2007年03月16日

サクヤさんと烏月さんの不仲の原因は?

Q.サクヤさんと烏月さんの不仲の原因は?
A.根になっているのは明良さんと白花ちゃんの一件。六十年前の千羽党による観月の民の村の襲撃事件も大きく影響しているし、単純に性格が合わない向きもあるようだ。

-サクヤ-
「はん、鼻息の荒さの割には、ずいぶんとだらしないんだねぇ、今の千羽の鬼切り役は」
「先代の実力はよく知らないんだけど、先々代の足下にも、到底及んでないんじゃないかい」
 どうして知っているのか、サクヤさんは烏月さんの事情についてくわしい模様。
 仲の悪いふたりだけれど、どうやら根になっているのはこの辺らしい。

(◇烏合)


1.烏月さんが、兄(明良)が命令違反と知りながら切るべき鬼を匿い、自分が処断するほかなくなったのは、サクヤさんに原因があると(失礼な言い方だが)思い込んでいるから。
 兄が命に背いてまでケイを匿ったのは、鬼切りの師匠であり尊敬していた先々代(真弓)が、切るべき鬼だったサクヤさんと意気投合したのに影響されてのことだ。加えて、そもそもサクヤさんが真弓さんに正樹さんを紹介していなければ、結婚で真弓さんが役目を退くこともなく、従って兄が鬼切り役を務めることもなく、因縁がもつれることもなかったのだ、というのが烏月さんの見解である。

-サクヤ-
「それで烏月。なんであんたがこんな所にいるんだい。最後の観月を切り捨てろって、鬼切り頭から命でも下ったのかい?」
-千羽-
「違います。あなたとは別の鬼を追ってきました。この地に祭られるオハシラサマでもありません」
「ですが、その鬼を追わねばならない背景には、すくなからずあなたも関わっているということを、忘れないでください」
-サクヤ-
「……あたしがかい?」
-千羽-
「鬼であるあなたが先々代をそそのかし、鬼切り役を引退させたことを、忘れたとは言わせない」
「そして先々代を敬愛していた先代は、倣って自分も鬼と関わり、それ故に命を落とした」
「あなたのせいでもつれにもつれた因縁を、この太刀・維斗で断ち切ってみせる」
-サクヤ-
「はんっ、あたしが先々代とやりあうきっかけを作ったのは、六十年前のあんたらだろうに」

(◇七星を踏む護法のもの)


-サクヤ-
「……なあ、烏月。色々あるだろう因縁は水に流して、この土地の問題はあたしとユメイに任せてくれないかい?」
-烏月-
「それは、あの鬼のことも含めてですか?」
-サクヤ-
「あの子のことも諸々込みでだよ」
-烏月-
「では、交渉するまでもありません」
「あなたさえいなければ、こんな面倒な事態におちいらなかっただろうというのに、何を今更」
-サクヤ-
「それを言うなら、あたしだってあんたら鬼切部が余計なことをしなきゃ――」
「――って、あんたみたいな小娘に言うことじゃなかったね。悪い、大人気なかったよ」
-烏月-
「いえ……」


-烏月-
「それに――奴が鬼である他にも、私には奴を切らねばならない理由がある」
「奴の存在そのものが、我ら千羽党にとっては他の鬼切部に顔向けできないほどの恥だからね」
-桂-
「あの、それは明良さんという方と――」
 不快の念を露わにした、厳しい瞳にぶつかって、私は謝りながら目をそらした。
-烏月-
「いや――そのことに関しては、そちらの方にも色々と言いたいことがあるんだがね」
-桂-
「サクヤさんに?」
-サクヤ-
「はん、その件に関してはお互い平行線ってことで話がついているだろう?」
「それにこの子の前で、そんな関係ない話を持ち出すんじゃないよ、まったく……」
-烏月-
「そう、でしたね」

(◇烏合)


 烏月さんの一連のこじつけに対しては、サクヤさんもつい感情的になってやり返してしまっている。

-桂-
「ちょっ、ちょっと待ってくださいっ!」
-千羽-
「……なんですか?」
-桂-
「あのですね、わたし今、双子の鬼に襲われてるみたいなんです」
「それで昨夜も襲われたんですけど、サクヤさんとオハシラサマが守ってくれたんです!サクヤさんは鬼でも、悪い鬼じゃないんです!」
 もしサクヤさんが悪い鬼なら、お母さんは絶対に友達になんてなってない。だから。
-桂-
「その鬼切り役の先々代という方は、きっと人を見る目があったと思うんです」
-千羽-
「………」
「では…」
「……では、先代は見る目がなかったと?」
-桂-
「え?」
-千羽-
「先代が関わった鬼は無辜の人を殺め、その血を啜り、肉を喰らっています。わたしが今追っているのはその鬼です」
-桂-
「………」
 だからといってサクヤさんに突っかかるのは、やっぱり筋が違うんじゃないかと思う。
 でも、わたしと同じぐらいの歳なんだし、先代の方は亡くなったっていうから、冷静になれないのも理解できる。
 先代が先々代を敬愛していたように、彼女が先代のことを好きなのだとしたら、なおさら。

(◇七星を踏む護法のもの)


2.約六十年前、千羽党が若杉の命を受けて観月の民の村を闇討ちし、サクヤさんを除いて住民を皆殺しにしたことが尾を引いている。

-サクヤ-
「かーっ、これだから権力持った親方に尻尾振ってる犬ッコロは」
-烏月-
「犬はあなたのことでしょう。己を揶揄して楽しいですか」
-サクヤ-
「はっ、忘れてもらっちゃ困るねぇ。誰かさんらのおかげであたしは正真正銘の一匹狼だよ」

(◇千客万来の夜)


 ただ、この件に関しては、サクヤさんも◇烏合で大人げないと謝罪しているし、烏月さんにしても◇月の蝕みなどを見る限り、大分心苦しいものがあるようだ。 

-烏月-
「どうしてあなたがこんなところにいるんですか」
-サクヤ-
「こんなところって、ここはあたしの第二の故郷みたいなものだしねぇ。本当の里には帰ったところで何もないからね」
-烏月-
「………」

(◇サクヤさんの腐れ縁)


3.サクヤさんがルポライターを職業に選んだのは、鬼切り部の行くところに付きまとってお役目を妨害したり、若杉・千羽党の糾弾記事を公開したりの目論見があってのこと。烏月さんにも何度もちょっかいを出している。

-桂-
「あはは……二人とも仲良くしようよ」
-サクヤ-
「それは無理ってもんさね」
-烏月-
「私は構いませんよ。サクヤさんが私の邪魔をしなければ」
-桂-
「サクヤさん、そんなことしてるの?」
-サクヤ-
「さてねぇ。私は私の人道に基づいて行動しているだけなんだけど

(◇月と花)


-サクヤ-
「まったく、こんなところまで何しに来たんだい?」
-昨夜の少女-
「それはこちらの言い分です。また私の邪魔をしに現れたんですか?」
-サクヤ-
「はっ、誰がわざわざ」
「そんなことが目的なら、夜通し車飛ばしてまで、こんなとこには来やしないよ」
「それとも何だい?またあたしが邪魔したくなるようなことを、やらかすつもりなのかい?」
 この二人、前からの知り合いみたいなんだけど……もしかしなくても相当仲悪い?

(◇犬と猿)


-葛-
「むしろ、鬼切り頭としての若杉を憎んでいるサクヤさんが怖くて仕方ありませんでしたよ。いつ噛み殺されるか、ヒヤヒヤしてました」
-桂-
「サクヤさんが…?」
-葛-
「コドクで生き残るには、周りを潰さなければいけませんから。表沙汰にはなりませんけど、それに巻き込まれる人って、実は結構いるんです」
「サクヤさんがジャーナリストになったのは、それをペンで叩くためですよ」
(◇コドク)


-サクヤ-
「あたしはルポライターやってるだろ。昔、とある事件の調査をやったのさ」
-桂-
「事件って、どんな?」
-サクヤ-
「今は昔――と言っても六十年ほど前まだ最近の話だねぇ」(略)
-サクヤ-
「とにかくそういう理由なんだよ。いやー、あの頃はまだ駆け出しでね。何よりがむしゃらだったから、相当ムチャもやったねぇ…」

(◇ジョーカー)


-烏月-
「サクヤさん、普段の行いが問題になっているんでしょうね」
-サクヤ-
「あんたらみたいな、時代錯誤を押し通すような連中には言われたくないよ」
-烏月-
「人のことを言いますか、あなたが」

(◇月と花)


それにしても、戦装束だなんて――
-桂-
「わ、わ、どんな格好だろう。サクヤさんは見たことある?」
-サクヤ-
「あるけど、別に大したことないよ」

(◇閑暇な午後)


「サクヤさんも、ありがとう。今まで何度も僕を助けてくれたよね。鬼切りの手から」

(『アカイイト 絆の記憶』)*


サクヤさん、相当危ない橋も渡っているらしい。

4.◇ラクジツなどで顕著な、烏月さんの「鬼とあらば問答無用で切り捨てる」という四角四面な態度や、若杉の権力を盾にするうような振る舞いが、サクヤさんのお気に召さないから。烏月さんは烏月さんで、サクヤさんの減らず口とねちねちした絡みに少々うんざりしている。

-サクヤ-
「で、桂はともかく、あんたはそろそろ上がるころなんじゃないのかい?」
-烏月-
「どうして私が」
-サクヤ-
「烏の行水って言葉があるだろう?慣れない長湯は身体に障るよ」
-烏月-
「何を言うかと思えば、馬鹿馬鹿しい。重ねた齢にふさわしい――」

(◇月と花)



*もっとも、この『絆の記憶』限定の設定はそうとう眉唾ものである。存在自体が千羽党の恥である白花ちゃんを何度も庇ったとあれば、いくらサクヤさんが情けを掛けられているとはいえ只では済まないだろうし、烏月さんも二人の繋がりに気付いたはずだ。

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