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パウチカムイ - Wikipedia
麻雀雑記あれこれ : 【考察】獅子原爽の「赤い雲」に関する諸考察
『咲―Saki―』第144局[烈火]関係の元ネタメモ : さくやこのはな(五色の雲とカムイ)
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爽くんのモデルとか自宅の位置について考えた : さくやこのはな
野の百合を見よ | 紫の衣
『咲―Saki―』152局[一片]備忘録(セルフまとめ) - Togetterまとめ
爽の「野の百合を見よ」は何が「微妙に間違えて」いたのか とっぽいとっぽい。

渋谷尭深
渋谷尭深さんの能力で打ってみた|マンガソムリエ兎来栄寿のブログ 先刻の箚記(さっきのさっき)
麻雀雑記あれこれ : 【考察】ハーベストタイムの必勝戦略
ハーベストタイムシミュレータ α版を公開してみます。:咲グラフ

清水谷竜華
咲-saki- 阿知賀編 16話 [軌跡] 竜華の真の実力が開放される。その名も「無極点竜華」 [ 麻雀漫画まとめ ]
さくやこのはな :: 清水谷竜華さんについて考える。

白築慕
シノ観察日記(2日目)『慕、母を想う』
【シノハユ】白築慕=小泉八雲説 - 週刊話半分

白水 哩
松浦佐用姫 - Wikipedia
麻雀雑記あれこれ : 【考察】白水哩の和了は普通の期待値では測れないそうなので計算してみた

神代小蒔
【咲-Saki-謎】 神代小蒔は何者なのか - 咲-Saki-ほんだし -
神代小蒔の神降ろしについての考察 - 私的素敵ジャンク
かんむりとかげ : 神境の姫はなぜ鬼になるのか?

末原恭子

妹尾佳織

染谷まこ
今度こそ本当にカタキとっちゃるけえのう - 迷子の坊やのみちくさ日記


 

メガン・ダヴァン
メガン・ダヴァン 龍からの逃走が暗示する元ネタとは?-アルカ茄子

高鴨穏乃
【バレアリ】咲-Saki-阿知賀編最終話「軌跡」穏乃、権現様を感得する。: つれづれなるままに
さくやこのはな :: 深山幽谷の化身って?
元ネタから見る穏乃と怜=竜華のライバル関係(※4月8日は園城寺で竜華会が執り行われる日です) - 私的素敵ジャンク
[高鴨穏乃に関する考察] by Cat in the box - キャットインザボックス
穏憧と魔物の数字(100速の穏、高校100年生の淡、100巡先を視る怜)について真面目に語る とっぽいとっぽい。

滝見春
考える咲 : 第三十六回「ピシッ」(滝見春)

竹井久
「咲-Saki- 阿知賀編」のアイディア――“竹井久メソッド” - subculic
長野県大会の回想から見る部長とキャプテンの共通点 - 私的素敵ジャンク
「自分の意志で」待つことを決める物語――松実玄と竹井久をめぐって - Danas je lep dan.

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サ・イラ - Wikipedia(らっさいらっさい)
nix in desertis:雀明華の元ネタについて判明していることまとめ
「風神」雀明華の風牌を集める能力はどれくらい強いのか?: 麻雀アニメ&麻雀ゲームあれこれ

辻垣内智葉
辻垣内智葉と火消しの血 - 私的素敵ジャンク
辻垣内智葉 日出づる処の皇子?-アルカ茄子

鶴田 姫子

津山睦月

東横桃子
近代麻雀漫画生活:漫画における「あえてキャラの顔を出さない」という演出


 

二条泉
さくやこのはな :: 泉ちゃんについていい加減本気出して考えてみた

野依理沙

 
ハオ慧宇
ハオ慧宇とは (ハオホェイユーとは) [単語記事] - ニコニコ大百科(中国麻将の和了形の解説)
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麻雀雑記あれこれ : 【考察】すばら先輩がトバないのは能力なのか?
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麻雀雑記あれこれ : 【考察】のどっちのレート2300とはどれほど強いのか
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桧森誓子
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近代麻雀漫画生活:2年前の千里山女子のエース「藤白七実」の成績が鬼な件
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藤田靖子

藤原利仙
咲-Saki-全国編 第5局「神鬼」感想 - 私的素敵ジャンク(藤原利仙)

船久保浩子

文堂星夏


 

真瀬由子
姫松高校 上級生3人の関係、姫松の屋台骨を支える真瀬という女。 : 木と木と木

亦野誠子
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咲-Saki-第13話『微熱』に出てきた麻雀用語の解説(作成途中w) - ceeda日記(透華の西止め)


 


魔女ニーマンの元ネタを北欧神話から考えてみる-アルカ茄子



※掲載記事についての連絡はこちらからお願いします


Ver.1.1b 2016/05/28更新
Ver.1.1a 2016/05/22更新
 登場人物を名前順に変更(シノハユのキャラが煩雑になったため)。
Ver.1.0c 2015/09/20更新
Ver.1.0b 2014/09/27更新
Ver.1.0a 2014/02/23更新
Ver.0.5c 2013/11/31更新
Ver.0.5b 2013/08/28更新
Ver.0.5a 2013/07/08更新

tags: 咲-Saki- 考察 
2016年01月17日

爽の「野の百合を見よ」は何が「微妙に間違えて」いたのか

フリカムイの効果は出ていて手牌も良かった
先にカンして嶺上牌もひとつ潰した
それでも関係なく和了ってくるのか

嶺上開花――

(峰の上に花が咲く――)
いい名前の役だ

「ロン 2600」
「!」
「はい」

「カン!!」
(花…)

(野の百合を見よ)
労せず紡がざるなり
かつて栄華を極めたるソロモンだに――
その花の一片にしかざりき…!!

「ツモ」
「嶺上開花 3000・6000!!」

(また微妙に間違えてるってチカに怒られるかな)

(第152局「一片」)


 爽がやにわに聖書を引っぱってくるが、順序や解釈を微妙に間違っているらしい……という流れは、副将戦開始前に続いてこれが二度目になる。はたして今回の引用は何が微妙にずれていたのだろうか。
 爽が引用していた新約聖書の該当箇所を以下に引用する。私の手元にある新共同訳の聖書では、野の百合に当たる箇所を「野の花」と訳している。

「だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか。
 空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。
 あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。
 しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。
 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ。
 だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。」
 
(マタイによる福音書「思い悩むな」 新共同訳)


 劇中での爽の引用は、話の展開や直前の台詞から、咲さんの窮地における攻勢を賞賛するニュアンスが強いと思われる。アバターバトルで百合の花が咲き誇っていることも相まって、この引用で強く印象づけられるのは、栄華を誇った大都市のバビロンにも勝るという「野の百合の美しさ、力強さ」である。
 しかし、原典をよく読み返すと、イエスの話の主眼は花や鳥獣にはなさそうである。むしろ、爽の引用箇所の続きを読む限りでは、野の百合は明日には炉に投げ込まれていそうだ……。話の本筋は、バベルの塔に象徴される人間の欲望、驕りに対する警鐘にあり、野の花は鳥と同様に、偉大な神の「創造物」の一例としてを取り上げられている。イエスがあくまでも強調しているのは、人間の英知や発展の象徴である大都市など及ぶべくもない「父なる神の創造の偉大さ」なのである。
 爽が「微妙に間違えて」いると思ったのは、こういった「話の主眼」だったのではないだろうか。

 余談だが、この「思い悩むな」の説話全体を、神の存在に目をつぶって解釈するならば、「やくざな欲望に惑わされるな。清貧に、隣人と助け合って生きろ」となる(こう書けばテストで60点はもらえる)。イエスさんは「後にいる者が先になり、先にいる者が後になる」だの「不正にまみれた富で友達を作りなさい」だの「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ」だのと、どうにも理解しがたいことをのたまって今日のわれわれを悩ませているが、この説話は比較的、現代的価値観からも理解しやすい部類ではないだろうか。同様のメッセージが込められた説話に「金持ちの青年」(「金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい」のあれ)などがある。
 爽の引用の意図は、この現代的な解釈からも、ちとずれている。

tags: 咲-Saki- 考察 
2014年11月12日

「四角い宇宙」とは 咲-Saki-楽曲に登場するキーフレーズについて

 アニメ『咲-Saki-』の楽曲はファンの間でも概ね評価が高いように思う。橋本みゆきの歌う「Glossy:MMM」「Futuristic Player」などは迷いなく名曲だと言える。しかし、原作厨の私が特に気に入っているのは、本編への言及が多いSDキャラバージョンのエンディングだ。ところで、私は最近いくつかの楽曲に共通するキーフレーズを発見した。それは「四角い宇宙(Square Space)」である。

わたしもしたいよ ココロは正直ドキツモ快感
手加減しないで 四角い宇宙でテンパイすちゃらか

(「四角い宇宙で待ってるよ」作詞:畑亜貴)


あの舞台を転げ回って 奏でちゃってよMyセレナーデ
星屑みたいキラキラって 四角い箱の中 夢いっぱい
四角の空を自由にさ 飛び回ろうよ一緒にね
笑って怒って明日へと繋いで 一歩ずつ駆け上ろう

(「Square Panic Serenade」作詞:ZAQ)


まじかるまーじゃんわんだーらんど この大きな宇宙
大好き 大好き 喜怒哀楽の繰り返し(ポン)
ロジックも直観も天才も凡人も 受け入れてくれるこの空
大好き 大好き

(「まじかる☆まーじゃん☆ワールド」作詞:ZAQ)


四角い宇宙に“努力賞”はない
四角い宇宙に“もしかして”はない
四角い宇宙に“完璧”はないの

(「この手が奇跡を選んでる」作詞:ZAQ)


底抜けポジティヴで宇宙を走るよ
予想を越えてくる君に会いにきた(牌を感じて)
和了らずにいられないほどまっしぐらだよ
撃ち落としたい(みんな勝ちたい)
勝負で語ろう雀! 雀!
All for square space stars

(「この手が奇跡を選んでる」作詞:ZAQ)


 さて、この「四角い宇宙」という言葉が指しているものは何だろうか。まず思いつくのは四角い「雀卓」のことであり、ひいては「麻雀」そのもののことだろう。『咲-Saki-』は本格美少女麻雀物語(ストーリー)であり、言うまでもなく、麻雀というゲームの宇宙的な奥深さ、底の知れなさはこの作品が表現しようとしているものの一つである。私はそれに加えて、この言葉は物語の主な舞台であるインターハイ団体戦のトーナメント(「運命のラダー」BYこーこちゃん)のことも表しているのではないかと思っている。
 その論拠はというと、一つ目は単純に「Square Panic Serenade」に「頂点まであと一息」「レジェンドもう一度」「駆け引き勝ち負けあの子に繋いで この草原駆け抜けよう」など、阿知賀女子が参加しているトーナメントについて言及しているとおぼしき箇所があるからだ(彼女たちは個人戦にエントリーしていない)。また、「まじかる☆まーじゃん☆ワールド」に「ロジックも直観も天才も凡人も 受け入れてくれるこの空」というフレーズがある。ここを聞くと、私の頭には自然と「嬉しいことです 私には誰かから必要とされている力がある それはエースになれる力じゃないけど 必要とされてる そんなすばらなことはない」という煌の言葉がリピートされる。劇中において、煌の一試合単位でトップに立つには全く役に立たない能力が真価を発揮したのは、彼女が参加しているのが個人の収支ではなくチームの総得点で勝利が決まる団体戦だからである。煌のように「捨てゴマ」を自称する選手でも「受け入れてくれる」「活躍できる」面白さ、先の読めなさが「宇宙」という広範な言葉にフィットすると私は感じるが、皆さんはどうでっしゃろか。

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咲-Saki-能力バトル講座 第4回 適材適所とジャイアントキリング

tags: 咲-Saki- 考察 
2014年05月24日

新子憧は変態淑女にあらず、いとけない少女なり

 まじめな『咲-Saki-』考察記事を書くのは久しぶりだ。今回の記事では、アニメオリジナルならぬ原作漫画にしか存在しないエピソードを紹介しつつ、阿知賀女子中堅の新子憧に対する「変人揃いの咲-Saki-キャラでも屈指の淑女」という偏見を払拭したいと思う。
 一般的に、アニメ『咲-Saki-(通称一期)』『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』『咲-Saki- 全国編』は原作に忠実なメディアミックスだと言われている。かく言う私も、原作をほぼほぼ踏襲した脚本に、りつべが紙面や体力の都合、展開などを優先して削ったとおぼしき要素、説明が極力省かれている原作の脚注代わりにアニメスタッフが補完した要素を加えたのがアニメ『咲-Saki-』の基本スタイルだと思っている。原作から削られている展開はおろか、台詞すらほとんどない。基本的にはアニメ『咲-Saki-』の方が情報力が多い、ということで見解の一致を見るだろう。ときどき、親切心から付け加えたであろうアニオリ要素が原作のリズム感や情緒を損ねていて残念に思うこともあるのだが、今回の趣旨には関係ないのでまた次回にでも。
 『咲-Saki-』のアニメオリジナル要素で興味深いものを挙げればきりがない。一期アニメから例を挙げれば、県予選前日の部長とまこのやりとりだ。二人っきりで歩く夜道というシチュエーションと、気の置けなさが伺える会話が久まこ派のハートを熱くするぜ。あの熟年夫婦感は部キャプや久かじゅにはない魅力だ。『阿知賀編』なら、例えば憧の阿太中時代の友人である初瀬に関するエピソード追加だ。原作の初瀬は小走先輩の試合中にメガホンを落としてからぱったりと姿を消し、本編に再登場するのは準決勝中堅戦のオーラスになってからだ(いちおう、過去編である番外編には登場している)。しかし、アニメでは早くも阿知賀女子がインターハイへ出立する際に見送りに来るのである。あそこでの憧の手を取りつつ真摯に語りかける様子や、ちゃっかり憧の家にお邪魔している様子からは、初瀬が憧のことを強く意識していただろうこと、そして憧が新天地でも持ち前の対人スキルを発揮していたことが読み取れる。初瀬は単体でもなかなか面白いキャラだし、この人を通して憧ちゃーの資質や辿ってきた軌跡が透けて見えるので、この描写追加は大正解だったと思う。『全国編』なら、例えばシロやエイスリンのアバター(能力ビジュアル)追加だ。エイスリンについては思い描く理想が具体的に描写されたことで支配の範囲が判明したし、鬼姫様と同じタッチの可愛らしいビジュアルが加わったことで能力の凶悪さがより強く印象づけられた。シロは波紋のエフェクトが彼女の幽玄さと底知れなさを演出していたし、和了に向かって展開されていく霞さんの解説も場を盛り上げてくれた。特に「私たちが山から下りてきたこの時に、同じく山の中から下りてきた彼女たちがいたのはただの偶然なのかしらね?」の部分、シンクロニシティと言う現象が好きな人間にはたまらなかった。それにしても、シロは対局中の描写が格好良ければ良いほど、だらけている時とのギャップが活きてくるよね。つくづくおいしいキャラだ。
 ことほどさように、アニメオリジナルの魅力的な要素は枚挙に暇がない。しかし、それらに比べたら数が少ないが、逆に原作にしか存在しない面白エピソードもちらほら存在するのである。その内、今回研究対象にするのは『阿知賀編』の単行本カバー下に掲載されているおまけ漫画の、憧と穏乃と和と衣装交換をめぐる二本のエピソードだ。
 この新子憧はいわゆる変態淑女のレッテルをはられている……。憧ちゃーは物語のかなり早い段階から、しずへの愛が重い人だと見なされていた。曰く、しずの電話一本で順風満帆だった進学コースを蹴って阿知賀に進学を決めたのは、友達思いで頼りになると思う一方で、駆けつけるタイミングが良すぎるのも相まって微妙に怖い。曰く、インターハイ二回戦後、晴絵に突き放されたことで暗くなりかけたチームのムードを打破すべく「ラーメン食べたい!」と切り出したシズを見守る、涅槃に達したかのような慈しみの微笑みが逆に怖い。曰く、キャラクターソング「Live A-Life」の歌詞にあるシズトークがちょっと重い。そして、憧ちゃー淑女説の決定打になったのが、インターハイAブロック準決勝大将戦前に、なんだかよくわからないロジック(NYL)を展開してしずからジャージを剥ぎ取った一件だ。
新子憧 偏差値70は余裕系女子のロジック

「待った」
「え?」
「千里山の江口セーラ……
 浜名湖で見たときの格好おぼえてる?」
「全然!!」
「あの人 普段とかインタビューでは学ランなのに
 試合ではちゃんと制服なんだよね」
「………」

「??」

「だからシズも制服を着て試合しなさいってコト!」ぽんっ
「えー」(汗)

(『阿知賀編』第17局「大将」)


>「あの人 普段とかインタビューでは学ランなのに試合ではちゃんと制服なんだよね」
 うん、それは知っている。
>「だからシズも制服を着て試合しなさいってコト!」
 うん、強引ではあるがいちおう筋は通っている。
>「だからあたしが今着ている制服とシズのジャージを交換しなさい」
 これが偏差値70は余裕系女子のロジックだ!

穏憧と魔物の数字(100速の穏、高校100年生の淡、100巡先を視る怜)について真面目に語る


 以前の記事で語った通り、突っ込み所が満載である。三段論法の三段目が完全に明後日の方向に飛んじゃっている。そしてしずのジャージを着込んで超! エキサイティングするならまだしも、静かにアルカイックスマイルを浮かべていて、傍目には……何というか、その……そら恐ろしい。
 このシーンにおける憧の思考回路がさっぱり分からず、憧をサイコ淑女に認定してしまった人も多いのではないかと思う。しかし、実はこの場面において憧が何を思っていたのか明らかにするエビデンスが存在するのだ! それがさんざん前振りしてきた、単行本にしか存在しない要素の一つ、カバー裏のおまけ漫画だ。

(※憧、しずのジャージを着用しつつアンニュイな表情
 和がしずのジャージを着て、ファスナーが壊れかけたことを思い出しつつ)

(きつくない)

(『阿知賀編』6巻カバー裏漫画)


 ここで憧が回想しているのが、これまた『阿知賀編』1巻のカバー裏漫画の件である。

(※小学生時代のしず、憧、和)
ぜーはー ぜーはー
「早い…」
「フフフ あたしらの足に付いてくるとは
 やるね和!」
「健闘をたたえてユニフォーム交換だ和!」
「!? なんでですかっ」
「まあまあ」「まあまあ」

ど お ん っ
(※しずのジャージを来た和、和のふりふりな服を着た穏乃)

(すごい!! おそろしく似合わない!!!
 特にしず)

「ム…ムネがきつい…!」みしみし…
「ファスナーが!!」

(『阿知賀編』1巻カバー裏漫画「咲阿知賀編残念物語」)


 もし憧が性的なあれやこれやを主目的にしていたなら、衣服に残るしずのフェチなあれやこれやで頭がいっぱいでないとおかしいだろう。しかし、なりふり構わずしずの衣服を身に纏った彼女の頭に浮かんでいたのは、幼き日にしずと和と遊んだ記憶だったのである。ここを一般的な作劇の作法で読み解けば、憧が凶行に及んだ動機はこの小学生時代のユニフォーム交換遊びにある、ということだ。
 三人組、ことに腐れ縁の二人に後から一人が加わった形態のそれにおけるパワーバランスは、なかなかどうして難しい。加えてその一人が綺麗な上になかなかのものをおもちで、彼女らの共通の価値観である麻雀がべらぼうに強いときたもんだ。憧は三人で遊んでいた当時、自覚していたかどうかは分からないが、和を強く意識していて、対抗意識めいたものを持っていたと私は思う。それが最も強く表れているのが、麻雀で強くなりたい子が選ぶ阿太峯、インターハイに出れば三人で遊ぶことが出来る阿知賀、という彼女の進学先ではないだろうか。進学という将来の選択肢に関わってくる重大イベントの指標になるというのは生なかではない。また、速度重視のデジタルという闘牌スタイル、髪型などのファッションからもそれとなく伝わってくる。思えば「憧」という彼女の名前も象徴的である。和は自分にとっても、そして何よりしずにとっても親友で、だからこそ負けたくない。憧がそんな想いを抱いていたのは想像に難くない。ああ、甘酸っぱい青春の匂い。
 こうした三人の関係性を鑑みて、導き出される結論は一つ。憧はあの時、和としずのちぐはぐな服装にあきれた風でいながら、内心では「あたしたちはなかよし三人組のはずなのに、しずと和だけ特別な遊びをしていてずるい! あたしも同じ遊びがしたい!」と子どもらしい嫉妬をしていたのだ! 他人からすればどうでもよく思えることも、三人組の当事者で、ちょっぴりおませな憧にとっては重大事だったわけである。それは長年彼女の心に引っかかったままで、あのような絶好のシチュエーションが整った結果、想いが噴出してしまったというわけだ。なんとも微笑ましいではないか。しかし、何年も引きずるような想いをその場で口に出せず、後でこっそり実行してしまうところがいじらしいねぇ。憧ちゃーヘタレかわいい。
 もう一つ、憧ちゃー変態説を覆す証拠を提示しよう。今一度、しずのジャージを着込んだときの表情をご覧いただきたい。
うむ
 この澄み切った表情のどこに性的なニュアンスがあるというのだ?(反語) 私はそれとは真逆の、あどけない少女の笑みという印象を受けた。
 上述の動機に関する推理と、この満面の笑みを見ても、皆さんはまだ憧のことを「変態! 変態!」と言えるだろうか? 私は口が裂けても言えないな。……。いや、ひょっとすると……どうかすると……千に一つ、万に一つの可能性で……憧ちゃーも年ごろの女の子だから、相棒の脱ぎたてホカホカな着衣を着込むことで一体感を得ると同時にぬくもりとかほりを全身で感じ取ったり、相棒に自分の服を着せて自分色に染め上げたりすることで性的昂揚を得ようという目論見もなきにしもあらずだったかもしれない。衣装を交換した様子を全国放送のカメラに映すことで穏憧ジャスティスを世に知らしめようという魂胆も、雀の泪ほどはあったのかもしれない(初瀬は泡を吹いて倒れたかもしれない)。しかし、それらはあくまで本来の目的に付随するおまけ……もののついででしかなかったのだ! たぶんそうだ。きっとそうだ。十中八九そうだ。そうに決まっておろう。よし、決まり。……え゛っ? 「うむ。のところは一瞬でヘブン状態に到達して速やかに賢者モードへシフトしたのでは?」「試合後に服を再交換して『憧の体温であったかい!』『何言ってるの』のところの表情はどうなんですか?」だって? 言い掛かりはやめるのですボクたち!
 以上を以て、新子憧は決して変態淑女ではないこと、むしろ頑是無い少女であることの証明が終了した。QED。

 やくたいもない冗談はさておき、今回紹介したエピソードは物語内の歴史を感じさせるものだし、憧の中でしず、和と遊んだ時間が大きなウェイトを占めていることが分かる点も面白いと思う。カバー下漫画の原案が、りつべだったら流石だと、あぐりだったらタヌキGJと言わざるを得ない。
 このような原作限定の愉快な要素はまだまだ存在するので、折に触れて紹介していきたいと思う。

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tags: 咲-Saki- 考察 
2014年05月04日

阿知賀のドラゴンロードの『阿知賀編Portable』での仕様について

松実玄の支配は裏ドラまで届くのか(Cat in the box,ミスタさん)
松実玄がリーチをかけられない,もう1つの理由(Danas je lep dan.,Mukkeさん)
【考察】松実玄は裏ドラを支配しているのか?について考えてみる(麻雀雑記あれこれ,しののぬさん)
松実玄は裏ドラにまで能力を及ぼしているのか議論について(nix in desertis,DG-Lawさん)
松実玄の槓ドラ支配&リーチについて便乗 燃え余ドラゴンロード とっぽい。

 遅きに失したという言葉すら生ぬるいが、上掲した松実玄の能力「阿知賀のドラゴンロード」に関する議論の一資料として、『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A Portable』における仕様を確認したので報告する。

基本的な仕様は原作と同じ
 すべてのドラ(赤ドラ含め)は玄に集まる……! 玄の手には配牌時点でほとんどのドラが積み込まれていて、以降のツモでも他家にドラが渡ることはない。また、彼女がドラを切ると「いったんお別れ……」という専用のボイスが流れて、次の局からドラが一切来なくなる。
阿知賀のドラゴンロード
 阿知賀のドラゴンロードの図。
玄が誓約を破ったあと
 玄が誓約を破ったあとの王者の手牌。

裏ドラに支配は作用しない
 「阿知賀のドラゴンロード」の支配力は裏ドラまで及ばない。玄がリーチを掛けて和了っても裏ドラが乗ることは保証されないし(既に他家の手、河、表示牌に出現している牌からも裏ドラが選ばれる)、裏ドラになる牌が予め手牌に集まることもない。なので他家はリーチして和了った時は通常通り裏ドラが乗る可能性がある。
ドラゴンロードは裏ドラまでは支配できない
 ドラゴンロードは裏ドラまでは支配できない。
玄のいる卓でも裏ドラは乗る
 玄のいる卓でも裏ドラは乗る(画像は玄ちゃーと並ぶ阿知ポ最強キャラ候補)。

槓ドラは確定した瞬間から支配され、制約の対象になる
 槓ドラは槓が宣言されて表示牌が捲られた時点から、玄の手に集まるようになる。玄が完全に支配しうる牌以外もドラに選ばれること、他家にドラが乗る可能性があることは裏ドラと同様。また、制約と誓約についても同じタイミングで適用される。既に玄が捨てていた牌が新ドラに選ばれた場合は誓約違反にならないが、確定後に捨てた場合は違反でドラが来なくなる。
ドラ表示牌、他家が捨てた牌も槓ドラになる
 ドラ表示牌、既に捨てられた牌も槓ドラになる。
支配を発揮するのは槓の後から
 支配を発揮するのは槓の後から。

リーチ・槓についても制限無し。自動でドラを切っても誓約違反になる
 玄がリーチを掛けられるか、他家が槓できるかについては、いくつか予定説・遡及的過去形成説に立脚した学説が展開されていたが、このゲームにおいては、玄は面前でテンパイしていて1000点持ってさえいればリーチできるし、他家も自由に槓を行える。なお、リーチ後のツモ切りでドラを捨てた場合も、制約を破ったと見なされてしまう。
「いったんお別れ……」
 「いったんお別れ……」

 以上のように、『阿知ポ』における松実玄の能力は「現在目視で確認できるドラを支配する。制約(誓約)に関しても波動が収束しているドラが対象になる」と言える。繰り返しになるが、これはゲームにおいての仕様であり、それもプログラミングで再現できることに限界がある以上、制作者(りつべしかりアニメスタッフしかり)の意向に100%沿っているかは分からない。あくまで参考資料ということで。
 ふんふむ、自分が資料として提示した「Square Panic Serenade」アニメーションの描写(槓ドラ候補は既に玄の手に集まっている)とは異なる動きやね。あと、仮に本編での制約もこの仕様だとすれば、玄は(Aブロック準決勝先鋒戦オーラスまでは)リーチを自分の意思で封印していたんじゃあないだろうか。
 余談だが、『阿知ポ』で我らが王者・小走やえを使用可能にするにはチャレンジモードをクリアしないといけないのだが、その条件が「プレイヤーはやえ、相手は京太郎1号・京太郎2号・玄、半荘戦、東1局1本場の持ち点91000点からスタート(原作でドラローの初撃を喰らった直後と同じ状況である)、110000点以上で終局しろ!」というもの。この課題に挑戦すると、同様のシチュエーションから115400点まで盛り返したおうじゃに畏敬の念が沸いてくるぞ。玄ちゃーの能力がいかに凶悪か、ドラを独占する奴を相手に二万点を稼ぐのがいかに骨が折れるか身に沁みて分かる。なお、CPUの玄ちゃーは無計画にリーチするので、気長に自滅を待ったり槓ドラを増やして妨害したりするのも手だ。

tags: 咲-Saki- 考察 
2014年02月15日

咲-Saki-能力バトル講座 第4回 適材適所とジャイアントキリング

 みなさまこんにちは。『咲-Saki-』を能力バトル漫画の観点から解説していく記事の4回目になります。私は個人的に、『咲-Saki-』はその道でも『ジョジョの奇妙な冒険』や『HUNTER×HUNTER』に比肩する傑作だと思っているのですが、評価の底上げに少しでも貢献できればと思います。バックナンバーはこちら。
第1回 宮永咲の「嶺に咲く花(仮)」は能力バトル漫画の主人公にふさわしい能力だ
第2回 『咲-Saki-』と『ジョジョの奇妙な冒険』 能力バトルとパーソナリティ
第3回 『咲-Saki-』能力バトル解説 制約と誓約、ロジックとカタルシス
 能力バトルの面白さは多岐に渡ります。優れた作品においては、能力の由来や性質からその人の信念・思想・哲学といったパーソナリティが透けて見えるところが面白い。キャラクターの人間性が能力を、能力が人間性を引き立てる! 「ハーモニー」っつーんでしょうか。また、能力者が闘いに次ぐ闘いの中で、拡大解釈などによって能力を発展させていく成長の要素が面白い。能力を攻撃面だけでなく防御や補助にも応用させていく変幻自在さも面白い。『咲-Saki-』におけるこういった点の魅力については、過去の記事で拙いなりに解説できたかと思います。
 今回の記事では、能力バトルの、物理的なパワーや特殊能力の強弱以上に勝負を作用するファクターが複数存在することから生まれる面白さについて語っていきたいです。具体的には、一見何の役にも立たなそうな能力が、機転・知力や相手の能力との相性、あるいはシチュエーションによって輝けるところや、圧倒的な戦力差があろうとも自分のストロングポイントで相手のウィークポイントを突くことで善戦することが(どうかすると一点突破すら)可能なところなどです。

宮永咲の「プラスマイナス0」
 『咲-Saki-』本編のエピソード0と言える「出会い」「再戦」「勝負」の三話は、連載の試金石としてヤングガンガンに掲載されたものだそうです。掲載号の読者アンケートで数字が取れたことで、めでたく長期連載が決定したと聞いています。この短期集中掲載分は、連載の可否が掛かっていることもあってか、りつべもいつも以上に気合いを入れてネームを切っているのが伝わってきます。見せ場がこれでもかと詰め込まれていて、凄まじい密度があります。そして、このエピソードを限りなくドラマティックにしているのは、王道のジャイアントキリングの構図だと私は思っています。
 このエピソードにおける主役はわれらが主人公、宮永咲さんです。咲さんといえば最近では「牌に愛された子」(藤田)「すっげーモンスター」(戒能)などの言葉に代表される圧倒的強者のイメージが強いですが、この短期集中掲載分では「一芸で以て強者を出し抜く」キャラクターの側面が強かったように思います。エピソード0におけるハイライトの、部長の手回しによって実現した、咲さんと和のリターンマッチ。双方の戦力分析をすると、和は前年度のインターミドルチャンピオンであり、文字通りの王者です。前日に行われた前哨戦においても、咲さんに一位を取る気がなかったとはいえ大差で連続トップを取り、肩書き通りの強さを見せつけます。対する咲さんの切り札……もとい現時点で提示されている唯一の武器は、負けたらお年玉を巻き上げられて勝っても怒られるという理不尽きわまりない家族麻雀を戦い抜くために嫌々習得した、点数を調節して最終的に自分の収支をプラスマイナス0にするスキルです。このスキルの効力は、前日に行われた前哨戦の結果と、リターンマッチの前半戦で、他家が全力で妨害に掛かる中、咲さんが点数をプラマイゼロにするという勝利条件を奇跡に近い確率をくぐって満たしてみせたことで示されます。作者のりつべは読者に対して、咲さんは点数をプラスマイナス0にする技術の一点においては和の上を行くことをわかりやすく説明したわけですね。いわゆる手持ちのカードの開示です。
 これは余談ですが、私が以前提言した固有結界説に当てはめれば、ここで咲さんの点数調整スキルは奇跡の目撃者たちによって「能力」として観測、固定化されたわけですね。
照や衣や怜や淡は固有結界の術者だった……?
 しかし、この保守的な能力は、麻雀の本質を一試合の中でゼロサムな点数を他家と奪い合って一位を目指すことだと定義するならば、無用の長物とすら言えてしまうでしょう。話は単純で、一位を取るとオカの二万点が入るわけですが、その分を考慮したマイナス二万点で一位になるのは絶対に不可能だからです。そんな咲さんの人畜無害だった能力が、名伯楽(部長)によってもたらされた「自分は1000点、他の三人は33000点持っていると考える」という奇想天外な発想一つで、研ぎ澄まされた牙に変わり、王者である和の喉元を食い破る。この「逆転の発想による逆転劇」にゾクゾクさせられました。繰り返しになりますが、このような発想の転換一つが勝敗を分ける先の読めなさが、能力バトルの魅力の一つではないでしょうか。そして、話が進むに連れてプラマイゼロ能力が及ぼす支配のベクトルが攻撃へ変化していくのが、咲さん自身の「勝ちたくも負けたくもない」という消極的なスタンスが「勝ちたい、原村さんに勝てて楽しかった」という楽しむ態勢へと変わっていくこととリンクしているのも素晴らしいですね。作者の並々ならぬネーム力を感じました。
 もはや耳タコかもしれませんが、『咲-Saki-』の能力バトルは人間ドラマと密接に関わっているからこそ灼アツなのだと私は思っています。

染谷まこの「卓上記憶(仮称)」と妹尾佳織のビギナーズラック、エイスリン・ウィッシュアートの「ウィッシュアート(仮称)」、ハオ慧宇の中国麻将
 突然ですが、まこの能力によい愛称はないでしょうか。「まこンピュータ」とか「卓上福笑い」とか、Bブロック準決勝の内容を取り入れて「見たことのある景色」とかいろいろ考えたのですが、しっくりきません。
 思えば、この人ほど能力の相性差が激しくて、人によって評価が分かれる人もいないですね。ポケモンで言うなら、四倍含む弱点が多いかわりに耐性・無効が多くて、対戦考察WIKIなら「得意不得意がはっきりしていて相手を流しやすく流されやすい」とか書かれそうな感じ。まこの武器は、子供の頃から雀荘の手伝いをしているうちに目に焼き付いた、麻雀のいわゆる「定石」のイメージ映像です。その膨大なインプットを基に、卓全体を人の顔に見立てて有利不利を判断し、攻め時や他家を妨害するタイミングを計っていることが劇中で語られています。私はそれに加えて「見知ったイメージの場に対して、見知った結果を重ねたり、歪ませるイメージを重ねたりしてコントロールする」能力を有していうと思うのですが、この辺の話は「キャプテンや部長は能力者なのか?」という議論と同様に終わりがないので、ほどほどにしておきましょう。
 さて、まこはこの擬似的な予知能力のおかげで、癖がなくてオーソドックスな打ち筋を得意とする打ち手には無類の強さを発揮します。「オカルトにしろ何にしろ 相手がまこの見知った顔しか作れないのなら…… まこはそう簡単に負けないのよね」とは部長の弁。例えば、彼女はインターハイ二回戦で、全国でも上位レベルの能力者であろう宮守女子のエイスリン・ウィッシュアートをチンチンにしています。彼女の実力は「千里山に荒川憩と愛宕洋榎でもいれば(白糸台と)いい勝負ができたかも」とまで言われる愛宕洋榎お姉ちゃんが「だからこそ強い」と太鼓判を押す末原恭子先輩が「こいつが永水で一番ヤバい」とカタカタしつつ恐れた石戸霞さんが宮守で唯一警戒していた「マヨイガの子」小瀬川シロが「どうせエイスリンが勝つしなぁ…」と全幅の信頼を寄せるほどです。麻雀を始めて数ヶ月のエイスリンを強者たらしめているのは、卓上に理想の牌譜を描く、というとんでもない能力の存在です。末原さんによると、地区予選のエイスリンは、和了の形こそ普通なれど、面前で13順目までに聴牌する確率が統計からかけ離れて高く、ほとんどの局を和了ったそうです。そんなオカルトを可能にする能力の支配圏は、先日放映された『全国編』6話のアニメオリジナル描写で、自分の手だけでなく卓全体まで及ぶことが確定しました。あな恐ろしや。その支配力の広範囲さと安定感は、地区大会通算での和了率全国1位という実績からも伺えます。しかし、これだけ強いエイスリンの能力も、相性によってまこには敵いません。エイスリンが「理想」を投影しつづける限り、自動的にまこの(『咲-Saki-』世界においては比較的)射程範囲が狭い代わりにより強い能力の発動条件を満たしてしまうわけですから、結果は推して知るべしですね。「常識の範囲内においてなら」最善の展開を続けられるぶっ飛んだ能力は、その緩やかな制限故に「常識」のパターンを崩す相手に滅多打ちにされてしまうのです。こういった、総合力が圧倒的に高い能力を一部が尖った能力が相性で打ち破る、というのも燃える展開の一つですよね。
 一方で、まこにイメージの蓄積がない打ち筋、佳織の初心者ゆえの不可解なそれや、ハオの点効率何のそので自分のスタイルを貫き通すそれには、この能力はまったく役に立ちません。むしろイメージの先入観がマイナスに働きかねません。話が遡って、まこは長野県予選決勝において、佳織の意味不明な河から顔が見えない=予知能力がうまく働かないことで呼吸を乱してしまい、そのまま体勢を立て直せずに終わってしまいました(おそらく)。今まで当然のように見えていたものが突然見えなくなる困惑はわれわれには窺い知れません。インターハイ準決勝で一時、一巡先すら見えなくなった怜の絶望に近いでしょうか。
 ときに、多くの人が指摘していましたが、まこの不可解な鳴きに翻弄されても能力の一転張りを続けるエイスリンの姿は、県予選では翻弄される側だったまこの姿に重なります。チェス盤がひっくり返ったのごとくですね。
 話はまた進んで、インターハイ準決勝。まこは再び、イメージの蓄積がないハオの中国麻将スタイルに苦戦します。しかし、今回は回想と部長との絆を再認識することによって精神を落ち着けて、普通の経験と知識の蓄積で戦うようスムーズに切り替えることに成功します。結果、失点を最小限に抑えつつ久に繋げることが出来ました。同じ憂き目にあえど同じ失敗は繰り返さない、というのは単純で大事なことですが、なかなかどうして難しいものです。自分が慣れしたんだスタイルに係わっていることならばなおさら。それを可能にしたのは、部長の的確な指導・アドバイスと、県予選で優希の仇をとれなかったことをふがいなく思う、先輩としての矜持だったのではないでしょうか。

ポン
「今度こそ本当に カタキとっちゃるけえのう」
「…! うん…っ」

(第75局「奪回」)


 まこはもともと好きなキャラだったのですが、全国編では人間的な深みがさらに増して、ますます高感度が上がりました。

宮永咲の「嶺に咲く花(仮称)」と天江衣の「イーシャンテン地獄」
 魔境長野の竜虎相搏つ決戦については以前の記事に詳しいので割愛します。咲さんは前段で解説した和との対決においては、プラスマイナス0の能力を主たる武器にしていましたが、この試合では嶺上開花に関する能力がクローズアップされています。この漫画は衣のような一見無敵に思える能力者にも、咲さんや「深山幽谷の化身」の穏乃のような「天敵」が存在するのがとてもよいです。強さ議論やドリームマッチの妄想がより一層盛り上がります。

花田煌の「すばら(仮称)」
 花田煌の絶対にトバされない能力「すばら(仮称)」は、インターハイが団体戦の形式であり、彼女が新道寺女子のメンバーであり、そして先鋒戦で対する相手が「高校生一万人の頂点」宮永照だからこそ輝いたのでしょう。
 ときに、煌が配置されていたのが先鋒ではなく、次鋒や中堅だったらどうなっていたでしょうか。私には白糸台のNo2である「シャープシューター」弘世菫に蜂の巣にされたり、「千里山の元エース」江口セーラの火力に沈み、「阿知賀はこの子が一番上手い」新子憧のスピードに翻弄され、渋谷尭深の「ハーヴェストタイム」に大きいのを貰う未来しか見えません。少なくとも、新道寺の中堅レギュラーである安河内や江崎以上の働きが出来たとは思えないです。また、先鋒戦での回想で、白水哩と鶴田姫子が煌の代わりにレギュラーを外された友清なる人物について言及しています。煌は一個人の戦力としては、他校のレギュラーはおろか自チームの控えにすら劣ると推察されます。そして、いくらトバないとは言っても、咲さんの項と同様に、麻雀の勝利条件を「一試合中に相手より多く点数を奪う」ことだと定義すれば、火力やスピードの補強、そして防御においても虫の息になるまで効力を発揮しない能力は、存在意義を疑われても仕方ないでしょう。しかし、この能力は、ことインターハイAブロック準決勝先鋒戦、ガン首を並べた各校のエースを蹂躙するほどの怪物である照がいる卓においては、最強の加護になるのです。面白いことに、照と他の選手の間に試合の成立すら危ぶまれるほどの実力差があるからこそ、煌の「試合の終了だけは防ぐ」という極めて局所的な能力が意味を為すわけですね。
 煌の準決勝先鋒戦の成績は、収支だけで考えるなら惨敗に近いでしょう。しかし、忘れてはなりませんが、これは団体戦です。最初の一人がどれだけ削られようが、後ろの四人がそれ以上に稼ぐことができればチーム全員の勝利になります。そう、最初の一人が「トバされて」試合が終わらない限りは、厚い薄いはともかく勝ちの目は残っているのです。そして、煌の所属する新道寺女子は、薄い勝ち目さえあれば逆転が可能なほどの圧倒的エース、鶴姫とシローズを擁します。このダブルエースの存在によって、煌の仕事が値千金の価値を持つわけですね。じっさい、新道寺は副将からの猛追で決勝進出まであと一歩のところまで競ることができたのですから、煌は自分の仕事に胸を張ってよいと思います。そして、煌に対して捨て駒役を任せることを告げる悪役を引き受け、自らの手で煌の失点分を取り返して責任を果たした哩さんは最高に格好いいと思います。
 私は個人的に、Aブロック準決勝先鋒戦がこの漫画のベストバウトだと思うのですが、照の「最強」の能力と煌の「最低限」しかない能力の勝負というシチュエーションも非常に熱かったです。

弘世菫の「シャープシューター」と松実宥の「あったか~い(仮称)」
 これも過去の記事でくどくどと語ったのでそちらを参照してください。宥姉が弘世菫のシャープシュートを回避できたのは、晴絵の観察眼と知略があったればですが、そこから和了のルートに戻る際に「あったか~い」による牌効率ブーストの恩恵を大いに受けています。しずは大星淡倒すマンとして、阿知賀女子の残りの四人の中で弘世様に最も相性がよいのが宥姉でしょう。次いで相性がよいのがボーリング打法の待ちを狙われても晴絵譲りの古風な打ち手へのシフトが可能な灼で、逆に致命的なまでに相性が悪いのが玄でしょうか。

「なあ好奇心で聞くんだが……DIO」
「君が出会った『スタンド』の中で……
 一番『弱い』スタンドって……どんなヤツだい?」」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「どんな者だろうと人にはそれぞれその個性にあった適材適所がある
 王には王の……料理人には料理人の……
 それが生きるという事だ
 スタンドも同様『強い』『弱い』の概念はない」

(『ジョジョの奇妙な冒険』)


 ここの引用は二回目ですかね。小林立は「王」たる魔物の常軌を逸した能力を魅力的に描く一方、「料理人」のいぶし銀な仕事を描写するのも抜群に上手いです。そして、時には料理人が王を討ち取るような話まで展開できるのが素晴らしいと思います。料理人が戦うといえば、少年ジャンプのやたら熱い読み切り漫画『格闘職人アウディ』って知りません? どうでもいいですか。
 別件で、『咲-Saki-』は団体戦を主軸にしたことでより面白いコンテンツになったという話は、また別の記事でじっくり語りたいと思います。

tags: 咲-Saki- 考察 
2014年01月13日

あなたも明日から咲-Saki-考察ブロガー! 考察とは因数分解と似たり

 日刊・咲-Saki-さんが「『咲-Saki-』考察記事の書き方について語る」という非常に興味深い企画を立ち上げられていて、既に私的素敵ジャンクさん、さくやこのはなさん、Danas je lep dan.さん、咲-Saki-の舞台が特定されたら、行くしかないでしょさんを代表に、その道のプロであるサイトさんが記事を書いていらっしゃいます。
「誰もお前の日記なんて読みたくない」 考察記事の書き方について
自分なりの咲-Saki-考察記事の作成方法について その1 - 私的素敵ジャンク
さくやこのはな :: 考察記事の書き方、自分的なまとめ
フィクションに対する考察のわたしなりの作法 - Danas je lep dan.
なぜ咲-Saki-舞台探索班は舞台の特定が早いのか - そこから見えてくること: 咲-Saki-の舞台が特定されたら、行くしかないでしょ
 実は不肖の私にも声を掛けていただいていたのですが、何日か経ってからブログのアクセス解析で「あれ、日刊さんからアクセスがある。……まとめアンテナさんのヘッダーからではないのけ? 何じゃらほい」と気付く体たらく。反応が遅くなって申し訳ありません。自分語りが大好きな私にうってつけの企画なので、喜んで参加させていただきます。

 まずはテンプレートに回答します。
1.考察記事を書くのに使っている資料は
 観賞用の単行本とありとあらゆるエンタメの蓄積、そして過去の考察。信心が足りないことにDVDは買っていません。アニメは基本、放映時に一度観るだけです。
2.考察記事を書き始めるキッカケ
 サブカルチャーの考察自体は以前から行っていました。
Key・麻枝准の奇跡話(史上最強のノベルゲーム『ONE』『AIR』『Kanon』『CLLANAD』『リトバス』の考察)
アカイイト 考察・解説(史上最強の和風伝奇百合ゲー、『アカイイト』のシナリオ考察)
スティーヴン・キング(史上最強のホラー作家、スティーヴン・キングの著作解説)
 『咲-Saki-』については県予選の終盤ごろに知って、面白く読んで名作認定はしていたのですが、アニメで『阿知賀編』インターハイ準決勝先鋒戦のオーラスをリアルタイムに見た時に「あ、これは信者になって布教活動をしないといかんわ……」と回心し、ちくちく考察記事を書いてマンセーしていくことを決めました。
3.考察記事を書き上げるまでの手順
 因数分解、執筆、連鎖。
4.考察記事を書くときに気をつけていること
 なるべく「私はこの作品のこんな要素が好きだ。このキャラクターのこんなところが好きだ。例えばAだ。例えばBだ。例えばCだ。う~ん、やっぱりこの要素orキャラクターは素晴らしい」という、自説の展開、エビデンスの提示、まとめの流れを作るよう心がけています。ビューワーさんも読みやすいだろうし、なにより自分が書きやすいからです。
5.一つの考察記事を書くのにどれぐらい時間をかけるか
 平均で5、6時間、長いもので10時間くらいです。資料の収集についてはそれを必要とする類の記事をあまり書かないので何とも言えません。執筆については無駄に凝り性な上に流麗な日本語がすらすら書けないのでべらぼうに時間を食われます。
6.その他(他にあれば
 『アカイイト』やりませんか。宮守女子が好きならぜひぜひ。

 ……意味不明な回答については後述で補足できればいいなと思います。

【咲-Saki-考察のいいかげんな体系】
考察・解説系
├闘牌考察
│└牌譜解説
│└能力考察
├キャラクター考察
│└元ネタ考察
│└パーソナリティ考察
資料系
レビュー・感想系
└総論
└各論
ネタ系
└コラボレーション
└空想科学
エトセトラエトセトラ……。


 さて、ひとくちに考察と言っても、多種多様なアプローチが存在します。人によって言葉の定義も様々でしょう。偶然にも私その人が「咲-Saki- 阿知賀編 考察・解説・レビューまとめ」というネット上の有用な『咲-Saki-』考察記事をまとめたコンテンツを作っているので(ステマ)、高名なものをいくつかピックアップしてみます。なお、分類は私の独断と偏見に基づく便宜的ものです。あしからずご容赦ください。

咲 -Saki- 感想 - Heavenly Twins (へぶつい)
松実玄 vs 加治木ゆみの7ソー待ちについて: 麻雀アニメ&麻雀ゲームあれこれ
咲-saki- 阿知賀編 14話[憧憬] 亦野の失点が不可避的なものであったことが明らかに。そして哩の見逃しの是非は [ 麻雀漫画まとめ ]
 こちらは一言で言うなら「闘牌解説」系の考察です。麻雀の試合における各選手の打牌とそれに至る思考を詳細に解説している記事です。特にアニメだと手牌や河を一瞬で確認するのが難しいので、分かりやすくスクリーンショットを撮ったり牌譜を起こしたりしているサイトさんが多いですね。こういった記事を書くには麻雀の素養が必要不可欠なので、ハードルはかなり高いです。しかし、その分確かな知識に裏打ちされた解説記事は値打ちがあり、麻雀のルールは分かれども戦略は分からないというニワカ(私のことですが)にはとても助けになります。
玄のツモと手牌をちょっとだけ試してみた(実験): 麻雀アニメ&麻雀ゲームあれこれ
nix in desertis:松実玄の能力で打ってみた
玄の能力は超絶チート、伊達に阿知賀の先鋒じゃない: 麻雀アニメ&麻雀ゲームあれこれ
 みんな大好きドラゴンロード。こちらは闘牌の中でもオカルト能力に焦点を当てた記事です。『咲-Saki-』は反則的なオカルト能力の存在をさっさと受け入れて、それがあることを前提にした試合の駆け引き、強さ議論を楽しむのが正しい作法だというのはもっぱらの話です。上掲の記事は理論を系統立てて組み立てたり山を操作した手打ちで能力を再現したりして、オカルト能力が実際にどれだけ強いか、どんなデメリットがあるか、どんな戦略が考えられるかなどを検証しています。

【バレアリ】咲-Saki-阿知賀編最終話「軌跡」穏乃、権現様を感得する。: つれづれなるままに
さくやこのはな :: 深山幽谷の化身って?
元ネタから見る穏乃と怜=竜華のライバル関係(※4月8日は園城寺で竜華会が執り行われる日です) - 私的素敵ジャンク
[高鴨穏乃に関する考察] by Cat in the box - キャットインザボックス
 こちらは「元ネタ考察」系の記事です。キャラクターの名前や能力名(穏乃の例で言うなら「高鴨」という名字、魔物マイスターの衣が名付けた「深山幽谷の化身」)、設定(誕生日の4月8日は竜華会が執り行われる日)や劇中の描写(吉野の険しい山道を一人で踏破)や演出(淡を圧倒した時に背負っている炎)などから、主に伝奇・ファンタジー的な元ネタを推察し、文献やWIKIなどに当たって自説の裏を取るのが一連の流れです。『咲-Saki-』は県予選の時点でもいわゆる「天照大神」などの神話要素を匂わせる描写がありましたが、全国編に入って阿知賀女子や宮守女子などのバックボーンに伝奇ネタが大きく関わっている高校が登場し、伝奇考察は一気にメジャーな分野になりました。この漫画の考察と言うと上掲のような記事を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

コラム(咲阿知賀編その2)(漫画版とアニメ版 2人の玄ちゃん)
コラム(咲阿知賀編その4)(仮説・ドラにまつわる玄ちゃんの記憶)
「自分の意志で」待つことを決める物語――松実玄と竹井久をめぐって - Danas je lep dan.
 みんな大好き玄ちゃー。こちらの記事は、劇中でのキャラクターの台詞や行動、何気ない表情などから心情を読み解き、ひいては主義・思想、性質、行動原理などのいわゆる「パーソナリティ」を導き出しています。『咲-Saki-』というコンテンツの魅力に「美少女がいっぱい」というシンプルな要素が大きく影響しているのは否定しがたい事実です(本格美少女麻雀物語!)。しかし、その美少女が見た目の愛らしさだけでなく、キャラの濃さ――思いがけない思慮深さや偏屈な性質などによってより一層魅力的になっていることは、衆目の一致するところではないでしょうか。

咲-Saki- 世界で起こったことをひたすら時系列順に並べただけのまとめ - NAVER まとめ
咲-saki- 阿知賀編 団体戦成績表とは [単語記事] - ニコニコ大百科
麻雀雑記あれこれ : 【考察】咲-Saki-大会ルールのまとめ
 こちらは「資料」系の記事です。『咲-Saki-』というコンテンツは足掛け8年で単行本19冊という決して速くないペースで展開されていますが、キャラクターや舞台の設定、日常や闘牌における何気ない描写に込められた情報量は尋常ならざるものがあります。ネットに散らばる考察記事の常軌を逸した分量がこれ以上ない証拠でしょう。よって情報を系統立てたり統計を取ったりして読みやすく整理すると、それだけで有用な記事になります。また、データの偏りや項目の相関関係から新たな説が生みだされることも少なくありません。身近な一例では、nix in desertisの中の人が咲グラフさんのある統計から面白い説を汲み出していました。

nix in desertis:『咲-Saki-』の登場人物が宇宙麻雀を打ったらどうなるか
麻雀雑記あれこれ : 【考察】たとえ宇宙が滅んでも和はオカルトを信じない!!
オカルトは,自分がオカルトであることに気付かない――原村和と涼宮ハルヒ,「そんなオカルトありえません」とSOS団を繋ぐもの - Danas je lep dan.
 こちらはいわゆる「ネタ」系の記事です。何でもありの分野です。メジャーなものは、他の麻雀作品における特殊なルールで『咲-Saki-』のオカルト能力雀士が対戦したらどうなるか、他作品の概念や世界観を『咲-Saki-』に当てはめるとどうなるか、というシミュレーションを楽しむ「コラボレーション」ネタでしょうか。また、劇中のぶっ飛んだ能力やぶっ飛んだ実績を確率や統計に当てはめるとどうなるか? 果てしなくとんでもないぞ! という「空想科学」(Mukkeさんの表現があまりにもジャストミートだったので拝借しました)チックな発想を楽しむネタも人気があります。

 以上、(繰り返しになりますが)個人的かつ大ざっぱな分類でした。人によっては、レビュー・感想やパーソナリティの分析は個人の主観が入りすぎているし、ネタは本編の情報量が増えるでもなし、と考えて考察の範疇に含めないかもしれません。しかし、私個人と致しましては、考察という言葉をざっくばらんに「作品をより深く、そしてより楽しく読む助けになるコンテンツ」と捉えています。私の信条は「面白けりゃあ何でもよい」です。考察まとめに掲載する記事の収集は唯一その基準で行っていますので、ご参考までに。

 さて、ようやく本題に入って、自分なりの考察記事の書き方を語っていきたいと思います。弊サイトが主に扱っているのは、上掲の分類だとパーソナリティの分析、総論寄りのレビュー・感想、コラボレーションなどです。どのアプローチでも基本的な思考は変わりません。それはずばり、因数分解です。いずれもっと長大な記事で語ろうと思いますが、サブカルチャーを考察することの面白さは因数分解の面白さだ、というのが私の持論です。
 いくつか具体例を挙げていきましょう。

高鴨穏乃の能力「深山幽谷の化身」のテリトリーについて
 しずの能力に関する考察については「元ネタ興考察」の項で3件の素晴らしい記事を紹介していますが、私のものはかなり趣が異なります。この記事の発想は「インターハイ準決勝でのしずの能力はあまりにも強すぎやしないか。天照大神の一角を圧倒しているじゃあないか。何かしらのファクターが影響しているとしか思えない」いう疑問ないし違和感からスタートしています。そこでふと思い浮かんだのが、『アカイイト』を始めとする数多くの伝奇ゲーに共通する「言霊の力と天の時、地の利、人の和は時に如何ともし難い戦力差すら覆す」という思想です。この概念を因数としてインターハイAブロック準決勝大将戦を分解すると出てくるのが「山」というキーワードでした。あとは頭の中から山場、天王山、人生山あり谷ありという言葉をひねり出して当てはめれば、真偽のほどはさておき、それなりに筋道の通った考察記事の出来上がりというわけです。

『咲-Saki-』と『ジョジョの奇妙な冒険』 能力バトルとパーソナリティ
 この記事も同様に、自分の中の疑問に自答する形で作成したものです。『咲-Saki-』には魅力的なオカルト能力が数多く存在します。しかし、私はその中でも、玄の「阿知賀のドラゴンロード」、煌の「すばらっ」、そして衣の「イーシャンテン地獄」がとりわけ気に入っていました。そこでこの三つの能力が私を強烈に惹き付けてやまないのは何故だろうか、という疑問が自然と浮かんでくるわけです。そして、疑問を解決すべく、三つの能力を因数分解して共通項を抜き出してみた結果、いずれの能力もその選手のパーソナリティが色濃く反映されていて、人間ドラマと密接に結びついていることに思い至りました。この発想は、過去に『ジョジョの奇妙な冒険』を読み解いて「スタンドは本人のパーソナリティが具現化した能力であり、スタンドバトルは各キャラクターの思想や哲学のぶつかり合いである。だからあれだけの凄みが感じられる」という解を得ていたからこそ出て来たものと思います。

阿知賀女子学院のIH準決勝における見事なリレー
 また、「共通項で括る」という発想は、自作の考察を使い回すより発展させる上で大きな助けになると思います。例えば、私は上記の記事で、阿知賀女子のインターハイ準決勝における人間模様についてつらつら書きました。そこで、阿知賀女子にもゆるやかな派閥があること、そして憧が派閥を跨ぐアグレッシブな動きをしていることを強く意識しました。そして、よくよく考えると、この「派閥間を繋ぐ役割を果たす、強気な一年生」という視点が、阿知賀女子だけでなく清澄や千里山にも当てはめられることに思い至ったのです(同様の指摘をsdtrdさんにブコメでいただいてとても嬉しかったです)。なんと、これだけでもう新しい考察記事のネタが一本出来てしまったではありませんか! スーパーデューパー! タイトルは昔読んだ小説をもじって「跳ねっ返りの一年生がチームを回す」としようかと思いましたが、そうすると宮守の潤滑剤であるシロに適用できないので別案を検討中です。
 同様の連鎖的な発想としては、「原村和の右手打ちは最速・最善手へのロジックか?」における「Q.何だってデジタル派であるはずの和が期待値や確率に一切影響しない事柄を極めようとしているのか? A.それが彼女のロジックであり世界だから」という自問自答から始まり、その発想を魔物勢にも繋げて体系化した「照や衣や怜や淡は固有結界の術者だった……?」などがあります。
 こういった思考のプロセスが蓄積されていく、連鎖していく感覚は病み付きになります。中毒者は語ります。他の『咲-Saki-』ブロガーさんも同様の体験はございませんか。

 このような因数分解的なロジカルシンキングが万人に有効なのかどうかは分かりませんが、とりあえず、面白いです。それはもうけったくそに面白いです。そしてこのプロセスはストックさえあれば今からでも始められるお手軽さも魅力の一つです。私のブログに載っている記事は、麻雀の素養や神話・伝奇の知識が無くても、やろうと思えば誰だって書ける類のものです。

 調子が出て来たところで、盛大な先輩風を吹かします。考察記事の執筆はでらめっぽう根気の要る作業であり、恐ろしいほどの時間食い虫でもあります。ですが、自分の手で好きな作品の評価を幾らかでも底上げできる、というのはとても素晴らしいことだと思います。すこぶるつきの快感です。われわれ凡人は優れた作品を作ることは逆立ちしても出来ませんが、優れた作品を見抜く目を鍛え、布教活動に励んで徳を積むことは出来るのです。また、言うまでもないことですが、日頃からインプットを増やすよう心がけたり、物事から法則性を見出し、系統立てて整理する思考力を培ったりするのは、『咲-Saki-』の考察に限らず、あなたがよりよいオタクライフを過ごす上で絶対に役立ちます。やればやるほど、加速度的に楽しくなっていきます。私その人が『アカイイト』や麻枝准シナリオの読解で培った財産で『咲-Saki-』記事の与太ネタを量産し、「ムヒョッス最高だぜ」と叫んでいるので、その点についてだけは連帯保証人になって腎臓を賭けてもよいです。

 最後に、偉大すぎる先達諸氏の作法に関する所見をだらだら書きます。

 同じ作品を読んでいてもその作品に対する見方は人によって様々です。その中には、自分にはまるでなかった新たな視点を提供してくれるものが数多くあります。なので、様々な咲-Saki-コミュニティを覗いてみて色々な人の咲-Saki-の感想や考察を見る事も自分で考察記事を作成するには大事なポイントです。

http://d.hatena.ne.jp/hannover/20140105/1388914633


 全く持って同意です。上で書いたのどっち関連の展開も、大元を辿れば私的素敵さんの記事に行き着きます。お世話になりっぱなしです。

 物語を読んだ時に感じるささやかな違和感を大切にすること。それは,咲に限らず,またブログを書く書かないにかかわらず,大事なことだと思う。

http://d.hatena.ne.jp/Mukke/20140112/1389521808


 上に書いたように、自分も同じことをやっているのでイエ~イ親近感です。

 やっぱり人は自分語りの欲望からは逃れられないのだな,と。ブログで長文書くのなんて迂遠な自分語り以外の何物でもないですよ。自分の経験や知識をまだわかってない人に伝えたいなんてのも自分語りの最たるものでしかない。

http://d.hatena.ne.jp/Mukke/20140112/1389521808


 これは200%同意です。余程感性がずれてでもいなければ、自分が興味深いと思ったことは他人も読んでいて面白いはずです。無論、どの点がどのように興味深いか、分かりやすく書くよう心がけはしますが。それに、書きたいことを書き散らした方が絶対に楽しいです。我らが主人公である咲さんも「いっしょに楽しもうよ!」とおっしゃっています。

 というわけで、どうでもよさそうな描写を軽く流してはいけない。細部に忍ばせられた重大な情報を見落とさないように。周囲が「深読みしすぎじゃねwwww」と鼻で笑ってもしずかに耐えましょう。『咲』は、決して深読みしすぎてしすぎることはない作品なのですから。

http://blog.livedoor.jp/heartvine_aoi/archives/36204137.html


 私も深読みが大好きです。生き甲斐と言っても過言ではありません。

 私的素敵ジャンクさんやさくやこのはなさんの精緻な調査に基づく記事はうちのでっち上げ記事とは対極にあるように思っていましたが(逆にMukkeさんちは「強い一体感を感じる……!」です)、インプットの収集やアウトプットの発展のさせ方については共通する部分もあって、何とも興味深かったです。日刊・咲-Saki-さん、面白い企画を立ち上げていただいてありがとうございました。

 ……あなたも明日から『咲-Saki-』ブロガー!

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