2013年09月23日

牛 咲-Saki-ぼんより用語解説04

 『咲日和』の作者、木吉紗先生のニックネーム。「牛と闘います」「牛と闘いません」

 別ペンネームの「闘牛ユキオ」に由来する。牛肉を偏愛しているらしく、個人サイト名が「真と結婚できなかったら牛肉と結婚しよう。」で、Twitterのアカウント名が「gyuniku」である。牛なのにAAAとはこれいかに。

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2013年09月22日

タヌキ 咲-Saki-ぼんより用語解説03

 『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』『シノハユ』作画担当、五十嵐あぐり先生の愛称。

 タヌキを相当偏愛しているらしく、自画像はどんぶくを着たタヌキであり、Twitterのアカウントにも(タヌキ)を入れている。なお、第六局「奪回」で灼が着ていた謎のタヌキTシャツはアシスタントのチョイスらしい。

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2013年09月20日

りつべ 咲-Saki-ぼんより用語解説02

 我らが御大、小林立のこと。「りつべぷぅ」
 立先生の旧名義にちなむ。この名義での代表的な仕事はアダルトゲーム『ロケットの夏』のキャラクター原案など。

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2013年09月15日

咲-Saki- 阿知賀編 プレミアムフィギュア “宮永咲”

 おらよっ。

宮永咲さんフィギュア

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2013年09月10日

魔物候補生として原村和、竹井久、高鴨穏乃、松実玄、福路美穂子を推薦する

nix in desertis:咲関連の気になったもの(12年12~13年1月頃)
どこまでも続いている世界――『咲-Saki-』における〈魔物〉の境界を考える - Danas je lep dan.

 上掲の魔物の定義に関する記事に便乗して、私も『咲-Saki-』『阿知賀編』の世界観における「魔物」という言葉のイメージについて何やかや書こうと思います。私もDG-Lawさんと同じく、魔物という言葉で連想するのは天江衣、宮永照、大星淡、神代小蒔、宮永咲、小鍛治健夜の6人です。

チーム魔物(牌に愛された子)

先鋒 江衣
次鋒 宮永
中堅 星淡
副将 代小蒔
大将 宮永咲
監督 小鍛治健夜

 彼女たちの共通点を箇条書き形式(箇条書きマジックとも言う)で書くとこんなところでしょうか。

1.有識者・実力者から別格の評価を受けている
 衣は「全国区の魑魅魍魎の一人」「あの天江衣(トシ)」など。
 照は「高校生1万人の頂点」「ヒトじゃない(憩)」など。
 淡は「超新星」「『宮永照の後継者』の呼び声も高い」など。
 小蒔は「異常」「完全に向こう側の世界(フナQ)」など。
 咲は「魔物」「すっげーモンスター(戒能)」など。
 和は「今日本一強い1年生かもしれない」「ネット最強雀士(透華)」など

2.能力が場全体に働きかけるほどの強力な支配力を持っている
 衣の「一向聴地獄」。
 照の「連続和了」。怜の未来予測を上回る。
 淡の「絶対安全圏」。
 咲の「プラスマイナス0」。塞のモノクルをかち割ったのはこの能力。
 穏乃の「深山幽谷の化身」。
 玄の「阿知賀のドラゴンロード」。誓約が重い代わりに非常に強い。
 小蒔の能力も詳細が判明していないが、実力者の藤原利仙を完封していることからなかなかのなかなかであることが予想される。

3.能力に洋の東西を問わず神話・伝奇要素が絡んでいる
 衣とかぐや姫、不思議の国のアリスなど。
 照と天照大神、三種の神器。
 小蒔と霧島神境の姫、六女仙。
 穏乃と蔵王権現、役小角。
 決定的な描写はないが、咲はスサノオ(姉と喧嘩別れ、スカトロ属性)、淡はルシファーあるいは天津甕星(星神、能力を開放すると発光する)との関連が囁かれている。

4.魔物センサーを搭載していて、自らもオーラを放つ
 闇のようなオーラで咲に吐き気を催させ、ゆみに思わず後ずさりさせる衣。
 ツモる手に風を纏うイメージで同卓者の髪をたなびかせる照。センサーである角は淡のオーラでビリビリ震える。
 開局と同時に髪を逆立てて宇宙のようなオーラを展開し、本気時には強烈な光を開放する淡。
 神が降りた時にテレビ越しの淡が感じ取るほどの強力なオーラを発する小蒔。
 来店したばかりの藤田や卓に着く前の衣にすら反応する超高性能センサー持ちの咲。攻撃時にはオカルト探知機である塞のモノクルを大破させる。
 ピカソの絵のような禍々しいオーラを放つ健夜。
 廊下ですれ違っただけの咲に脅威を感じとり蒼白になる玄。晴絵と同等の精度。
 蔵王権現感得のオーラで淡に牌を取り落とさせた穏乃。

 評価項目の2番から4番については、「魔」という字から受ける「人知を越えた」「常識の埒外の」「神懸かりな」「禍々しい」といったイメージに影響されているでしょうか。それに加えて、Mukkeさんの仰る通り、まことしやかに囁かれている「天照大神」説にも引っ張られているでしょう。
 余談ですが、これが「怪物」というくくりになると、私は個人的に魔物勢に加えてセーラのような引きや読みがシンプルに強い強者、怜や豊音のような能力者最上位組を含めています。これは「甲子園の怪物」「怪物高校生クン」のように新聞などで比較的目にする単語なので、「魔物」に比べて若干神秘性・希少性が薄れるからではないかと思います。あとは末原さんが咲さん、豊音、霞さんを「怪物の見本市」と表現していたのに影響されているでしょうか。

 ここから記事の本題に入りますが、私がごくごく個人的に「魔物候補生」とか「魔物のたまご」とか「準魔物」と呼んでいるグループがあります。上に挙げた魔物6人と共通する要素を持っていて、その境地に段々と近づきつつある連中です。上の評価項目で何人か名前を出してしまいましたが、私は原村和、竹井久、高鴨穏乃、松実玄、福路美穂子の五人を魔物候補生として推薦しています。

チーム魔物候補生

先鋒 福路美穂子
次鋒 竹井久
中堅 松実玄
副将 高鴨穏乃
大将 原村和

 箇条書きマジックを加速させて、彼女たちの魔物勢との共通点を書き連ねてみましょう。

5.一つの物や事や人に常軌を逸したこだわりを見せる
 山が好きで、日常的に険しい山を登り、麻雀を教えてもらった際に積まれた牌を山と呼ぶことを知って目を輝かせる穏乃。
 幼い頃に照から嶺上開花が自分の名前に縁があることを聞いて興味を示し、ついにはそれを自在に操る能力へと開花させた咲。
 同様に、在りし日の母親からから受けたアドバイスからドラを大切にすることに拘泥し、強力な支配力の能力へと昇華させた玄。
 上埜さんにこだわる美穂子。
 咲さんにこだわる和。
 赤土さんの打ち筋や渾身の一撃を目に焼き付け、就職先までばっちりと把握している健夜。

6.突拍子もない数字「100」を好んで使う
 100速の穏乃。
 高校100年生の淡。
 100巡先の怜。

7.精神的に幼く、我が非常に強くて、実力に揺るぎない自信がある
「自分のスタイルを守っていれば 誰が相手かなんて関係ありません」と和談。また、一年生にもかかわらず三年で部長の久に対して非論理的なプレイスタイルのことで食ってかかる。
「たとえ天江衣が去年のような魔物だとしても 最後に勝つのは私達です」と美穂子談。他にも龍門渕が勝ち上がってきたことでリベンジできることを喜んだりと、聖母のようなイメージに反して向こう気が強い。
「有象無象の下等生物が… 衣に勝てるわけないんだから!」「親善試合で衣に負けたゴミプロ雀士のくせに~っ」「塵芥ども 点数を見よ」などなど、あらゆる方面に対して歯に衣着せぬ物言いをする衣。
「私は実力から言えば高校100年生だからね!」「私に負けはありえません」と淡談。先輩の亦野に対しても失点について容赦ない言葉を浴びせる。その後に頬をぷにぷにされて挽回を任されていたが。
「私が入ったらみんなトンじゃうでしょ」「いつも勝っちゃうのよね」と久談。他校の生徒に対する挑発的な発言や外連味がかったツモ動作もお手の物。
「打点は低いものの」「上手い下手はともかく」と見所のある高校生をプロ目線で大人げなくくさす健夜。恒子のやらしい持ち上げも「日本最強」については全く否定しない。

8.精神状態やフィーリングがツモ運や支配力などに大きく影響する
 ひと言で言えば、気分屋。
 愛用のエトペンを抱き、右手でのツモをよどみなく行うことでネット麻雀をプレイする感覚により近づいた結果、藤田を驚かせるほど精度と速度が上がった和。
 衣から幼い頃の照と同等の気配を察知して震えだし、明らかにプレイングが縮こまる咲。また、靴下を脱いで最も麻雀を打っていた子どものころの感覚を再現し、嶺上開花による和了りを更に加速させた。
 同卓者の中で自分だけが独り法師であることを感じ取り、「一切合切 烏有に帰せばいい」と自棄になった途端、咲の連チャンの流れを力ずくでねじ伏せた衣。
 周囲の人間の思いがプレッシャーになり、卓上で孤独を感じて絶不調になった久。その後「自分自身が楽しんで打たないと始まらない」という初心に立ち返ってからは洋榎に肉薄する立ち回りを見せる。

9.独自のロジック・ジンクス・世界観を信奉している
(次のツモの南をカン… 嶺上牌の八萬で和了って原村さんをまくる……!!)と、明らかにカン材になる牌や嶺上牌の引きを確信しながらプレイングを組み立てている咲。
 大将戦のオーラスで淡に裏ドラを見るよう勧告し、山の深いところが自分のテリトリーであることを厳かに主張して勝利した穏乃。
 月の満ち欠けが自らの能力の影響すると藤田らに公言し、実際に満月の夜だった県予選決勝では神掛かった和了りを連発した衣。
「それにねぇ 悪い待ちにして負けることがあったら理論派にもなれるけれど いつも勝っちゃうのよね」と、自分のスタイルを貫けば負けないことを確信している久。
 オカルト能力が完全に認知されている世界観でかたくなに「そんなオカルトありえません」「なかなかの偶然ですね」という立ち位置を貫き、結果的に能力者を相手にしてプラスを守っている和。

10.ロジックを破られたりテリトリーを侵害されたりすると激しくうろたえる
 藤田に和了牌の嶺上牌を奪われてべそをかき、ゆみに嶺上開花を搶槓で潰されたり国士無双をちらつかせたりされてすくみ上がる咲。
 海底摸月による和了を差し込みで潰したゆみをオーラで威嚇したり、自らの支配を嶺上開花によって破った咲の存在に動揺したりする衣。
 自分を真っ向から打ち負かし、にもかかわらず勝つための麻雀をしない咲にいらつき、面と向かって退部勧告までした和。
 穏乃の支配力でダブリーや切れ目前でのカンが封じられて激しくイライラする淡。

11.しかし、打ち解けた後は同種族に惜しみない親愛の情を示す
 インターミドルで自分を苦しめた久を意識し、再会後は両目を明けながら熱烈に自分をアピールする美穂子。
 咲さんの背景を知ったあとは家でぽ~っとしながら彼女のことを思い出し、果ては間接指ちゅぱを敢行する和。
 試合後は咲や和に懐き、全国編から魔物育成家と化して穏乃や優希に薫陶する衣。
 自分を拾ってくれた(らしい)照にべったりしている淡。

 そして、ここがもっとも魔物係数に関わっているポイント。
12.人生の重大な局面において孤独を経験している
 詳細は明かされていないが、姉である照を怒らせてしまい、現在は父親と二人だけで暮らしている咲。
 家庭の事情から名門校への道が閉ざされて、それでも麻雀部が無い清澄で一人、人との出会いを待ち続けていた久。
 他者を寄せ付けないほどの強さで同卓者を蹂躙し、麻雀を打てば打つほど孤独を深めていった衣。両親も事故で失っている。
 転校による友だちとの別れを何度も経験していて、一年半ほど一人でネット麻雀を打っていた時期もあった和。
 スペックが高すぎるからか、あるいは空気が読めないからか、いつの頃からか同年代の仲の良い友だちが出来なくて一人で下校していた美穂子。
 看板が下ろされた後の阿知賀こども麻雀教室で、掃除をしながら皆が帰ってくるのを一人待ち続けていた玄。
 憧や和と別れたあとにへこんでしまい、二年半もの間一人で山を駆け回っていた穏乃。

 こちらもなかなかの高ポイント。
13.麻雀以外の分野、生活能力やコミュ力などに問題がある
 ひと言で言えば、ぽんこつ。ポケモン風に言うと、麻雀だけに努力値を極振りしている。
 何もないところで何度も転び、県予選会場でも全国大会会場でも迷子になっていた咲。他校の生徒とは同種である衣を除いてほとんど打ち解けていない。
 極度の機械音痴で、同級生の友だちがいない美穂子。
 とにもかくにもお菓子がないと駄目な照。
 先輩と同席しているミーティングでも落ち着きなくだらけている淡。
 目覚ましをいくつ使っても起きられず、藤田からはこどものおつかいとからかわれる衣。学校では友だちが出来なかった。
 愛用のぬいぐるみがないと眠れない和。
 ジャージが部屋着のアラフォー実家暮らしで、お母さんにメロンを切ってもらう健夜。

 そんなこんなで、私の中での魔物のイメージは「創作物におけるカリカチュアライズされたサヴァン症候群」が近いです。皆さんのイメージはどうでしょうか。

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tags: 咲-Saki- 考察 
2013年09月03日

願いの欠片と白銀の契約者 いいかげんなレビュー・感想 まどマギもどき失禁ジュブナイルノベル

願いの欠片と白銀の契約者(アグリーメント)

 『願いの欠片と白銀の契約者(アグリーメント)』をへとへとになりながら読みおえた。以前『星彩のレゾナンス』のことを「アカイ少女アオイ☆マギカ」と評したが、『願いの欠片(略)』はさしづめ「魔法少女Fate☆マギカ」といったところだ。Fateの枠組みで少女たちがまどマギごっこに興じる、子供だましのジュブナイル。百合ゲー業界は一体いつまでまどマギを引きずっているんだよ。しかし、Fateの真似事をやってみたところで、きのこ並の常軌を逸した書き込みをして、型月並みの技術力・資金力を注ぎ込まないとデッドコピーにしかならないし、まどマギの本質を理解しないでショッキングな上っ面と救済のシナリオをなぞったところで、下品で電波な超展開ジュブナイルノベルになるだけだ。
こんな作品である

 公式サイトを見た時点で「見てくださいこの設定ノートの分量! 独創的な世界観! 膨大な裏設定! すごいでっしゃろ! シナリオは途中で力尽きました(><)」系ゲームの匂いがぷんぷんしていて、体験版でさらにその疑いが強くなったが、本編もそのまんまだった。ますますもって語ることがない。出来の悪い邪気眼ジュブナイル作品ほどコメントに困るものもない。登場人物が延々と説明口調で「ぼくのかんがえたすごい世界観・設定」を語り続けるダレ場あり(私は「ノートの設定披露宴」と呼んでいる)。コロコロと変わる朝令暮改の設定あり(「いつからこの戦いの目的OR真の敵が○○だと錯覚していた?」「何……だと……」というやりとりが一度や二度ではない)。致命傷・再起不能のバーゲンセールとベホマかポケモンセンターのようなお手軽復活祭りあり。喩えるなら、Fateの悪点だけを抽出して凝縮一番搾りしたような作品である。
こんな作品である

 まずは作品のキャッチコピーである「そして、私の世界は一変する――」についてです。日常から非日常への転落というのは伝奇作品における永遠不滅のテーマですね。しかし、『願いの欠片(略)』の主人公は日常の描写がえらく薄っぺらく、普段はどんな人間で、どんな価値観を持っていて、日常のどんな部分を大切にしているのかさっぱり伝わってきません。そういった日常の部分が魅力的に描写されていないので、非日常のパートに推移するときにも不安感や寂寥感が全くといっていいほどありません。実は主人公が人形だったのでした! というブレラン的なオチでもない限り納得できないレベルの薄っぺらさです。

(体験版時点の感想)


 まんまだった。あまりにもひねりがない。

 違和感は非日常の伝奇パートに移ってからも消えることはありません。主人公はなんだかよくわからないパワー(NYP)を持っているらしくて、なんだかよくわからない敵を視認してしまうことから事件に巻き込まれるようになり、なんだかよくわからないうちになんだかよくわからない組織のなんだかよくわからないご神体(女性的な外見です)にレイプされてそこのメンバーにさせられてしまいます。何が何やら茫然自失としている主人公に対して組織のメンバーはあくまで冷たく、当初は汚い物でも見るかのような目を主人公に向けています。小学生のヒロインAは茫然自失の主人公に心ない言葉をかけてさっさと立ち去っていきます。同級生のヒロインBは混乱してすがる主人公に対してシャーペンの芯を目に突きつけて威嚇します。割とナチュラルに冷血人間だらけの組織です。異能を持った巻き込まれ型主人公が謎の組織に流されるまま配属され、古株のメンバーに不信感を持たれて不和が生じる。それ自体はお約束の展開でしょう。最近読んだ漫画でも『進撃の巨人』に同様の展開がありました。そこで新参くんが活躍したり誠意を見せたりしてメンバーの信頼を勝ち取っていく過程を、自然かつインパクトのあるものとして描写できるかどうかがライターの腕の見せ所です。しかし、『願いの欠片(略)』の主人公は教育係のヒロインBと一緒になんだかよくわからない任務を一回こなして雑談しただけで、そいつの信頼と好意をさくっと獲得してしまうのでした。あっという間に好感度のメーターがぶっちぎれていて、任務の帰りの電車では既に雌の顔を見せています。なんですかこれは。こんなやらせくさい達成感では感情移入もへったくれもありません。もののついでに、いつの間にやらヒロインBの好感度もうなぎ登りになっていて、テンプレのツンデレ行動を取りつつせっせこ世話を焼いてくれるようになっています。中高生向けのジュブナイルノベルにおけるナデポ、ニコポ並の不可解さです。

(体験版時点の感想)


 本編も同様の調子だった。

ピアノの鍵盤を撫でるように、少女の太腿部を白い指が踊り、スカートを割って、核心へと近づく。

「さあ、わたしを受け入れて……」

「あっ……ああああああああああっ!」

少女の脚を激しい失禁の痕が流れ落ち、がくがくと震える膝が砕け、その場に腰から崩れ落ちる。

(本編の性描写)


ライラの庭の真ん中に、ぽつり、と制服姿の少女が立っていた。顔は伏せていて、見えないが、髪は乱れ、ブラウスのボタンが淫らにはだけ、太腿が失禁のあとに濡れていた。

「ちょっと、あんた、どこから……」

「わたしを愛して、わたしを愛して、ねえ、みんな、わたしをもっと愛して……あっ、あ、んっ……」

ビクッビクッと彼女の足が痙攣し、太腿部を新たな失禁のあとが流れ落ち、足下に薄い水溜まりを作る。

(本編の性描写)


 さて、ひとくちに邪気眼、ジュブナイルと言っても、当然優れているモノと月並みなモノが存在する。『願い(略)』は言うまでもなく後者だ。この作品は珍しい全年齢対象(15歳以上推奨)のPCアドベンチャーゲームなのだが、キスやペッティングなどの露骨な性行為の描写、「頂点」「失禁」といった単語を使った性的絶頂の比喩、生首が転がったり皮膚が焼け焦げて骨が露出したりする欠損描写、はたまたネクロフィリアの描写などが選り取り見取りである。確かにジュブナイルには、刺激に飢えた少年少女の欲求を満たすための安っぽいエログロが欠かせない。しかし、上にも書いたようにライターが溜めを作るのが致命的に下手くそなせいで、かけがえのない日常に忍び寄る非日常(官能、暴力、絶望……)という対比が全く活きておらず、また馬鹿の一つ覚えで失禁! 首チョンパ! レイプされた過去! 失禁! 絶頂! 爆殺! レイプ! 失禁! ネタが繰り返されるだけなので、読んでいてお下劣という印象しか受けなかった。単調すぎて悲壮感も絶望感も何もあったものではない。
 『星彩のレゾナンス』のライターにも言ってやりたいのだが、『まどマギ』は平凡な少女が魔法少女へ変身しようという王道の導入部、うめてんてーのかわいらしいキャラ造形やほのぼのOP、コピーライター顔負けのハイセンスなサブタイトルといった万全の仕込みがあり、また絶望に次ぐ絶望が提示されていく構成が抜群に練られていて、そして何より、我々にとって愛と希望の象徴である魔法少女が冒涜されることが、読み手に絶望と衝撃を与えるのだ。プロットと大枠の設定だけパクって、よくわからない巫女やよくわからない人形討伐隊に何となく「敵の正体が未来の自分たち」「騙されて身体を作り替えられる」「陰鬱リョナ」「血みどろバトルロイヤル」といったことをやらせても、二番煎じにすらなりゃあしない。そして、丹念に積み上げた絶望があって、さらに虚淵お得意の宗教的モチーフが作品の随所で活かされているからこそ、まどかによる因果律を凌駕する「救済」が、たとえご都合主義であっても受け入れられるのだ。単に特別で選ばれた存在であるところの主人公がイヤボーン覚醒で世界を救済してみせても、毒電波やセカイ系や俺たちTUEEEEEEEEEEE系ライトノベルにしかならない。

あ、でもね、瑠子って、そっちのけがあるから、気をつけたほうがいいよ?

(グランドエンド間際での発言)


 百合ゲーとして見ても、ぶったたくほど悪くはないが、とり立てて褒めるところも無い。ところどころで上記のような引っかかる表現がある。そもそも恋愛描写自体がニコポレベルなので、まともな評価に値しない。

 『願いの欠片と白銀の契約者(アグリーメント)』が駄目な邪気眼ジュブナイルだと、体験版をプレイしてようやく気付くのが三流、公式サイトを流し読みして気付くのが二流、タイトルの『契約者(アグリーメント)』を読んだ時点で気付いて一流、気付いたのに無駄な希望を捨て切れず突貫したのは五流である。
 『Fate/stay night』か『魔法少女まどか☆マギカ』か、でなければ『あやかしびと』(ライターは違うが同社作品)を観賞した方が百万倍楽しいことうけあい。何が何でも全年齢作品で少女が失禁・絶頂するところを見たいキッズ以外にはプレイする価値が無い。

願いの欠片と白銀の契約者(アグリーメント)(E-15指定)願いの欠片と白銀の契約者(アグリーメント)(E-15指定)
(2013/08/23)
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