2008年04月18日

サクヤさんのライター業が振るわず、写真が評価されているワケ

 彼女、浅間サクヤさんはお母さんの古くからの友人で、ルポライター兼フォトグラファー。
 日本人離れしたプロポーションと、くっきりとした顔立ちは、時折撮る側ではなく撮られる側に間違われるぐらい。
 とはいえ腕前だって大したもの。今ではフォトグラファー兼、と順番をひっくり返した方が通りがいいらしい。もっぱら稼ぎは写真がメイン。

(◇温泉でばったり)


 にしても一匹狼って、権力に媚びないフリーのルポライターってことを指して言ってるのかな?
 サクヤさんがしがないフリーで、しかも写真家としての方が売れてるのって、いろいろあってスポイルされちゃったせいだとか?

(◇千客万来の夜)


-葛-
「むしろ、鬼切り頭としての若杉を憎んでいるサクヤさんが怖くて仕方ありませんでしたよ。いつ噛み殺されるか、ヒヤヒヤしてました」
-桂-
「サクヤさんが…?」
-葛-
「コドクで生き残るには、周りを潰さなければいけませんから。表沙汰にはなりませんけど、それに巻き込まれる人って、実は結構いるんです」
-葛-
「サクヤさんがジャーナリストになったのは、それをペンで叩くためですよ」

(◇コドク)


 桂ちゃんが言っているように、若杉は、駆け出しの頃のサクヤさんが致命的になりかねないスキャンダルを公表しようとしたことに泡を喰い、出版業界全体に浅間サクヤの記事を採らないよう圧力をかけたのだろう。戦後五十年経った今でもその影響が残っていて、サクヤさんは今でも半ば干されているような状態なのではないだろうか。また、物書きは復讐のためにやむなく始めた稼業であり、元々サクヤさんには性格的、性質的に向いていないのかもしれない。
 ライター業とは正反対に、趣味の延長程度の軽い気持ちで始めた写真業が高く評価され受け入れられているのは、サクヤさん本来の感性、人となり、死生観といったものが自然に表れているからだろう。サクヤさんの天職はまちがいなくこっちだ。
 この記事は冬枯れの街さんの記事を参考にさせていただいた。謹んでお礼申し上げる。

 サクヤがその圧倒的な生の長さからくる親しき者の死を看取らなければならないという悲しみ、相対的に露になる他の生命の儚さからいかに逃れているか。それが写真家という職業であり、引越しにおいて明らかになっているように大切にしている、執着している「モノ」がのは写真のみという事実である。壊れやすい「モノ」たちを「永遠」にする道具としての写真、彼女がファインダー越しに見つめるものを考えると、時折垣間見せているが(飲酒時など)日常で見せている底抜けの明るさが虚構であることが痛いほどに伝わってくる。

(-「アカイイト」 愛を贖うのはただ自ら流した血によって-)



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