2007年03月18日

ミカゲちゃんの正体は?

Q.ミカゲちゃんの正体は?
A.
1.主の分霊
2.時の権力者らの暗い感情、怨念
3.ノゾミちゃんが吐きかけた呪言
 これらの集合体が、ノゾミちゃんが鏡に映る自身を妹に見立てて会話するのを延々繰り返した結果、鏡写しの姿で形を成したもの。

 良月には主の干渉を受ける前、藤原望の手に渡った時点で、既に不穏なものが巣くっていたらしい。

 口をぬぐって鏡を見る。
 そこには憎い顔が映っている。
 ふと、誰かに見られているような気がしたのだけれど――
 おそらく鏡に映った己の視線だろう。
 気にしないことにした。

(◇望)


 良月は遣隋使により中臣氏(後の藤原氏)という権勢の中心にある家に持ち込まれる。結果、常に時の権力者らの恨みや妬み、負の感情に晒されることになる。中には藤原望と同じく、良月に向かって呪いの言葉を吐いた者もいたかもしれない。良月は望の手に渡って延々呪言を吐きかけられる前から、既に呪物としての素質を備えていた。

-葛-
「まぁ、千年以上昔の鏡ですから、何かしらのいわくぐらい付くものです。器物は百年経つと魂を持つと言われているぐらいですし」
「ましてや、かの中臣氏――すぐに藤原姓に変わりますけど――の持ち物ですからね。権力の中心近くに据え置かれたりしたら、呪いの一つや二つも吐き出すようになりますよ。例えばそれが物でも人間でも」

(◇いわくの鏡)


 鏡が吸いつづけた怨念、呪言は凝り固まり、やがて《器》として機能するまでになる(葛ちゃんの言葉を借りれば「魂を持」った)。そこに主が望を良月に憑かせたときに保険として忍ばせていた分霊が取り憑き、「鬼」の素材が完成する。

 悔しい。
 私は悔しさのたけを、ねぐらの中で語り続けた。
 もちろん応えはない。
 それは主さまがいた頃と同じ。
 だけれどずいぶん長く続いたので、私は少し寂しくなって、自分で応えを返してみた。
「――そう」
 単なる相づちをたまに打つ。
 少し寂しさが薄れたような気がした。


 そして、藤原望が良月に映る自身の姿を妹に見立てて罵っていたことと、ノゾミちゃんが主が封じられて再び一人になったときに寂しさを紛らわす為に一人二役で会話していたこと(おそらく鏡に映る自分に向かって話しかけていた)、それらの儀式めいた反復のうちに(何せ藤原望……ノゾミちゃんには他にすることがなかったのだ)、前述した「鬼」の素材がいつしかノゾミちゃんの鏡写しの姿で具現化された。
 ミカゲちゃんの気弱で従順な人格は、ノゾミちゃんの憎き「妹」に対する理想像・妄想が表れているから、もしくは分霊がノゾミちゃんに取り入りやすい性格に設定したから、でなければ鏡写しだから性格も正反対になった。
 ちなみに「ミカゲ」は御(主)の影であり巳(蛇)の影であり甕の気である。

アカイイト シナリオ解読・考察・FAQに戻る
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加はてなブックマークでコメント

tags: アカイイト 考察 

この記事のトラックバックURL

http://toppoi.blog54.fc2.com/tb.php/210-6301cd17

コメントする

※規約
管理者にだけ表示を許可する

コメント

Template Designed by DW99