2007年03月09日

贄の血の能力とオハシラサマのご神木

-桂-
「なんか、ほっとするね」
-サクヤ-
「人間飛ぶようにはできていないからね。それに地面にも血管みたいな《力》の流れがあって、知らずにその影響を受けてるものなんだ」
-サクヤ-
「特に桂みたいなのは、普通の奴より強く影響受けているんじゃないかい」
-桂-
「そうなの?」
-サクヤ-
「あたしが思うに、血って言うのは《力》を蓄えるバッテリーみたいなもので、あんたはその容量が底抜けに大きいだけなんじゃないかってね」
-桂-
「《力》そのものが、私の中で作られてるわけじゃないんだ?」
-サクヤ-
「《力》の使い方を知っている連中があんたの血を飲めば、それこそ奇跡を起こせるんだよ」
-桂-
「わ、それならわたしじゃなさそうだ」

(◇リカオーン)


 獣や植物、あまねく人や鬼は、地(チ)から《力》を受け取り、それを血(チ)に蓄える能力を持つ。ただし、サクヤさんの言うように、血中に溜められる《力》の量にはそれぞれ限界がある。蛇口の下に入れ物を置きっぱなしにしたところで、容量以上の水は溜められないように。贄の血の持ち主はこの上限が桁違いに、普通の血の持ち主とは比べようもないほど大きい。

-小角-
「……だから少しずつでも魂を還してやるのよ。動けぬように封じつつ、時をかけて少しずつな」
-浅間の長-
「その苗木が封じの呪物なのですか」
-小角-
「さよう。奴も山神の眷属なれば、多少なりとも土の性を持っておるもの。ゆえに木克土。木は土より《力》を吸い上げる」

(◇千年の記憶Ⅲ 黙示録)


 オハシラサマのご神木はこの贄の血の特性を利用した機構をしている。年経た塊の木はご神木となり、元より地から力を吸う能力を備えていたが、人柱として与えられた贄の血がその能力を段違いに強化している。オハシラサマの木は土の属性を持つ主から力を奪うと同時に、経観塚の土地から吸い上げた膨大な《力》で以て、主の魂を虚空に還している。

-サクヤ-
「……お祖父ちゃん、その人……小角様も姫さまをさらっていくの?」
-浅間の長-
「………」
-大神の長-
「ふははっ、その心配は無用だ、サクヤよ」
-サクヤ-
「……どうして?」
-大神の長-
「何しろ小角殿自身が贄の血の持ち主だからな」
-浅間の長-
「小角様が贄の!?」
-大神の長-
「さよう。小角殿の持つ、神を封じるほどの験力の源は、その見に流れる血の中にある。見事、贄の血の《力》を使いこなしておるのだよ」

(◇千年の記憶Ⅱ 長らの集い)


 ところで、この大神の長の発言からすると、贄の血の持ち主は他人の贄の血を吸っても《力》の増大は望めないらしい。
 ユメイさんが贄の血の持ち主にも関わらず桂ちゃんの血で大幅に力を得るのは、贄の血の「地面から《力》を吸い集める」という特性をオハシラサマのご神木に回していて、贄の血による《力》の上昇分は受けていないからだと推測される。ノゾミちゃんやミカゲちゃん程度に後れを取るのも、そういった事情だろう。

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