2008年05月11日

骨まで盗んで/ドナルド・E・ウェストレイク

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 滝の流れる素敵な日陰だ。

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 関係者全員にとって喜ばしい取引だ。まあ、ほとんど全員にとっては。

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「真夜中のパーティね。こんなに楽しいことは、大学生クラブのイオータ・カッパ・ローのマスコット・ガールになって以来だわ」

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「そう信じてるわ」彼女は注文された薄切り冷肉のように手を差し出した。「友人ね?仲間ね?」(グリグは口をあんぐりあけたまま、この意外な成り行きを見つめた)
「いいだろう」タイニーはその手をつかんだ。その手は注文された薄切り冷肉のような感触だった。

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 この偽物の骨と同じくらい協力的だ。

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「おれはCIAの秘密諜報員で、ツェルゴヴィア秘密警察に潜入して……」
「記憶を喪失していたんだ!待てよ、記憶が戻ってきたぞ!今は一九七七年で、おれはロング・アイランドのロズリンに住んでいて、一緒に愛する女房オンドレオッタと二人の可愛い子供と、ええっと……」
「FBIだ!おまえたちを逮捕する!」
「ありがたい、あんたたちはおれの送っていた合図を理解してくれたんだ。あの血に飢えた悪党どもはおれの母親を誘拐して、おれにあんな悪辣なことを……」
「おれの左足は義足で、ダイナマイトが詰まっている。もし十数えるまでにおれを解放しなければ……」
「えっ――ここはどこだ?おまえたちは何者だ?」

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「麻薬取締官がどうやって骨を機動捜査に使うんだよ?」
「麻薬犬に与えるのかもしれない」

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「絶対にそうなる。この連中はユーモアのセンスがない。その目でこのグリクを見てみろ」
 ケルプとマーチは見てみた。うなずいた。タイニーの言う意味がわかった。

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「忙しいかい、これからの二、三日は?」
「もちろんだ」タイニーが言った。
 ドートマンダーは興味を持った。「そうなのか?何で忙しいんだ?」
「おまえから遠ざかるのに忙しい」タイニーが言った。

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「地図も持ってるんだな」
「もちろんだ」ドートマンダーは答えた。
「さすがプロだ」ダリクの低い声は敬愛のせいでより低くなった。「あんたがどうやるのか、わからないな」
「歳月と共に身に着くもんだ」ドートマンダーは謙虚に肩をすくめた。「仕事をするつもりなら、知るべきことを突き止める方法とか」
 グリクは称賛をとめられなかった。「あんたはその場所を突きとめた。そこへ行く道も知っている。そこが留守たってことも突きとめた」
「商売の秘訣があるんだ」

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 二時間の前戯のあとの十五歳の少年のように、準備が整っていた。

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《ボディスナッチャー/恐怖の街》――本物のほう、最初の映画化のほう

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 フラデツは、スティーヴン・キング小説の登場人物のように、ぞっとして、ぱっちりと目を覚まし、

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 あのディダズムのやつだ!!
 あいつはわたしにとってのモリアーティ教授だ。

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「おい、待ちたまえ」ホックマンが言った。「ちょっと待ちやがれ」

骨まで盗んで/ドナルド・E・ウェストレイク 訳:木村 仁良

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