2009年05月16日

「タイトル画面曲が良曲のエロゲーは良作」の法則

 勝手に提唱してみる。全年齢作品もじゃないものも混じっているけど許してね。

 まず頭に浮かんだのがKey製作のADVだ。Keyゲーのタイトル画面曲は『Kanon』の『朝影』を始め傑作揃いだけれど、曲に限らずタイトル画面の使い方がべらぼうにうまいんだよな。『AIR』はゲームの進行度合いで画面が刻々と変化していく演出の嚆矢だろう。初回プレイで日が完全に落ちて、"AIR"が出現したときは鳥肌が治まらなかった。『CLANNAD』『リトルバスターズ!』あたりになると、もうお手の物といったところだね。『リトバス』の「生まれ落ちる世界」は劇中での使い方も反則だろう。あそこの終末感は凄まじかった。『Rewrite』の「旅」byだーまえもすこぶるつきの名曲だよ、バカヤロウコノヤロウ。
 しっかしまぁ『AIR』って前世紀の作品なのか。時代の三歩先を行っていたな。






 ネタバレ注意。この曲自体が伏線なのでは? という面白い説。




 我らが『アカイイト』もいい仕事をしている。夜の幻想的なオハシラサマのご神木をバックに流れる「夢の苧環」は、読者を一瞬にして和風伝奇の世界に引きずりこむ。『アオイシロ』もタイトル画面から漂う名作オーラが半端じゃないんだが……どうしてああなった。「水の囁き」は至高の名曲だ。ヴァイオリン(間違いなく生)の哀愁に満ちた音が琴線をかき鳴らすぜ。






 泣きゲーの誉れ高い『この青空に約束を―』の「風のアルペジオ」も耳に残って離れないな。この曲を聞いていると、あのベランダに全員集合している一枚絵を思い出すよね。




 作品自体はあまり好きじゃあないんだけど『Ever17 -the out of infinity-』の愁いを帯びたピアノ曲「Karma」もよかった。謎が謎を呼ぶ中盤、深海の海月のような神秘的なLeMUの風体と相俟って、タイトル画面を見るたびに激しく想像を掻き立てられた。種明かしされたらどっちらけだったけど。




 CEROが仕事をしないゲーム『パワプロクンポケット』シリーズのメインセレクトは名曲ぞろいだ。私は次世代機の性能を存分に見せつけてくれた『パワポケ3』のサウンドが一番印象に残っているな。ギンギンいうベースと軽快なドラムロールに未来を感じたなぁ。この曲は確か本家パワプロにも流用されているんだよね。他には4、6、8、9などがいたく気に入っている。




 みなさんは『東方Project』のタイトル曲はどれがひいきだい。私は『紅魔郷』の「赤より紅い夢」をベストに挙げる。初めてプレイした作品だから思い出補正バリッバリあるで。アゲアゲなシンセサイザーがはじまりを高らかに謳いあげている。新作『神霊廟』の「欲深き霊魂」も東方らしいダークさでえがったね。黄昏フロンティア製になるが『萃夢想』の「萃夢想」も好きだ。このサークルはいい音源を使ってるよなぁ。




 『久遠の絆』の同名曲もすばらしい。この和風伝奇バリバリの名曲と[PUSH BUTTON]したときの「ガジャキーン!」というSEが本編への期待を否が応でも高めてくれる。この曲は物語のさわりで流れる「絆」と同じフレーズを使っているのも心憎いね。




 『ロケットの夏』の「Green Morning」もいいよ。オルゴールのようなレトロサウンドにノスタルジックな気分にさせられる。また、タイトル画面の背景絵といえばヒロインの集合絵などが無難なところだが、この作品はあえてロケット発着場の前に広がる草原をセレクトしているのが渋い。タイトルの意味を理解してから見ると胸が締め付けられる。



 『ゆのはな』の「まどろみの昼下がり」jはアコースティックギターの音が心に沁みる。うらぶれた町の風情がよく出ている。
 『果てしなく青い、この空の下で…』の「タイトル」(身も蓋もない曲名)は寂寥感とやるせなさがすごい。
 『サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-』の「美しい音色で世界が鳴った」も聞き惚れなたなぁ。曲名は劇中作「横たわる櫻」からの引用だ。
 『何処へ行くの、あの日』の「Missing pieace」、本編でもパズルの「ピース」という言葉が本編でも印象的に使われていたっけ。

 『リトバス』については既に書いたけれど、タイトル画面曲を本編の思わぬところで使ってくるADVも多い。
 燃えの演出にはビジュアルノベルの始祖である『痕』で既に取り入れられていたね。耕一さんが自分の血に眠る鬼の力を解放する時にかかる「寝覚月」は最高に格好いい。ドンドコいう雄大な和太鼓の音がテンションを否が応でも張ってくれる。この手の演出は『Fate/Stay Night』のunlimited blade work発動などに連綿と受け継がれているね。Fateのタイトル曲は「into the night」のほうが好きだな。
 『STEINS;GATE』の、タイムリープマシンが完成しようかというところで流れる「GATE OF STEINER -Main theme-」も印象深かった。





 今は亡きすたじおみりすの良作『月陽炎』は、BGMの「予感」と演出ともに素晴らしかった。膨大にあるルートを一つ一つ読破していくたびに、題字だけのシンプルなタイトル画面が色鮮やかになっていき、オルゴールだけだった和音が増えてサウンドが豪華になっていくんだよね。この演出は、プレイヤーがキャラクターや世界観について理解していくにつれて、頭の中の物語世界が鮮明になっていくのに連動させている演出なんじゃあないかと私は思っている。似たような演出は一般ゲームでも『MOTHER』や『夢を見る島』などに使われているね。




 そしてタイトル画面の演出と来たら忘れちゃならないのが『パンドラの夢』だろう。この作品はクラシックを何曲か引用していて、タイトル曲にはサティの「ジムノペディ」を使っている。パンドラの夢はいちいちメタ的な演出が巧いんだよな。私はタイトル画面の見慣れた温室が一瞬にして廃墟になってしまった瞬間、思わずああっ……と呟いてしまったよ。
 ゴスロリ少女とジムノペディは『最果てのイマ』よりこっちが先だよ。どうでもいけど。


 こうして眺めてみると、なかなか信憑性が高いんじゃないかな。


2011/09/24 加筆&動画へのリンク追加。
2013/03/23 また加筆。
サクラノ詩、果て青、シュタゲ、何処あのを追加。
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