2007年03月20日

サクヤさんの正体は?

Q.サクヤさんの正体は?
A.荒ぶる弟神・須佐之男命(すさのおのみこと)が、贄の血を引く子孫を鬼から守らせるために、観月の民の身体を借りてこの世に遣わせた"もの"。

-主-
「月蝕の夜に生まれた娘……まさか、まさか貴様!貴様の《力》は、月神に因るものではなく――」
「その荒ぶる弟神、我が祖を討った羅喉の《力》かっ!?」

(◇月を喰らうもの)


 須佐之男命は「日本書紀」で、太陽を司る神・天照大神(あまてらすおおかみ)の弟神と書かれている。
 「やしおりの酒」「天羽羽斬」などのキーワードから予想するに、主の遠祖は八岐大蛇(やまたのおろち)である。八岐大蛇を討ったと言えば、須佐之男命その人を除いて他にない。

 頷くその人の眼が、ひたとわたし――幼いサクヤさんの上で止まった。
-浅間の長-
「……小角様?うちのサクヤがどうかなさいましたか?」
-小角-
「いや――」
-小角-
「この娘――本当におぬしら観月の民の子か?」
 心臓が氷りつくような言葉だった。

(◇千年の記憶Ⅱ 長らの集い)


 贄の血を引く役行者小角は、大蛇に捧げられていた櫛名田姫神(くしなだひめ)と須佐之男命の子孫である。須佐之男命(羅睺)と縁ある者同士だったからこそ、サクヤさんの正体を見抜けたのだろう。

 勘違いされがちだが、サクヤさんは「月のない夜に生まれたから、須佐之男命の加護を受けている」のではなく、「須佐之男命が特別に遣わした存在だから、朔の夜に生を受けた」が正しい。そうでなければ小角の違和感が説明できない。
 同様に、サクヤさんは月蝕時に須佐之男命の加護を得るのではなく、須佐之男命の〈力〉を発動させるときに、その証として羅睺が起こるのである。月蝕時にも多少は<力>が上がるだろうが、主を圧倒するほどではないと思われる。
 サクヤさんが鬼か、それともそれ以外の存在なのかは、キリストが神(の子)なのか人間なのかという議論と同じこと。誰にも確かなことは言えない。

 そう、どうでもいいことだ。
 人でも鬼でも鬼以外の何者かでも、サクヤさんはサクヤさんなんだから。

(◇月を喰らうもの)



関連項目
主の正体は?
なぜ千羽党の襲撃でサクヤさんだけ生き残ったの?
サクヤさんが主戦で発動させた〈力〉は何?

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