2010年02月20日

刑務所のリタ・ヘイワース スティーヴン・キング その7

『刑務所のリタ・ヘイワース』あるいは映画『ショーシャンクの空に』のネタバレ注意。

 Rita Heyworth and Shawshank Redemption / Stephen King

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 シャバにも正直な政治家が――賄賂をもらったら義理を立てとおす政治家が――いるように、刑務所にも正直な看守がいる。
 As there are honest politicians on the outside - ones who stay bought - there are honest prison guards.

-130-
 一九七五年に、アンディー・デュフレーンはショーシャンクから脱獄した。
 In 1975, Andy Dufresne escaped from Shawshank.
 ここで惜しげもなくズバッ! と言ってしまうのがすばらしい。キング節だ。

-132-
 おれが見たどの刑務所ものの映画でも、脱獄が発見されるとサイレンが鳴りだす。ショーシャンクではそんなことは起こらない。
In all prison movies I've seen, this wailing horn goes off when there's been a break. That never happens at Shawshank.
 確認したが『ショーシャンクの空に』でもしっかりと鳴っていた(笑)。

-138-
 悲しげなトレモントの声が漂ってきた。「ウンコみたいなにおいだ。ああ、神様、こりゃウンコだぜ。ああ、お願いです、神様、ここから出してください。げろが出るよう。ああ。くそ、こいつはほんとのクソだ。ああ、神さまぁーー」
Dolorously, Tremont's voice floated back; "Smells like shit. Oh God, that's what it is, it's shit, oh my God lemme outta here I'm gonna blow my groceries oh shit it's shit oh my Gawwwwwd―"

-140-
 トレモントがその穴とロック・ハンマーを調べているときに、一ぴきのネズミが中からとびだしてきたが、あとでやつが断言したところでは、コッカー・スパニエルの子犬ほどもあったという。
A rat jumped out of the pipe as Tremont was examining the hole and the rock-hammer, and he swore later that it was nearly as big as a cocker spaniel pup.
『地下室の悪夢』キタコレ。猫ほどもある巨大ネズミはキングの実体験に基づいているんだよな。『小説作法』で読んだ。

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 そこへ行ってこう教えてやりたい。その質問の答は簡単そのものだ。根性のあるやつとないやつのちがいだよ、サム。根性のないやつは、どうあがいてもだめだ。
I could have told him; the answer to the question is simplicity itself. Some have got it, Sam. And some don't, and never will.

-145-
 よくあるのは、しあわせ一家の新入りが監房の鉄格子をガンガンたたいて、出してくれとわめきだし……その絶叫がそれほど長くつづかないうちに、監房区の中でこんな合唱がはじまるのだ――「おーい、魚はいかが、新しい魚、新しい魚はいらんかねー?」
"Fresh fish, hey little fishie, fresh fish, fresh fish, got fresh fish today!"
 映画を観てどういう空気かわかった。「新鮮なさかなだ! ヘイ、こざかなちゃん、うまそうなおさかなちゃん! ぴちぴちのさかなが来たぞ!」というほうが近い。

刑務所のリタ・ヘイワース その1
刑務所のリタ・ヘイワース その2
刑務所のリタ・ヘイワース その3
刑務所のリタ・ヘイワース その4
刑務所のリタ・ヘイワース その5
刑務所のリタ・ヘイワース その6
刑務所のリタ・ヘイワース その7
刑務所のリタ・ヘイワース その8
刑務所のリタ・ヘイワース その9
刑務所のリタ・ヘイワース 感想・レビュー
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