2006年12月27日

2006年まとめ:ADV・ギャルゲー・エロゲー編

 さて、われわれろくでなしにとっての年末の楽しみといったら、恋人と過ごすクリスマスでも知人親戚廻りでもなく、お気に入りサイトさんの総まとめなわけですが…orz。当方のサイトも調子こいてやってみました、2006年まとめ。ジャンルごとに私が感銘を受けた作品のうち幾らかのショートコメントをアップしてみます。…とはいっても、toppoiさんは「リアルタイムで物事を追いかける」という行為と疎遠な浦島太郎なもんだて、時事性は皆無で独りよがり、「2006年」まとめとは名ばかりのものになっています…。ごめんなさい。


 まずはもっともお客さんの需要と被っているであろうギャルゲー・エロゲー・ADVで行きましょうか。このジャンルに本格的に手を染めはじめたのが今年の夏頃からで、それからこっち消化したのが22,3本ほど。遅読の自分にしてはなかなかのペースじゃないでしょうか。もっとも、その分読書のペースがガタ落ちしたんですけれどw。

 その二十ン本やった中でも、別格に面白かったのが「痕」(1996)。こいつはアカイイト以来のキャッチザハートぶりでした。このゲーム、いまだに神格化の位置を保っているのは、偏に千鶴ルートの破壊力でだけのことだと思うんですけれど(梓ルートのおミソっぷりや三女四女編の突飛さは語り草でしょう)、それだけに千鶴ルートの牽引力は凄まじいです。あれほど濃密な二時間は、映画でも味わったことがありませんぜ。昨今の長ったるしいうんこADVも、つまらないならつまらないであれぐらい絞ってほしいものです。
http://idrad.atso-net.jp/davun/Z2VucmU9Z2FtZSZ2aWV3PWtpenVhdG8yMDAy/
 あ、今からやるなら絶対旧版がおすすめです。リメイク版は、シナリオの勢いで誤魔化せていた魅力のない舞台設定を、前面に押し出すという愚を犯しているそうで…(上のリンク先様参照)。それとリメイク版は水無月絵の劣化がも~んのすごいです。公式サイトのサンプルCGを見ただけで購買意欲を削がれるほど…。旧版の水無月絵は、お世辞にも綺麗とは言えないながらも惹かれるものがありましたよ。あのウニみたいなまつげとか、マッチ棒みたいな手とか、私は好きですよ。

 「Fate/stay night」(2004)と「ひぐらしのなく頃に」(2003,2004)は…シナリオの質・量、舞台背景の練り込み、画面演出から命題にいたるまで、行き着くところまで行き着いた作品じゃあないでしょうか。じっさい、2004年を境にTYPE-MOON/07th~のみならずADV業界全体がグダグダ・マンネリ・劣化の一途を辿っているように思うのです。
http://www.typemoon.com/
http://07th-expansion.net/Soft/Taiken.htm
 ギャルゲーなんて…と蔑んでおられる方、ぜひともこの二本の体験版をやってみてください。エロゲー・ギャルゲー・ADVのこと、見直してくれるはずです。この二本以上のエンターテイメントなんて、世界中探してもそう見つからないと思うんですが…。

 「あやかしびと」(2005)は無邪気な良作でした。エロゲーってぇのはなんだか知らないけれど、やたら生命倫理や犯罪者倫理を問うてみたり、メタ構造がうんぬんほざいたりと、小難しいことを並べ立てるものなんだけれど、あやかしびとはそういったものは一切なし。強姦やら3Pやら復讐劇やら、焦臭いネタも多分に含んでいるくせに、下手すればそこいらの一般ゲーより毒気がない。むしろ前面に出されているのは努力、友情、勝利の三本柱、ほとんど少年ジャンプどころか少年サンデーでござい。そして、四本のシナリオすべてにジャンプ黄金期並みの質が備わっているのがまた凄いところ。こういった肩肘を張らずに読める良ゲーが増えるといいなぁ。
 プレイするならどーでもいいどころか邪魔なエロシーンのないPS2版をば。

 「ONE」(1997)「Kanon」(1999)「AIR」(2000)「CLANNAD」(2004)のKey四部作もやりました。これらについてはそのうち詳細な感想をアップしたいと思います。古臭いながらに惹かれたのが「ONE」、無駄な部分ばかりに目が行ってしまったのが「Kanon」、単純に凄いなぁと思ったのが「AIR」、とにかく大好きなのが「CLANNAD」ですか。あ、「MOON.」(1997)は論外っす。
 それにつけても、私はいたる絵が大好きです。どうしていたるキャラはあんなに可愛いんですかね?黄金長方形でも隠れているんでしょうかw?CLANNAD、KANONのビジュアルファンブックと(AIRが見つからない…)、Tactics時代の原画集まで、いたる絵目当てで買っちゃいました。これ、書き下ろし表紙の瑞佳と郁未がまたいいんだよなぁ。ぶっちゃけたところ、私の鍵作品に対する評価が甘ったるいのは、いたる絵の影響が大きいです。…逆に型月があまり好きになれないのは、武内のぺらぺらアホ口絵ゆえにでしょうか?「ADVはシナリオがすべて!他は全部オマケ!」とか突っ張ってみても、なんのかんのでビジュアルノベルのビジュアルって大事ですよね。
http://key.visualarts.gr.jp/newsoft/index.htm
CLANNADの時点で既に陰りが見えていましたが、新作リトルバスターズではいたる絵の毒気がすっかり失せていて残念です…。どうしても年を取ると角が取れて丸くなっちゃうんだよなぁ…。

 イマイチ面白さがわからなかったのが「月姫」。う~ん、期待値が高すぎたとか以前に、プレイ中「面白ッ!」と思えた部分が一ヶ所もなかったんだよなぁ…。ただひたすらダルし。とてもかつて天下を取ったADVは思えませんでした。…自分、何か大事な感性が欠けているんでしょうか?ちょっぴり不安です。「月姫」に関しては、べた褒めしていないサイトさんのほうが少ないっすからねぇ。


 ご覧の通り、ADVいちねんせいなもんだて、有名どころも有名どころしかやっていません。そういうわけで、たいていのものは愉快爽快にやらせて貰いました。しかしながら、まだ傑作と呼ばれる部類にしか手を出していないにもかかわらず、ADVというジャンルそのものにまで嫌疑を抱かせるような、トンデモナイ作品との出会いもあったのですよ…。それらについては別の記事で毒を吐かせてもらいます。

 かしこ。
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