2006年04月14日

ストレンジャーズ(上)/ディーン・R・クーンツ

 暗闇恐怖症のモーテル主人、夢遊症に悩まされる作家、ヒステリーの発作が治まらない女医、突如罪悪感にさいなまされる銀行破り、信仰を失った神父。全く関わりのないように思える彼らの共通点は、一年前の夏、とあるモーテルで過ごした部分の記憶が欠落していることだ。彼らは再びそこに吸い寄せられるようにして集まり、絆を蘇らせて怪異に立ち向かう…。

 それなんてIT?

 …いや、クーンツファンの方にしてみればITが「それなんてストレンジャーズ?」なんだろうけど。発表年次を調べてみたら、驚いたことに1987年で同時でしたよ。シンクロニティ?とにかく大まかな構成から筋運びまでうり二つ。その分、筆力、書き込み量の差が歴然と現れている…。どちらがどちらかは言わずもがな。
 上巻を読み終えた時点で、怪異の正体は一向にわからずじまい。ここまで引っ張りに引っ張って種明かしが陳腐だと心底萎えるなぁ。…経験談からして、おそらく「政府の陰謀」とか陳腐の極みなんだろうけど。あんまり期待値を釣り上げないでおこうっと。ITで序章にペニーワイズを登場させたのは得策だったと思う。…ああ、どうしてもITと比較してしまう。
 この先物語がどう転ぶか露も知れず、なかなか面白い時期ですよ。ただ、ラストだけは容易に予想することが出来るよ。イケメン作家と美人女医がくっついて完。間違いない。
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