2011年10月10日

ジョジョリオン 主人公のスタンド「ソフト・アンド・ウェット」が面白くない

 ソフトアンドウェット(柔らかく そして濡れている)
 オレの「しゃぼん玉」が触れて割れるとき 『そこ』から『何か』を奪う
 今… この壁から音を奪った


 先月号の『ジョジョリオン』で、主人公(吉良吉影ではなさそうだ)のスタンド「ソフト & ウェット」の能力が明かされた。あらゆるものから何かを『奪う』能力のようだ。正直に言って、あまりワクワクさせられなかった。ワクワクしなかった理由は明白で、あまりにも抽象的で便利能力すぎるからだ。既に「視力」を奪ったり「水分」を奪ったり「音」を奪ったり、何でも出来すぎている。私は、能力バトルの面白さは、限られた手持ちのカードで如何に相手を出し抜くかにあると思っている。ある程度のルール・縛りがなければ面白くない。予想でしかないが、この能力は応用が利きすぎて、バトルに緊張感が出ない気がする。
 私が『ジョジョの奇妙な冒険』で一番好きな主人公のスタンドは、徐倫の「ストーン・フリー」だ。「ストーン・フリー」が好きな理由は、「ソフト & ウェット」にワクワクしない理由とちょうど真逆だ。連載当初は、主人公のスタンドがこんなひ弱で大丈夫なのかと気をもんだ。誰もが思った。しかし、予想に反して、徐倫は糸から立体、網、メビウスの環と、一見汎用性のなさそうな能力を応用し、発展させていった。その過程が灼アツだったね。まさしく「線が集まって固まれば『立体』になるッ! この概念!」だ。単純なパワーの増大ではない、精神的な成長が感じられた。本当に、あれほどシンプルな能力(仗助の「クレイジー・ダイヤモンド」やジョルノの「ゴールド・エクスペリエンス」とは比べるべくもない)を最大限に駆使して、並み居る厨スタンドたちの向こうを張ったよね。『ジョジョ』は「インフレから解放された希有なバトル漫画」と言われるが、徐倫の成長は最も優れた成功例だね。
 さて『STEEL BALL RUN』に話を移そう。『SBR』のダブル主人公、ジャイロの「鉄球の回転」については「ソフト & ウェット」と同様の心配(ちょっと便利能力すぎね?)を、ジョニーの「牙(タスク)」については「ストーン・フリー」と同様の心配(主人公の能力なのに応用性なくね?)をしていたんだが、それが杞憂に終わったとは言いがたい。『ジョジョ』のスタンドバトル、『SBR』の失敗については、また別のきちんとした記事を書きたいと思う。

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コメント

限られた条件で様々な困難を打破するのがいいんじゃあないかッ!ってのはもっともだけど、それはそれでアイディアの幅が狭まる面もあるし(何しろスタンド能力のネタも既にいろんなの出し尽くしてるわけで……)
主人公の能力を便利にする代わりに、敵の方はもっと奇妙な能力で今まで以上にホラー、サスペンス性を重視した不思議ワールドを描こうじゃないか、って意図を感じる

奪う力はチートかもしれんが
発動条件がしゃぼんがそこにあたる必要があるし
肩から発射だからなにかで押さえつけられたら厳しいだろうし所詮はシャボン玉でふわふわしているからなにかでぶつかれば防げるだろう
(ただの天井でもぶつかり割れた)
真っ向勝負でスタプラに勝てるスタンドならチートと
言ってもいい



わかります
能力の応用が利きすぎ+パワータイプって最初から主人公こんなに強くていいのかな
作者のさじ加減で戦局を簡単にひっくり返せそう

そんなこと言い出したらゴールド・エクスペリエンスもだいぶアレな能力だよなー

それを言い出したら4部以降の承太郎のスタンドは……

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