2007年06月10日

かんつがい

 先日の講義中に、同じく漢験を勉強している友達に会ったもんだて(野郎は準一級勉強してる猛者だけど)、気分転換に過去問の採点を交換してやることにした。

「………。おい、とっぽいよぉ、「胸襟」の襟って…」
「あれ?襟って示偏だったっけか?」
「いや、そうじゃなくて。ちょっとここに「襟」の右側を書いてみそ」
「???」





「…こうじゃねぇの?」
「………。襟の右側は「禁止事項」の禁だ…」
「え?だからこれだろ?」
「………。示の上は「木」が二つだぞ…。「夫」じゃねぇ…」
「えっ!?嘘だろ!?俺今までずっとそうやって書いてたよ!」
「………」

 「禁」といったら常用漢字も常用漢字、小三か小四から数えておそらく手書きでも四ケタは書いたろうし、タイピングを入れれば五ケタは越えるだろうし、目にしただけなら六ケタは下らないだろうに。この勘違いはそのなゆたの試練を乗り越えて、私の前に現れたわけだ。九年間まるきり正されなかったんだから、ひょっとすると野郎にたまたま採点してもらわなかったら、墓場まで持っていっていたかもしれないよなぁ。なんだか感慨深いよ。
 人間の目のフィルター機能ってとんでもないよねぇ。人間の視覚ってのはかなりいい加減なもので、九十パーセント(だっけ)を記憶を元にでっちあげているとは聞いたことがあるんだけど。



:その他、私が長らく抱えていた勘違い:

*がきんちょの「小僧」の僧は「憎たらしい」の憎だと思っていた。
 私の脳みそは少々揮発性なもんだて、正攻法で記号を詰め込もうとしても、十分二十分でしゅわしゅわ蒸発してしまうのさ。そういうわけで、暗記科目を勉強する時には一工夫してやる必要がありまして。漢字や熟語の暗記には、センテンス…というか、ストーリーみたいな感じで暗記する方法を採用しているのさ。例えば、しょっちゅう「か」の字をど忘れする「転嫁」は、「土地転がしに失敗した姑が、嫁に責任を転嫁する」とか。女の上をすぐど忘れする「婆」は、「糞婆が波にさらわれて、いい気味だ」とか。「刀」か「力」か迷いがちな字は「寡黙な武士(刀を持ってるから)」「暴力で人を募る」「力押しで勝つ」「乗車券は力では切れない」ってな感じで。「小僧」の場合は「小憎たらしい小僧だ」と刷り込んでいたもんだて、長らく間違いに気づかなかったんだと思う。


*「ワイルド・アット・ハート」と「アラビアのロレンス」の監督は同じ人だと思っていた。言わずもがな、まるっきりジャンルも毛色も違う作品なんだけど、「どんな映画もものに出来るすっげぇ監督なんだな~」と自己補完していたみたいだ。やっぱり思いこみの力って凄い。普通気付くよなぁ。ちなみに「ワイルド~」がデヴィット・リンチ、「アラビア~」がデヴィット・リーンね。


*「最後の制服」の作者は「袴田らめ」だと思っていた。みさくらなんこつからの連想だと思われる。

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