2008年06月29日

SFマガジンにウチの記事が載った(^0^)/スティーヴン・キングを読もうの巻

the deconstruKction of right(藤田直哉氏のブログ)

 ……といっても、とうぜん私が投稿した論文が掲載されたとかそういう話ではなく。SFマガジン2008年6月号に掲載されている藤田直哉氏の傑作評論「暗黒の塔 消失点」に、このブログの記事を引用してもらっています。ダーク・タワー後半の展開にもやもやした気分を抱えていた方はぜひご一読を。納得できるできないは置いておいて(凄い、面白い……と思う一方で「チガウ!」と叫んでいる自分がいる)、一人のオタとしてこういうテキストには純粋に憧れてしまう。ちなみにこの藤田さんの「消失点 暗黒の塔」は、賛否両論別れるⅤ以降の展開の(概ね)賛の立場で書かれていて(藤田さんは自分の中で”賛”にしたくてこの評論をしたためたとのこと)、私の「キングのアンポンタン!」というさながら酔っ払い親父の愚痴吐きのような記事は「非」の側の代表格として召喚されてさらし者にされている(笑)。あの記事、書き殴ったきり忘却の彼方に吹っ飛んでいたもんだて、本当にビビりました。折りしも別の御大の職務怠慢に当たり散らしたばかりだったからなぁ、タイムリーというかデジャヴというかシンクロニシティというか<カ>を感じたよ。う~む、ダークタワーはある意味アオイシロ以上に期待していたからなぁ。Ⅵを読了した当時の絶望感と失望感と虚無感は、ひょっとするとアオ以上だったかもしれない。
 
SFマガジン

 Ⅴ部を境にして一番大きく物語の雰囲気を変えている「      」という技法、これは          や           、    なども試みている文学的技法であり、  の形で『        』にも登場する。「        」の  はウェブでは否定の声のほうが多く見える。その代表的なものを引用しておこう。

(ここで私の口汚いグチが入る)

 その一方、大森望は「『ダーク・タワー』地獄の読破録 全Ⅶ部16冊最速クリア七日間の旅」で、~~

 当時19歳のガキが書き殴ったグチと大森望の評論が「その一方で」で繋がっている。シュールだ。う~む、文章のはしばしから頭の悪さがにじみ出ておるなぁ。せめてもうちょい推敲しておけばよかった。藤田氏のブログで「なぜよりにもよって私のブログの記事を?」とお尋ねしたところ、「一番勢いがあって、読者が感じたであろう「がっかり」がすごく良く出ている」とのお答えが(笑)。あっはっは、ありがとうございます。
 引用文とはいえ、テメェの書いた文章が載った本が全国の書店に並ぶ機会なんてこの先二度と無いだろうなぁ。このSFマガジン記念にとっておこうっと。藤田さん、これからもキングの支援応援頑お願いします。


 ものはついでとキングの宣伝でもしておこう。スティーヴン・キングといったら「『呪われた町』や『シャイニング』の」「モダンホラー作家の」というイメージが強いけれど、……いや、最近だとそうでもないのかな。「『グリーンマイル』や『スタンド・バイ・ミー』の原作のキング」なのかな。帯でも精いっぱい「ホラーだけじゃない!」とピーアールしているしね。昔昔のそのまた昔は「Different Seasons」に「恐怖の四季」なんて邦題付けられてたんだけどねぇ。キッスのアルバムかっての。あの邦題のせいで前書きがとんちんかんなことに……閑話休題。キングの小説はホラーという枠に収まらず、あまねく分野の芸術・エンタメに影響を与えている。大げさではなく、今やキングの影響を一次的にしろ二次的にしろ全く受けていない作品はほとんどないんじゃないかっていうくらい。もちろんジャパニーズオタカルチャーも少なからずキングに影響されている。エロゲーで有名なのはロミオの『最果てのイマ』かな。少年時代と青年時代が交錯して次第に謎が明かされていく構成や、秘密基地、七人の環といったキーワードは『IT』の影響大だろう。ロミオは劇中で『死のロングウォーク』を出して参考文献をバラしている。ちなみに死のロングウォークは、健速乙の『キラークイーン』が参考にしているらしい『バトルロワイヤル』のさらにネタ元だったりする。確か作者が公言していた。ITなら『ゴア・スクリーミング・ショウ』のほうがモロにやっているらしいが、私は未プレイだ。確かキングのスレで聞いたんだよな。『君が望む永遠』の緑の御方は『ミザリー』を彷彿とさせる(『コレクター』か?)。瀬戸口の『Swan Song』は『ザ・スタンド』に雰囲気が近いけれど、『蝿の王』の影響の方が大きいかな。
 マンガだといっちゃん有名なのは荒木飛呂彦先生だろう。『バオー来訪者』の元ネタが『ファイアスターター』なのは有名な話だが、『ジョジョの奇妙な冒険』にも『呪われた町』『ミザリー』『IT』など随所からキング作品のエッセンスが感じとれる。好きな映画のベスト10にミザリー挙げてたっけか。グダグダ売り逃げ漫画の代表格『20世紀少年』も、連載当時「ITっぽい」って言われてたな。あれには『図書館警察』が出てくる。小ネタだと『まほろまてぃっく』の、異星人の存在を公表しようとして殺された大統領の名前がグレッグ・スティルソンで、その後任がヘンリー・バワーズだった(笑)。よりにもよってヘンリーかよw。
 小説だと、宮部みゆきや恩田陸は根っからのキングシンパで有名だね。あとは『屍鬼』が呪われた町をリスペクトしている。呪われた町も『吸血鬼ドラキュラ』をリスペクトしてるんだけど。『ヤングガン・カルナバル』1巻の「俺は世界の王だ!」はゴールデンボーイネタかと思ったが、あれはタイタニックなのかな。
 とりあえずオタの一般教養として『キャリー』『呪われた町』『シャイニング』『デッド・ゾーン』『ザ・スタンド』『恐怖の四季(スタンドバイミー、ゴールデンボーイ)』『ミザリー』『IT』『グリーン・マイル』ぐらいは抑えておいて損はないよ。私が断固超絶におすすめしたいのは、なぜかキングファンにもあまり読まれていない『暗黒の塔(新訳だと『ダーク・タワー』表記)』なんだけどね。Ⅴ部以降は賛否両論だけど(上にも書いた通り私は完全否定派)、キングに脂が乗り切っているときに書かれたⅡ~Ⅲ部は誰もが認める傑作だろう。褒めていない人を見たことがない。理屈抜きにただひたすらに面白い。私は漫画あろうが映画だろうが小説だろうがエロゲーだろうが、これほどの面白いモノに出会したことは数えるほどしかない。パルプでバイオレンスでファンタジーでダークでモンスターで<カ>で、パワフルでモダンでユーモアでウィットでジェットコースターでクリフハンガーでストーリーテリングでページターニングで、ありとあらゆるキングの要素が詰め込まれている。掛け値無しに寝食を忘れてむさぼり読むに能う作品だと思う。みんなマジで読んでちょうだい。小説ってこんなに面白かったのか! と驚くかもよ。

 月並みな素人意見だけど、なぜキングのホラーが、アメリカの片田舎を舞台にしていて、とっぴな怪物が大暴れするにもかかわらず、本国アメリカだけでなくワールドワイドでウケて伝播していったのかというと、単純に筆力がずば抜けていて書き込みがもの凄かったってのもあるけれど、国とか人種とか宗教とかセクシャリティとかそういったものに関係なく、人間誰しもが抱いているだろう「日常のすぐそばに潜む死」「身近な人の死」への恐れを最大限煽る要素が、どの作品にもあったからじゃないかな。キングのオッさんは現代のアメリカに吸血鬼を復活させただけでなく、世界中の排水溝にペニーワイズの馬鹿笑い声を轟かせ、世界中の下校途中の草むらに黒いスーツの男の硫黄の匂いをまき散らし、世界中のお父さんのにこにこ顔にジャックの狂気を見出させ、世界中のクローゼットの中にゼルダ姉さんの気配を感じさせることに成功したんだと思う。そういえば初期のキングはよく、クローゼットのイメージを使っていたね。『ペット・セマタリー』しかり、スタンド・バイ・ミーしかり、スタッドシティしかり。クローゼットは全国どこの家庭にもあり(今この記事を書いている私の後ろにもある)、衣食住の一つを預かる”日常”の象徴でありながら、切り取られ隔離された”異世界”の一部でもある。忘れたい過去・モノを収納したそれは、遺品を納めた「棺」を連想させる。映画のスタンドバイミーではじっさいに納棺のシーンがあったっけ。このおっさん、文章は凶暴で品がないのに(褒め言葉です)、こういうガジェット選びの繊細なセンスがあったんだよね~。


 個人的には名言珍言がやたらに多いのもキングおじさんが大好きな理由の一つだったりする(笑)。「全ては<カ>なのだ」「カカ!」「我々は<カ・テット>なのだ」「さようなら。僕は死んでも、別の世界があるからね」「キャン・タック!」「ディダ・チャック? ダム・チャック?」「お前を殺してやる」「ここではみんなふわふわ浮かぶんだよ……」「ム・ウ・ウ・ン」「お前とはみっちりと話しあう必要があるな。ああ、みっちりと」「オイ!」「おれは世界の王様だ!」「お前は父親の顔を忘れたようだな」「我が武器はディヴィット」「かぃあぃぐんに入ったわ~♪」「バビロンの淫売婦!」「すすぎ洗いだ! ポール、すすぎ洗いしておかないと!」「甘露! 甘露!」「スーパーデューパー! パウッ!」「イーッヒッヒッヒ……!」「くそったれには千の目があるのさ」ちょっと思いついただけでもこんなにあったw。「鮒産道」みたいに邦訳から生まれた名言もあるね。私は小説を読んでも「面白かった」「つまんなかった」ぐらいしか頭に浮かばない貧相な感性の持ち主なので、小説の感想はこれから先も書かないと思うけど、「名言集」という形でキングの作品の空気を少しでも紹介できたらなと思う。そのうち「声に出して読みたいハイ・スピーチ」なんて作ってみようかしらん。

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2008年06月24日

ウルトラジャンプを開いたら林家志弦のカラー絵が目に飛び込んできた

 …一瞬買う雑誌を間違えたのかと思った。不意打ちだったのでビビった。「はやて×ブレード」が来月号からUJで連載らしい。全然知らなかった。
 ところで大統領のスタンド能力は何だろな~。

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2008年06月23日

エロゲーギャルゲー100本切り達成!

 な、長かった…。本日読破した、遊鬱さんのおすすめ「クレシェンド」で、エロゲーギャルゲーを通算100本クリアいたしました。100本・三ケタは一つの区切りでしょう。アカイイトを周りの目を気にしながらコソコソレジに持っていった頃からずいぶん遠くまで来たもんだ…。あれは17の秋だった…。ちなみに初めて買ったギャルゲーはアカイイトで、初めて買ったエロゲーはアトラクナクアです。アトラク、ばあちゃんちの近くのヨドバシカメラでコソコソ買ったんだよな~。懐かしい。
 100本のうちでも、特に痛烈に心に響いた作品は…「アカイイト」「Key(Kanon.AIR.リトバス単体ではあまり評価していない)」「CLANNAD」「クレシェンド」「あやかしびと」「パワポケ」あたりかな。まさか初っ端にやったアカイイトに、私がADVに求めるものがほぼ完璧に揃ってるとはねぇ…。因果なもんだ。逆にアオイシロにはほとんど無かったからあの評価なんだけど。共通点は…マルチシナリオの使い方とサブキャラの魅力かな。あとは…超自然要素と人死にか。今更ながら超自然要素も人死にもないギャルゲーはやらんでもいいじゃねと思い始めてきた。
 さてさて、100本もやればADVに関してはそれなりに大きな口は叩けるようになったかな。かねてからの計画通り百合ゲーレズゲーのレビュー作成に着手する。

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2008年06月19日

プアプアLIPS 後藤羽矢子 レビュー・感想

 『ラブ・タンバリン』を読んだのは何年前だっけ。なつかしい。
 あいかわらずぷにぷにしておるなぁ、この人の絵は。四コマ用の等身だと輪をかけてぷにぷにしておる。”特殊な体型”の女の子を描かせたら一級だけど、見目麗しい設定のキャラはきっちり美人に見えて色気があるから不思議だ。反面なよっとした男体にはさっぱり魅力がないんだけど。
 何よりレンさんの駄目っぷりに笑わせてもらった。この作品の前に読んだ『ひなぎく純真女学園』といい、最近、容姿でもスペックでも家柄でも社会権力的にも優位にいるはずのお嬢様が、ひょんなことからさえない女の子に惚れちゃって、お熱を上げてどぎまぎして振り回される作品が増えてきたね。『プアプア』のレンさんにいたっては素行にも性格にも難アリのだっらしないお嬢さんだ。いい人なんだけどね。一昔前のうさんくさいレズ小説なら、レンさんのポジションの人間は妖艶で潔癖症の完璧超人だと相場が決まっていたんだけどね~。家には趣味のよい家具や調度品を取りそろえていて、気取ったクラシックのレコードを流しているのがお約束なんだよね~。ね~と言われてもわからんか。レンさんの部屋、くっそ汚くて大笑いしたよ。家政婦がいてあの体たらくなのか。もはやヒエラルキーの頂点に君臨して、深窓の令嬢・高嶺の花として憧れをほしいままにしていたお姉様も、レンさんみたいな時代が時代なら主人公をめくるめく”レズの世界”に堕とすカーミラ役でもやらされていたお姉さんも、のうのうと安全地帯にはいられず、コメディの一員にされてしまう時代なんだね。こういう既存のテンプレート・様式美をせせら笑うような作品がちらほら見られるようになったのは、そのジャンルが行き詰まっていて、固定観念を破る過渡期にあるということだろう。いいこったよ。多様化は豊饒化の同義語で、陳腐化・記号化の反対語でさぁ。
 作品全体を覆う健康的で所帯じみた空気もよい。やっぱり、同性愛を背徳的で破滅的で刹那的な「異常事態」として描かず、キャラクターも個性のないサキュバスじゃあなくて、レンさんみたいな欠点もあるけど人間味のある「いい人」として書いている作品はほっとするね。

481246840XプアプアLIPS 1 (バンブー・コミックス)
後藤 羽矢子
竹書房 2008-06-17

by G-Tools

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2008年06月18日

「オールディーズ 地獄の66曲レビュー」と「読書メモ兼名言集」を追加しました

http://toppoi.blog54.fc2.com/blog-entry-445.html
http://toppoi.blog54.fc2.com/blog-entry-447.html
 コンテンツに「オールディーズ 地獄の66曲レビュー」と「読書メモ兼名言集」を追加しました。オールディーズなんざ知っていても、60年代を舞台にした映画やキングなんかの小ネタがわかってニヤニヤできるくらいしかいいことないんだけどね。
 それとSFマガジンのバックナンバー注文しておいたよ。こんな機会もう二度とないだろうからなぁ。キング堂さんに教えてもらわなかったら一生気づかないところだった(笑)。しかしたまたまガンスリンガーの名言集作ったのが6/6で、kingdowさんの記事を見たのが6/7か…。すっげぇ偶然だな。<カ>なのか?

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2008年06月17日

読書メモ兼名セリフ・名言集

ニューヨーク大聖堂 ネルソン・デミル
誓約 ネルソン・デミル
プラムアイランド ネルソン・デミル
捜査官ケイト ローリー・キング
ガンスリンガー 暗黒の塔Ⅰ スティーヴン・キング
刑務所のリタ・ヘイワース スティーヴン・キング
ペット・セマタリー スティーヴン・キング
死の舞踏 スティーヴン・キング
地球最後の男(アイ・アム・レジェンド) リチャード・マシスン
ハリー・ポッターと秘密の部屋 J・K・ローリング
悪党パーカー 人狩り リチャード・スターク
悪党パーカー 地獄の分け前 リチャード・スターク
骨まで盗んで ドナルド・E・ウェストレイク 
バッド・ニュース ドナルド・E・ウェストレイク
弱気な死人 ドナルド・E・ウェストレイク
踊る黄金像 ドナルド・E・ウェストレイク
斧 ドナルド・E・ウェストレイク
鉤 ドナルド・E・ウェストレイク

12Riven 霧寺メイ名ゼリフ集
さよならを教えて マリオはジャンキー説
Rewrite その怪談をぶち壊す!! そげぶ
Rewrite 『先日、掲示板を騒がせた浅はかな一年です』
少女セクト きーちゃん/諏訪部麒麟/シスター麒麟名言集
咲-Saki- 末原恭子、炎の名言集 サイコロまわして頭もまわすで!
コマンドー名言集 原語(英語)版
ソナチネ「村川さん、やめてくださいよおっ、村川さ~んっ」

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2008年06月16日

【ニコニコ動画】ONE part1


 ONEって長森だけで十分だよな…。ぶっちゃけ。

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2008年06月15日

オールディーズ 地獄の66曲レビュー

熱情に任せて書き殴ったOLDIES愛。いやっほーぅ! オールディーズ最高!

  1. 悲しき16才 キャシー・リンデン (07/05/24)
  2. レッツ・ツイスト・アゲイン チャビー・チェッカー (07/06/14)
  3. ロリポップ コーデッツ (07/07/25)
  4. 星に語れば リンダ・スコット (07/08/25)
  5. シックスティーン・リーズンズ コニー・スティーヴンス (07/10/05)
  6. 火の玉ロック ジェリー・リー・ルイス (07/11/14)
  7. ブルー・ムーン マーセルズ (08/02/07)
  8. 僕のマシュマロちゃん ジョニー・シンバル (08/03/06)
  9. ダイアナ ポール・アンカ (08/04/20)
  10. 電話でキッス ポール・アンカ  (08/06/08)
  11. 君の瞳に恋してる フランキー・ヴァリ (08/07/30)
  12. 悲しき足音 スティーブ・ローレンス (08/09/19)
  13. カモン・エブリバディ エディ・コクラン (09/05/07)
  14. サマータイム・ブルース エディ・コクラン (09/08/05)
  15. 悲しき雨音 カスケーズ (09/10/21)
  16. イチゴの片思い ナンシー・シナトラ (10/02/12)
  17. 恋のスーパー伯爵 ジーン・チャンドラー (10/02/12)
  18. ブック・オブ・ラブ モノトーンズ
  19. 恋はスバヤク ガス・バッカス
  20. カム・ゴー・ウィズ・ミー デル・バイキングス
  21. ハッシュバイ ミスティックス
  22. 番外編:悪事と地獄 AC/DC (08/11/03)

注)管理人の英語力はTOEIC250点前後(たしか大学一年時、現在もゆるやかに下降中……)という体たらくなので、日本語訳はあまり信用できません。あしからずご容赦ください。

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2008年06月11日

【ニコニコ動画】【小学館】ひかわ先生……【カービィ】



 ひかわ博一の「デデデでプププなものがたり」はコロコロギャグマンガの到達点だと思う。わたしと同じ世代の奴(80年代後半生まれ)ならみんな読んでたんじゃないかな。カービィがいまだに好きなのもこの人の漫画の影響大だよなぁ。

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2008年06月10日

藤田……かっこいいやないけ。

http://88552772.at.webry.info/200806/article_4.html

そして、先日の私のブログに書いた「迷惑なんて気にするな!」と言いそうな先輩漫画家さんからのお電話もいただきました。(笑)やはり熱いのですよ・・・あの人。ワハハ。

 藤田…ちょっと泣けてきたぞ…。まゆたんが久米田へキラーパスを出したときリアルタイムで週刊少年漫画板を見ていたよ。あれは大爆笑だった。

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2008年06月08日

電話でキッス ポール・アンカ Kissin' On The Phone

オールディーズ 地獄の66曲レビュー 10/66

電話でキッス/ポール・アンカ
Kissin' On The Phone / Paul Anka



Youtube:http://jp.youtube.com/watch?v=QbXLQ5joqAc

 突発的に始めたこの「オールディーズ 地獄の66曲レビュー」もようやっと10曲目まで漕ぎつけた。まだまだ折り返し地点も見えてこない。このペースで行くと、完成させる頃には20台の後半になっている計算だ……。まぁ気長にやっていこう。この企画、毎回楽しみにしている人とか一人ぐらいはいるのかしらん。誰もいなくても続けるけど。
『ダイアナ』に続いて、ポップスの偉人、ポール・アンカ御大からもう一曲。ヤバイヤバイ、この曲マジでヤバイ。まずサウンドがヤバイ。イントロのストリングスと、気の抜けたブラスと、電話の呼び出し音を模しているとおぼしき意味不明なガールズコーラス「とぅるっとぅる~とぅっとぅる~♪」でもうお腹がいっぱいだ。キスの曲だからって「ちゅっちゅっ!」とかガチでSE入れちゃってるし。これはヤバイ。むずがゆい。歌詞もヤバイ。な~にが「電話線が焼き切れないか心配だよ……」だよこのヤロウ。この身悶えするようなこっ恥ずかしさがすばらしい。時に私は「きっしおんざふぉ~ん♪ ちゅっちゅっ(はぁと)」の後の「……んん~ん♪」が大好きだ。あらゆるオールディーズの中でも、好きなサウンドのベスト5に入る。人によって琴線に触れるサウンド、わけもわからず泣けてしまうサウンドというのは千差万別だと思うけど、私にとってはこの「……んん~ん♪」がそれだね。……んん~ん♪
 オールディーズはいいね。どんな時にも荒んだ心を癒してくれる。

 最初のうちは、やたらに視界が曇ってばかりいて、そのたびに目元を拭わなくてはならなかった。そのうち思いたってラジオをつけると、音楽のせいで気分がいくらかましになった。これこそ、つねに変わらない音楽の力。いまは私も五十の坂を越えたが、それでも音楽を耳にすると気分がよくなる――音楽はすばらしき伝説の自動癒し機だ。

(スティーヴン・キング『アトランティスのこころ』)


*収録アルバム
「OLDIES BEST AMERICAN SINGLE HITS/オールディーズ・思い出のアメリカン・ベストVOL.4(FE-24)」「Oldies Best Hits 200 Revised Edition Vol.6(SEK-006)」など。

ひとりきり(alone)の夜は
決まって君に電話(phone)するんだ
チン、リン(ting-a-ling)、と鳴る(rings)のさ
僕らのすることは

電話でキッス
んん~ん、電話でキッス
んん~ん、一人っきりの時は
電話でキッスをしようよ

どのキスもまるで炎(fire)のようだ
電話線(wire)が焼けちゃわないか心配だよ
おおっ!(Oh Gee) ベイビー(baby)
僕らのすることは? 言ってくれ

電話でキッス
んん~ん、電話でキッス
ん~ん、一人っきりの時は
電話でキッスをしようよ

(ほら、チン、リンって)

ひとりぼっちの時は
(電話でキッス)
ひとりぼっちの時は
(電話でキッス)


日本語訳歌詞:toppoi


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2008年06月06日

ガンスリンガー 暗黒の塔Ⅰ スティーヴン・キング

The Dark Tower Ⅰ:The Gunslinger / Steven King
池央耿訳

-15-
 黒衣の男は飄然と砂漠の彼方に立ち去った。ガンスリンガーはその後を追った。

-15-
時代は移って住む人は絶え果てた。

-15-
 彼は長年ヘフの行を積んで第五の階梯に達した。第七、ないし、第八の階梯に至れば渇きを覚えることもなく、自身の身体が脱水症状に向かうありさまを離れたとことろから冷静に見つめ、その識見が必要を認めた場合にのみ、五臓の奥の暗い襞や窪みを潤すこともできたろう。しかし、彼はまだそこまでは達していない。

-17-
 デヴル・グラス 曰く「とっとと失せろ」「終わりは近い」あるいは「ジョウの店で食事しろ」

-20-
 ハンセン病者や狂人ばかり

-20-
 中の一人はキリストに渡すようにといってステンレス製のシルヴァのコンパスをガンスリンガーに託した。彼は真顔でそれを受け取った。キリストに出会ったら進呈する気だが、その望みはまずあるまい。

-21-
 ブラウン ゾルタン 「マメ、マメ、歌の種」「マメ食ってブウ」「お前も、馬も、アホウ、アホウ」

-26-
「お前、あの世を信じるか?」ガンスリンガーはブラウンがトウモロコシを皿に盛る手元を眺めながら尋ねた。
 ブラウンはうなずいた。「今こうやってる、これがあの世なんじゃあねえか」

-30-
 プライスタウン タルの町

-30-
 ガンスリンガーは薄暮の空に仄に映ずる町の灯を標に道を急いだ。行くほどに、ホンキートンク・ピアノが奏でる<ヘイ・ジュード>の旋律が異様なまでにはっきりと聞こえてきた。

-32-
 トウモロコシの皮を巻いたコーンシャック・タバコ

-34-
「この穀潰しが! お前、いつから自分の姉貴と寝てやがるんだ、チャーリー? 糞っ垂れ!」

-35-
<ヘイ・ジュード> 「ウォッチ・ミー」の勝負

-38-
 ハイ・スピーチ 「金貨を剛力願えぬか、ガンスリンガー。一枚なりと。思し召しに」

-39-
 草を食む男(ウィード・イーター)

-40-
 女の暗黒の胎内に埋葬虫(グレイブ・ビートル)が巣くっていたとしても恐れることはない。

-41-
「神の祟りよ」
 ガンスリンガーは言った。「俺は神なんぞ、会ったこともない」

-46-
「人でなしばっかりよ」
「騒ぎたくなるのも無理はない。人が一人死んだ。自分たちはまだ生きている」

-48-
 男は碧眼だった。

-53-
 世界は継ぎ目が剥がれたように崩壊した。その中心には、膠の役割を果たして秩序と統一を保つ何もない。アリスは海を見たことがない。障害、海を知らずに終わる運命である。

-57-
「この世もいよいよ終わりに近いんじゃあねえかね、旦那。聖書にも書いてあるだろうが。子供は親の言うことを聞かなくなる。疫病が流行って大勢人が死ぬ」

-62-
 理由がなんであれ、タルの町ではバーが休みなら安息日だった。

-64-
<偽り者――インターローパー>
「蛇の姿でにたにた笑いながら、体をくねらせてイヴに這い寄ったのがこの偽り者です。モーゼが山上にいる間に、イスラエルの子らの中に紛れ込み、金で偶像や子牛を造って淫らに、邪に崇拝するように命じた、あの偽り者です」
「偽り者!アハズ王が苦しみのうちに死のうとしているとき、偽り者はイゼベルと二人して露台から、犬どもが王の生血を貪り吸うありさまを、笑って眺めていたのです。兄弟姉妹たち、偽り者に心を許してはなりません」

-71-
 アリーは溜め息を吐いた。(略)「教会の裏手の丘の、庵室みたいな小屋にいるわ。本当の牧師さんが余所へ移るまで暮らしていたところ。これでどう?満足した?」
「いいや、まだだ」ガンスリンガーはアリーにのしかかった。

-72-
 アリーとはこの後たった一度だけ顔を合わせることになるのだが、それがこの世の別れだった。

-83-
「悪魔!悪魔!地獄の使者!嬰児殺し!けだもの!」

-88-
 自分の性格を考えると、当然ながら、またぞろコートを思い出した。コートが今どこでどうしているか彼は知らない。時代は変わった。

-89-
 スペインの雨は野原に降りしきる

-93-
 少年 あどけない 髪は真っ白 

-95-
「お前、誰だ?」「ジョン・チェインバーズ。ジェイクでいいよ」
 育ちが良いと見えて、ととのった顔つき 年の頃九つといったところ


-100-
「海の中に女神の像?」
「そうだよ。冠をかぶって、松明を持ってる女神だよ」
「お前、作り話をしているのか?」
「うん、そうかもしれない」

-101-
 世の中には手籠めということがある。手籠め、人殺し、その他ありとあらゆる非道の行為はすべてそれを犯す者の希求に発している。すなわちそれは究極の真理を求め、伝説の神秘を究め、幻の聖杯を尋ねる行いであり、暗黒の塔に至る道程である。そうなのだ。この広い世界のどこかに、暗黒の塔は雲に聳えて建っている。

-102-
 グレタ・ショー夫人

-105-
「わたくしは神に仕える者です。そこを通して下さい。悔い改めのお祈りを……」

-105-
 どこかのラジオからロックグループ<キッス>の歌が流れている。
 悪魔のドクター・ラブだっけ。


-108-
 この場所と時代を考えれば、ポンプは真実の愛と同じく異郷のものと言わなくてはならない。

-109-
 コート アイリーン 未完の魔術師マーテン カスバート ポール ジョナス老人 窓辺の美女スーザン

-110-
 時は移って世界は容赦なく変わった。

-111-
「さる場所って?」
「ある塔を訪ねるんだ」

-116-
「俺は大丈夫だ」ガンスリンガーはジェイクを抱き締めた。彼は胸に押しつけて来る少年の熱気と、肋をまさぐる乾いた手を意識した。後に振り返ってガンスリンガーは、自分がジェイクに親愛の情を抱くようになったのはまさにこの時であることに思い至った。言うまでもなく、これもまた黒衣の男の謀に違いなかった。

-120-
 あの神父、今にして思うと二人はどこかで繋がっている 腹違いの兄弟だったかもしれない マーテンは魔術師 マーリンみたいな 「マーリンとアーサー王と円卓の騎士……」ジェイクは夢見るように言った。

-121-
 いつも笑っていたカスバート 彼は笑って息を引き取った 絶えて笑顔を魅せたことのないコート

-122-
 隼は石弓を持った少年の伝説に因んでデイヴィッドと名付けられた。
 母ゲイブリエル

-123-
「もたもたしやあがって」「お前らが逆立ちしても追っつかない先達が身を挺して築き上げた文明社会の言葉で不始末を詫びてみろ、このろくでなしめが」

-124-
「無念なことです」ややあって、カスバートは弾む息を抑えながら神妙に言った。「私はいつの日かその銃を受け継ぐべき父の顔を忘れました」

-128-
 屋敷中に六種類だけ残った電気器具の一つである大きな電熱器

-129-
 頭領 ファースン

-129-
「頭領が人のために何をするかは訊かぬことだ……」衛兵が期するところありげに言った。
「……こっちは頭領のために何ができるか考えろと言うのだな」

-132-
 カスバートの目にはガンスリンガーの先見の明がある。

-133-
「あいつら、嘘吐きだよ。蛇みたいなやつらだよ」

-134-
 カスバートやウィーラーの倅

-135-
 オイディプス王の話

-136-
 父と子はいずれ別れる時が来る。

-140-
「俺は父親の顔を忘れたことがない。生涯を通してただの一度もだ」(ハックス)

-141-
 頭領の隠然たる勢力はなお十年衰えることがなかった。その間にローランドはひとかどの拳銃使い(ガンスリンガー)となり、父親は亡くなった。ローランドは母殺しの罪を犯した。時は移り、世界は変わった。

-144-
 物事は繰り返し同じ道を辿る。欲求は果てしなく、道は限りない。行き着く先は常に同じ、殺戮の場である。
 もし例外があるとしたら、それはただ一つ、暗黒の塔に至る道であろう。

-145-
 ジェイクは神殿を発見した。そのために危うく命を落とすところだった。

-147-
 官能と行為とは最も疎遠な親戚である。

-148-
 スーザンが今、彼の目の前で死にかけている。 馬喰の娘 燃えさかる炎 二人の村人に両脇から押さえつけられ、錆びついた鉄の首輪を嵌められて身動きもならない
<ヘイ・ジュード><イーズ・オン・ダウン・ザ・ロード><バンベリー・クロスへの百リーグ>

-151-
 サキアバスの霊

-155-
 哲学者の石 メスカリン LSD

-158-
 ガラス玉に金属片を封じ込めた飾り物

-159-
 乳房はジャスミンと薔薇とスイカズラの芳香だった。

-161-
 三。これはそなたの運命の数字。
 三?
 神秘の数字、三。三は真言の要。

-163-
 マーテンはもはやこの世の者ではない。黒衣の男が魂を食んだ。

-164-
 どうとも勝手にしやあがれ。売女めが。
 アイリーン

-165-
「いや、何でもない」ガンスリンガーは言った。「ちょっと疲れただけだ。えらい目に遭ったぜ」
「遭ったぜ」ってローランド…

-170-
「暗黒の塔は、何と言うか、その……力の網の目の中心だ。時の流れを支配していると言ってもいい」
「何のことだかさっぱりわからないよ」
「正直、俺にもわからない。ただ、何かが起こっているのだな。そいつは俺の時間にかかわる話だ。俺が育ったところでは、みんな口を開けば、”時が移って世界は変わった”と言った。それが、今では時間の流れがもっと速い。何かが起きているんだ」

-171-
「そこは、きれいなとこ?その……前にいた土地は」
「それはもう、何とも言えないぜ」

-171-
「お袋がよく言っていたよ。本当に美しいのは自然の秩序、それに、愛と光……」
 ジェイクは生返事をした。

-171-
 百に近い石造りの城から成る<セントラル・パレス> ローランドがこの城郭を後にしてから十二年になる 今から十二年前のその時、すでに城壁は崩れ落ち、庭園には雑草が一面にはびこっていた 蝙蝠 燕ども 苔や黴のじめじめした臭気 スロー・ミュータント

-172-
「戦争があったの?」ジェイクが尋ねた。
「戦争以上だ」ガンスリンガーは小さくなったタバコを谷底へ投げ捨てた。「革命だよ。俺たちは小競り合いではいつも勝った。ところが、終わってみたら闘いには負けていたんだ。勝者なき戦いというやつだ。勝ったやつがいたとすれば、ごみ浚いか、残飯あさりぐらいのものだ。あれから何年かは上がりも相当あったろうぜ」 

-175-
 ランドルフ ジェイミー・ドゥ・カリー

-177-
 ジェイクは愕然とした。「僕を殺す気だね。最初はあいつに殺された。今度はガンスリンガーに殺されるんだ」
 偽りの言葉がガンスリンガーの口を衝いて出た。「何も怖がることはない」次の嘘はもっと質が悪かった。「俺が付いている」

-181-
 俺たちは三人だった カスバートとジェイミーと俺だ

-182-
 年に一度、グレート・ホールで催される行事 <父祖たちの殿堂――ザ・ホール・オブ・グランドファーザーズ>

-184-
「親父は最後の光の王だった」

-188-
古いガソリン・ポンプを持っているというだけで無知蒙昧な羊飼いたちの間で怪しげな教祖に成り上がった隠者 鋼鉄のノズルを股座から突きだして見せた 「AMOCO 無鉛ガソリン」

-190-
「映画って何だ?」

-196-
「母はまだ俺に行けとは言っていないぞ、下郎」
 マーテンは乗馬鞭で横面を張られでもしたように目を丸くした。母親ははっと息を呑み、恐怖に上ずった声で彼の名を呼んだ。
 
-198-
「カスバート! アレン! トーマス!」

-199-
「まだ早いぞ、洟垂れ小僧」

-200-
「さりながら、世界は変わった。今や苦難の時代が迫っている」

-203-
 グレート・ホールの裏手の試合場

-204-
「我が武器はデイヴィッド」

-208-
 銅を剪断するときの匂い

-209-
「鍵を寄越せ」「元はと言えば俺のもの。俺のものは俺に返せ」

-210-
「鍵を寄越せ」
「隼とはよくぞ考えたな。立派な得物だ。きゃつを仕込むのにどれくらいかかった?」
「俺はデイヴィッドを仕込みはしない。味方に付けただけだ。鍵を寄越せ」

-212-
「この、ごうつくばりの馬喰づれが!」カスバートがにったり歯を剥いて悪態を吐いた。「全部独り占めにしくさって、俺たちがしゃぶるほどの骨も残しやがらない」

-213-
 ラグタイム・ピアノの<ヘイ・ジュード>

-214-
「お前くらいの年頃ではな、まだわからないことがいくらでもある」ガンスリンガーはじわじわと込み上げてくる怒りを堪えて言った。
「そうだよね。でも、ガンスリンガーにとって僕が何なのかはわかっているよ」
「俺にとって、お前は何だ?」ガンスリンガーはむきになって言った。
「ポーカーのチップだろ」
 ガンスリンガーは石塊を握ってジェイクの頭を叩き割ってやりたい衝動を必死に抑えた。
「もう寝ろ」彼は言った。「子供はよく寝なきゃあ駄目だ」

-218-
 キリストがラザロを復活させたように

-223-
驚いたことに、最後の一文は彼にも読める言葉だった ハイ・スピーチの起源を辿ればそこにさかのぼる古代語 <10番線地上出口、ポインツ・ウェスト方面>

-227-
 すでに先は見えている。

-228-
 ジョゼフの祭り スワンプ・ガスを封じ込めたガラス管

-234-
 縛り首にされた男 罪無くして難に遭い、冥界の海に沈もうとしているフェニキアの水夫

-235-
「さよなら。僕は死んでも、また別の世界があるからね」

-236-
 彼は自身で育てた狼男、ワーダーラークだった。

-239-
 髑髏塚ゴルゴダ

-240-
「貴様、殺してやる」

-243-
 世界で最後の冒険者 最後の十字軍戦士

-244-
「いささか胸糞が悪かろう。どうだ?」

-244-
「死だ」黒衣の男はこともなげに言った。「ただし、お前には縁がない」

-245-
「第七の札は生命だ」黒衣の男は静かに言った。「ただし、お前には縁がない」

-250-
 暗黒の塔はお前から世界の半分を奪う マーテンの姿を借りてお前の母親をものにした

-251-
「白い光だ」ガンスリンガーは繰り返した。「それから、草の葉だった。ただ一枚の葉がすべてを埋めつくしていた。俺は小さな、芥子粒ほど存在だった」
「草の葉か」黒衣の男は目を閉じた。「たった一枚の草の葉な。間違いないか?」
「ああ」ガンスリンガーはふと眉を寄せた。「それも、深紅の草の葉だ」

-252-
 人類の祖先は癌と呼ばれる、体が腐る病気を撲滅した。

-255-
 そこでもう一歩話を進めよう。すべての世界、すべての宇宙が一つところで出会っていると思え。その中心に高い塔がある。すなわち、暗黒の塔だ。おそらくは、至高の存在に通じる階段であろう。お前にその階段を昇る勇気があるか、ガンスリンガー?一切の現実を超越した高みに、一つの<部屋>があるとして……
 お前に昇る勇気はあるまい。
 お前にやれるわけがない。

「そこを昇った者がある」ガンスリンガーは言った。
「何者だ?」
「神だ」「神はそこを昇って全知全能の存在になった」

-257-
 グラマー 魔法のことだ 

-258-
 俺の主人<不老の異邦人> イングランドという国 マーリン マーリンよりもなお身分の高い者がある <獣> マーリンから見れば俺などは取るに足らぬ軽輩だが、<獣>の前に出たら、そのマーリンですらすくみ上がる

-261-
 マーテンの手勢の一人に僧服を着て改悛者のように剃髪した男 ウォルター

-262-
 これほどのタバコは十年ぶりだった。

-265-
「ジェイク、お前はいいやつだったなあ」

-265-
ガンスリンガーはじっとそこに座ったまま、薄れていく日の光を飽かず眺めていた。かつて見た夢のことを考えているうちに星が瞬きはじめた。彼の目的は断固として揺るぎなく、心が萎えることもなかった。やや薄くなった灰色の髪が風になびいた。父から受け継いだ白檀の銃把に彫りのある拳銃は殺意を秘してぴたりと腰におさまっている。彼は孤独だったが、その境遇をかこちはせず、自ら卑しむこともなかった。闇が空を覆って世界は流転した。ガンスリンガーは運命の三人を呼び寄せる時を待ちながら、暗黒の塔の夢を見た。長い長い夢だった。いつの日か、彼は想像を絶する最後の戦いを期して、ラッパを奏でつつ、薄暮の塔に乗り込むはずだった。

ガンスリンガー―暗黒の塔〈1〉 (角川文庫)
スティーヴン キング 西口 司郎
4042782019

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