2010年03月07日

刑務所のリタ・ヘイワース スティーヴン・キング その9

『刑務所のリタ・ヘイワース』あるいは映画『ショーシャンクの空に』のネタバレ注意。

 Rita Heyworth and Shawshank Redemption / Stephen King

-167-
 忘れちゃいけないよ、レッド。希望はいいものだ、たぶんなによりもいいものだ、そして、いいものはけっして死なない。わたしは希望している。この手紙がきみを見つけることを、そして元気なきみを見つけることを。
                              きみの友人、
                              ピーター・スティーヴンス

 Remember that hope is a good thing, Red, maybe the best of things, and no good thing ever dies. I will be hoping that this letter finds you, and finds you well.
                              Your friend,
                              Peter Stevens

-168-
 ビーファロニ、ライス・ア・ロニ、ヌードル・ロニ。賭けてもいいが、アメリカの老人たち、定額所得の老人たちが今夜食べているものは、たいてい最後にロニのつくものだ。
 Beefaroni, Rice-A-Roni, Noodle Roni. You can bet that whatever the old folks of America, the ones on fixed incomes, are eating tonight, it almost certainly ends in roni.

-169-
 さて、これからどうするか。
 だが、そこにはなんの疑問もないはずだ。いつも、とどのつまりはふたつの選択のうちのどちらかになる。生きることにとりかかるか、死ぬことにとりかかるか。
 Wondering what I should do.
 But there's really no question. It always comes down to just two choices. Get busy living or get busy dying.

-169-
 もちろん、あの町の名はおぼえてる。シワタネホ。そんな美しい名前は忘れようたって、忘れられるもんじゃない。
 Sure I remember the name. Zihuatanejo. A name like that is just too pretty to forget.

-170-
 すっかり興奮してるようだ。あんまり興奮してるおかげで、手がふるえて、鉛筆が満足に握れない。これは自由人だけが感じられる興奮だと思う。この興奮は、先の不確実な長旅に出発する自由人にしかわからない。
 どうかアンディーがあそこにいますように。
 どうかうまく国境を越えられますように。
 どうか親友に再会して、やつと握手ができますように。
 どうか太平洋が夢の中とおなじような濃いブルーでありますように。
 それがおれの希望だ。
 I find I am excited, so excited I can hardly hold the pencil in my trembling hand. I think it is the excitement that only a free man can feel, a free man starting a long journey whose conclusion is uncertain.
 I hope Andy is down there.
 I hope I can make it across the border.
 I hope to see my friend and shake his hand.
 I hope the Pacific is as blue as it has been in my dreams.
 I hope.

刑務所のリタ・ヘイワース その1
刑務所のリタ・ヘイワース その2
刑務所のリタ・ヘイワース その3
刑務所のリタ・ヘイワース その4
刑務所のリタ・ヘイワース その5
刑務所のリタ・ヘイワース その6
刑務所のリタ・ヘイワース その7
刑務所のリタ・ヘイワース その8
刑務所のリタ・ヘイワース その9
刑務所のリタ・ヘイワース 感想・レビュー

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