2016年12月30日

(主に百合作品)2017年に鑑賞した作品で感銘を受けたもの紹介

 今年は仕事が鬼のように忙しく、作品鑑賞と記事作成に掛けられる体力がほとんど残っていなかった……! 社会人になってからはせめて一月に一本は身になる記事を書くという目標を持っていたのだが、今年は果たしてそれも守れたかどうか。
 2017年に鑑賞した作品のうち、特に感銘を受けた作品をおさらいで紹介しておく。お正月休みで暇をもてあましている方はぜひ手に取ってみてみてほしい。

『凍京NECRO<トウキョウ・ネクロ>』ニトロプラス
 レビュー作成済み。凍京NECRO レビュー・感想 絶望と死の渦中で希望と生がひかめくダーク・スチームパンク とっぽいとっぽい。
 間違いなく名作。自分の中では歴代の百合ゲーの中でも五指に入る。シナリオやルートデザインも素晴らしいし、サウンド・インターフェース・グラフィックには尋常ならざる資金や労力が使われていて、クオリティが狂っていた。完全3Dでぐりぐり動く戦闘はあれだけでも見る価値がある。
凍京NECRO<トウキョウ・ネクロ> 通常版
B01070FIEK


『NEW GAME!』得能正太郎
 レビュー作成済み。NEW GAME! 得能正太郎 レビュー・感想 お仕事も夢もがんばるぞい! とっぽいとっぽい。
 一巻序盤の平凡っぷりからここまで面白い作品になるとは思わなかった。どれくらい好きかというと「日常系の百合作品でおすすめは?」と聞かれたら「『ゆるゆり』か『NewGame』」と答えようと思っているくらいには好き。既にアニメ化された2巻まででも十分に良作だが、3巻4巻の出来でもう二段階くらい評価が上がった。だから二期を早くやるのだ。
NEW GAME! 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
得能正太郎
B00UYABOQA


『SeaBed』paleontology
『しずくのおと - fall into poison -』 あいうえおカンパニー

 紹介記事作成済み。『SeaBed』『しずくのおと』 力作同人百合ゲーの紹介 とっぽいとっぽい。
 記事で書いたとおり、同人ゲームの脅威を感じた二作品だった。主にSeaBedは表現面で、しずくのおとは総合的なクオリティで。両サークルとも新作を鋭意制作中とのことで、発売されたら謹んでプレイさせていただく。
SeaBed [paleontology] | DLsite Home - 全年齢向け
しずくのおと - fall into poison - [あいうえおカンパニー] | DLsite Home - 全年齢向け

『戦国の黒百合~ふたなり姫と隷属の少女~』
『戦国の黒百合~ふたなり姫と敵国の姫君~』言葉遊戯

 紹介記事は作成するかどうか未定。
 積みっぱなしにしていた同人百合ゲーだが、ようやくプレイしてみて唖然呆然。筆力が頭一つ二つ図抜けている。ドグサレ傲岸不遜な女傑が主人公で、(いろんな意味で)思わず目を覆いたくなるようなシーンが多数あるのだが、恨み辛み、怨嗟、妄執といった情感が迫真過ぎておいそれとスキップが出来ない。正直言って同人ゲームの枠で紹介するのが場違いに思える。続編の公開が延期になったとのことだが、発表されたら優先度を上げて取りかかる。
言葉遊戯 [戦国の黒百合~ふたなり姫と隷属の少女~] ダウンロード購入 | DLsite
言葉遊戯 [戦国の黒百合~ふたなり姫と敵国の姫君~] | 「同人誌」「同人ゲーム」「同人ソフト」をこっそり楽しむ | DLsite Maniax

『ポケットモンスター サン・ムーン』
 ポケモン直撃世代であるところの私はポケモンだけは未だにやっているのだが、今作はむちゃくちゃ面白かった。グラフィックがよいとか、シナリオが簡潔明瞭でよいというのもあるが、何よりポケモンを見つけて捕まえるのが楽しいのが素晴らしかった。また、言うまでもなく女主人公でプレイしていた私はミヅリリのキテルグマっぷりにも満足させてもらった。
【Kindleキャンペーン対象商品】 ポケットモンスター サン - 3DS 【Kindleカタログをダウンロードすると200円OFF(2017/1/9迄)】
B01IEMPJMO

 それでは皆様よいお年を。来年はあなたにも私にもよりよい年となりますように……。

このエントリーをはてなブックマークに追加はてなブックマークでコメント

tags:
2016年12月19日

白衣性恋愛症候群 レビュー・感想 実直な看護描写と軽薄なファンタジーの激しい乖離

 私がこの作品をあまり評価できない理由は簡単で、話の軸が定まらずにぶれているからだ。あんたが一番書きたいのは、看護の現場の実態を描く半ドキュメンタリーなのか? 主人公が一人前の看護師として成長するまでのビルドゥングスロマンなのか? 「癒しの手」による救済のファンタジーなのか? 恋愛や痴情のもつれの末のゴシップなのか? それが伝わってこなかった。
 看護の要素については、作者の実体験に基づくのだろう、真っ当な描写がなされていた。飛び交う専門用語や符丁はもっともらしさを演出していて、細かい描写は現場のすえた空気まで伝えていた。息つく暇も無しに起こる生死のイベントは、それを見届けたり看取ったりする人間の情感まで含めて丁寧に書き込まれていた。しかし、それがある意味仇になっていて、「癒しの手」という(お世辞にも作り込まれているとは言い難い)作中概念を巡るファンタジー要素と激しい乖離を起こしている。私は何も、超自然要素で人が癒されることの是非を問うているのではない(私がノベルゲームでもっとも好きな作品は、死んでいた人間が生き返るお話だ)。要はフィクションラインの問題だ。ファンタジックな治療の手段が(少なくとも読者の視点で)観測されている世界観で、人を癒すことや人の死を受け入れることの難しさを問われても、少なくとも私の心にはあんまり響かない。ファンタジーの要素がやっつけであるならばなおのことだ。
 方々で話題になっていた、黒化や拉致監禁などのいわゆる「鬱展開」については、行動原理やそこに至るまでの過程にあまり説得力が無く、読み手に衝撃を与えてやろうという下心が悪目立ちしていた。この悪癖は『星彩のレゾナンス』でも見られていな。
 いちおう筆致についても触れておくと、例えるならゆるい女学生の実況中継・日記帳といったあんばいで、どんな層を狙っているのかよくわからなかった。テキストを読んでいて、楽しい、心地よいと思えた時間がほとんど無かった。そもそもテキストゲームとして評価するのがお門違いな作品なのかもしれないが。

工画堂スタジオ 白衣性恋愛症候群 RE:Therapy
B007TNYRRS

このエントリーをはてなブックマークに追加はてなブックマークでコメント

Template Designed by DW99