2012年09月02日

咲-Saki- 阿知賀編 雑感考察 咲さん(の能力)かっこいい、すこやんin阿知賀編、レジェンドもう一度など

咲-Saki- 小林立 レビュー・感想(一期アニメ終了時点での感想)

 以前からお世話になっているnix in desertisのDG-Lawさんと『咲-Saki-』『阿知賀編』についてしゃべることになったので、そのメモ代わりにとりとめもなく書いてみた。最近筆力の衰えが著しいのでリハビリがてら一万字オーバーを目指してみよう。話題は咲さんの能力、レジェンドに対する不満、阿知賀編のアラフォーなどを予定している。

おっちゃん園城寺怜 怜-Toki- 千里山編 北辰館トーナメント編の長田
 私は阿知賀編のアニメを主にニコニコ動画で見ていたんだが(原作を追い越した最終回はさすがにTVで生視聴したけどね)、準決勝先鋒戦が始まった頃から「怜-Toki- 千里山編」というコメントを数え切れないほど見かけた。EDやOPで阿知賀勢が映るたびに「誰こいつら?」「このモブかわいいな!」というコメントがあふれかえっていた。無論主人公チームのふがいない描写にも問題はあるのだが、それ以上に怜に魅力がありすぎるのが悪かったと思う。別に悪くないけど。本編でもここまで強烈な存在感を示す他校のライバルはそうそういなかった。見た目はクセのない正当派美少女! 病弱属性・ガラスのエースという燃える設定! 劇中でも屈指の強力な能力者! 阿知賀のエースで地方選や全国大会一回戦で無双したクロチャーをチンチンに! ほとんど主人公視点といっていい濃ゆい心理描写! チャンピオンの圧倒的な力を前にしても仲間の想いを背負って立ち上がるその勇姿! しかも幼なじみの彼女持ち(チームiPS)! ふとももソムリエムッツリネタでギャグ方面でも隙なし! とくらぁ人気が出ないわけがない。誰だって惚れる。二連荘で主人公勢に立ちふさがるライバルということで、姫松のメンバーにも怜のような八面六臂の活躍を期待している。
 『咲-Saki-』という漫画は短期集中連載分の三話で綺麗に完結しているし、長野の県予選決勝で一つの頂点を迎えていると思う。阿知賀編の分量も加えれば長期連載の部類に片足を突っ込んできている。それでもまだ、全国大会SIDE―Aの準決勝先鋒戦のような名試合が生まれて、愛宕姉やシロ、怜といった人気キャラを生まれてくるのは掛け値なしに凄いと思う。

こんなネームが切れたらさぞかし気持ちよいだろう また奥深いキャラが生まれちまったな ガイトさんは馴れ合うくらいなら腹をかっさばいて死ぬ
 繰り返しになってしまうが、阿知賀編における全国大会SIDE―Aの準決勝先鋒戦は素晴らしかった。私は『咲-Saki-』ベストバウトのトップ3に入れてしまうね。この試合が見られただけでお世辞にも100点は与えられない阿知賀編を全面肯定してしまうよ。この試合に『咲-Saki-』の魅力が凝縮されていると言っても言い過ぎではない。りつべは相変わらずパーソナリティと能力を結びつけてドラマを作るのが抜群に上手い。玄が前に進むために今までよすがにしてきた能力を一時的にでも捨てることと、さまざまな別れを経験してきた阿知賀編の登場人物を絡めてくるとは思わなかった。松実が「待つ身」とは気付かなかったぜ。「別れることはよくあることで、私は慣れてるはずだったんだ。今まで自分で別れを決めたことはなかったけど、前に向かうためにいったんお別れ。帰ってこなくても、私は待ってる!」かぁ、尋常じゃないネーム力だ。ぐうの音も出ない。
 この試合は長野県予選決勝の大将戦をほうふつとさせるところがあったね。圧倒的な力量差を見せる魔物(衣と照)、魔物に持ちうる武器と知力で対抗する者(かじゅと怜)、実力差を精神力で埋める凡人(池田とすばら)、そして最終的にいいところをかっさらっていく主人公(咲と玄)と、人物配置は黄金パターンを踏襲していたと思う。王道は何回やってもいいものだ。他に前回をなぞっている点では、ここで敗退する可能性が高い二チームの選手(怜、すばら)にも実にそのキャラクター「らしい」見せ場がしっかり用意されているのがよかった。『咲-Saki-』というともすれば能力マンセー牌に愛された子マンセーになりかねない漫画は、魅力的なサブキャラの奮闘があればこそ保っているのだと思う。怜とすばらは望みうる限りの最高のサブキャラだった。これで主人公チームの玄とレジェンドに前半にもいいところがあって(これについては後述する)、すばら先輩に高遠原中学関係(のどっちとタコス)の絡みがあったらケチの付けようがなかったな。いや、それでも十分すぎるほど面白かったんだけどね。全国大会SIDE―B二回戦の大将戦もなかなか面白かったが、あちらは怪物の見本市すぎて人物配置的にも展開的にも少しごちゃごちゃしていたように思う。凡人枠の末原先輩はほとんどいいところがなかったしね。末原さんについては準決勝での挽回に期待やな。次回は善野監督ブーストも期待できるしやってくれるで。
 そうそう、玄と豊音という共通点のなさそうなキャラが、今大会のことを「お祭り」と変わった呼び方をしていて何だか面白かった。この作品の最重要キーワードである「楽しむ」と非常に馴染むこの表現は興味深い。
 いやぁ、照姉ちゃんの暴れっぷりは衣に勝るとも劣らなかったなぁ。「全国一万人の頂点」「インターハイと言えばこの人」「最強の高校生」「宮永照は人じゃない」とこの人を形容する言葉は枚挙に暇がなかったが、前評判に恥じぬ大暴れだった。一期アニメ終了の頃に書いた感想を読み返すと「はたして照姉ちゃんは衣と同等以上の強さを演出できるんだろうか? もうネタが出尽くしたんじゃないのか?」と疑っていたが、見事に予想を覆してくれた。ころたんが衒学趣味的な言葉遣いの口上や子ども特有の残酷さ、それらの要素と可愛らしい見た目とのギャップでインパクトを残したのに対して、「ポン、チー、ロン、ツモ、1000・2000、7700」と必要最低限のことしかしゃべらない静かな威圧感とオーバーリアクションなコークスクリューツモのギャップ、そして前の試合で玄をけちょんけちょんにした怜すら圧倒することで強烈な存在感を示した。りつべたんやるでないの、ネタはいくらでもあるんだな。この魔物二人に比べて姫様はインパクトが弱すぎる。寝たら(神様が降りてきて)強くなるってなぁ、借り物の力のようで燃えないし絵面がさっぱり格好良くないのよ。
 それにつけても宮永姉妹の魔王化進行度がやばい。咲さんどうするのよ咲さん。末原死刑囚はともかくとして、トシさんの秘蔵っ子である豊音と神代の血に最も近い霞さんって全国でも最上位の能力者だよね? 相手がリーチすれば追っかけリーチして上がり牌を掴ませる上に、悠長にしていたら鳴きを連発して裸単騎で上がる豊音もヤバイが、相手を強制絶一門にして自分は一色を独占する霞さんはさらにヤバイ。まじヤバイ。字牌以外は捨ててもロンされない上にテンパイ速度が他の三人の比ではない。最低でもホンイツが付くから打点もクレイジーだ。攻防共にずば抜けている。この二人が同卓しても、咲さんに勝つどころか追い詰めることすらできなかったってなぁ……。それに咲さんはまだ一段階変身を残している(靴下を脱いで手套を脱す)んだぜ? テルテルどうするのよテルテル。護るも攻めるも“阿知賀のドラゴンロード”松実玄、鉄壁の守りと最適の選択“一巡先を見る者”園城寺怜、そして絶対に飛ばない“不撓不屈の凡人”すばら先輩こと花田煌。何だこの照討伐隊ゴールデンメンバーは。これだけのメンツを揃えて、さらに呉越同舟で潰しに掛かっても9万点差で一蹴されちゃうんだぜ? それに照姉ちゃんはまだ手の内を完全に見せていない(淡の言うギギギ…ってやつ)んだぜ? もう(手の施しようが)ないじゃん……。怜もすばらもいない決勝戦で玄の運命やいかに。タコスも逃げないガイトさんも連携を期待できるタイプには見えないぞ。頑張れクロチャー、精進あるのみだ。ここまでハードルを上げて、かつ読者に納得のいく倒し方ができたらりつべを本気で尊敬するわ。私はある程度尻すぼみになるのもやむなしと思っている。

すっげーモンスター(New!)宮永咲 赤口は回想で使ってたっけ クラウンズイリュージョンとサイクロンウェーブ バビントンくんが敵として出てきたときの感動 護身開眼!
 【咲-Saki-】宮永咲の「嶺に咲く花(仮)」は能力バトル漫画の主人公にふさわしい能力だに移動。

水着とネコミミが似合うアラフォー実家暮らし小鍛治健夜プロ 日本最強は若い子にも厳しい 雀力と生活力・女子力は反比例する みずいろを寝落ちしないで読破した人を尊敬する
 本編の初登場からしばらくの間、こーこちゃんに盛大にいじられていたりプロ麻雀せんべいカードで気弱そうな表情をしたりしていた頃は、とても作中最強候補の筆頭には見えなかったわ……。実力は中堅レベルで、もさもさっとした小動物的な見た目でお年寄りや子どもに人気のマスコット雀士だと思っていた。阿知賀編のBD特典で詳細なプロフィールが明らかになったそうだが……麻雀で国内無敗って何じゃそりゃ!? 負けの定義にもよるが運の要素が非常に強い麻雀でそれっておかしくね? まぁ、高校生のみぎりに跳満以上に振り込んだのが一回だけというチートっぷりならそんなことも可能なんだろう。果たしてすこやんの生の打ち筋を見られる日は来るのだろうか。プロアマ戦か他のプロとの絡みであのネガティブゾーンみたいなオーラを開放してくれるんだろうか。既に聖域化されつつあり、ハードルの高さも打っ千切っているから望み薄かなぁ。
 すこやんは阿知賀編の解説で、収支的にはぶっちぎりで一度振り込んだだけの照に対して辛口コメントをしていた。ブログの感想やニコ動を見ると「発展途上の高校生に対して大人げないだろ! イチローが甲子園の解説でバッティング技術にダメ出しするようなもんだ」「さすが日本最強は若い子にも厳しい!」という軽いコメントから「阿知賀編のふくすこは何もいいところがない。こーこはうっさい上にろくな解説しないし、すこやんは聞いてもいない自慢話を挟んでくるからうざい。カツ丼と白石のペアが良かった」という辛辣なコメントもあった。確かに「ドラが出ないと決めつけた」なんて、『咲日和』や番外編での、こーこちゃんとのまったりとしたやりとりからは想像できない言葉だな。私はもうちょっと好意的に「私生活はずるずるでも麻雀に対してはとことんストイックな人なんだな」と捉えておいた。この人は麻雀のことになるとお茶を濁せない、周りが見えなくなるんじゃないか。それに作中最強候補がこれだけのコメントをするってことは、照のことを将来自分を脅かしかねない存在として意識しているってことじゃあないか。名誉なことと言えないこともない。あれだ、野球の掛布が広島の前田に対して「彼は3割3分が最低ノルマ」と言ったそうじゃないか。あれと同じようなニュアンスじゃないかな。ホンモノはホンモノに対して求める基準が桁違いなんだよ。
 それにしてもこの人「アラサーだよ!」「10年前だから!」に代表されるこーこちゃんとのじゃれ合いでも「強さ」「日本最強」については一切反論していないんだよな。普段のむせかえるようなぽんこつ臭の分、強烈なまでの自負心が伝わってくる。いや、この漫画の魔物クラスは基本的にぽんこつなんだけどね。照姉ちゃん、「お菓子を買ってきた」ってアンタ……はじめてのおつかいじゃあるまいし。廊下にずらっと並んでいた白糸台の補欠は、すぐに迷子になるテルテルの誘導用通路だという説を読んで笑ってしまった。

アカイイトをやろう(提案) 山ノ民だったりして 通称シロキチさん
 さて、本格的がちゆりサイト「とっぽい。」としては百合要素についても語っておかなければならない。逆説的ではあるが、百合作品として『咲-Saki-』が素晴らしいのは、麻雀漫画としての奥深さや能力バトル漫画としての面白さ、強さ議論やドリームチームなど、百合うんぬんを抜きにしてもいくらでも語れることだ。この箇所はDG-Lawさんと『咲-Saki-』についてしゃべってきたあとに書いているのだが、結局一時間半近く百合のゆの字も出さずに語りつづけてしまった。こういう作品は一切の気兼ねなくマンセーレビューを書けるのでとても気持ちよい。個人的には『アカイイト』に次ぐぐらいのヒットだった。百合作品としてこれ以上の賛辞の言葉は思いつかない。
 全国編のキャラクターではシロこと小瀬川白望が好きだ。色々と百合作品を思い返してみても、俺あるいはボク口調のヅカ系麗人でもなく、お嬢様学校の見目麗しいお姉様系とも違う、シロのようなダウナー系のモテモテキャラはあまりいなかったと思う。シロのよいところは、ダルいダルいと言いつつ一番仲間思いで、それでいて全く嫌味がないところだ。いつの間にか廊下で倒れている塞の救援に駆けつけている。ふと気付くと豊音の隣にいて声を掛けている。エイスリンが泣いているときはぶっきらぼうに慰める。そしてエイスリンの回想でも豊音の回想でも、ここぞという箇所で決定的な一言を掛けているのはこの人だったりする。余計な説明は全然ないのに、ただただこういった行動や言動の積み重ねで、人となりや気配りスキルの高さを自然に表現している。だから嫌味がないのだろう。元ネタがマヨイガなだけに、人を幸せにするオーラのようなものを周りに振りまいているように思える。そうそう、少し前にプレイした『屋上の百合霊さん』というエロゲーに、シロのデッドコピーのようなキャラがいるのだが、周りの人間がことある事に「いつも眠たそうにしているけれど実は友達思い!」「実は鋭い!」「鋭い!」と総出でマンセーしていてほとほとうんざりさせられた。てめーに作家としての矜持はねーのかと。『咲-Saki-』の無粋なことをわざわざ語らないところは本当にすばらだ。シロは他にも、モブの女の子にもご飯に誘われるモテっぷりで、エイスリンへのツンデレチックな態度もかわいくて、極め付きに麻雀もめっぽう強くて、全くといっていいほど隙がない。好きにならずにいられない。私は宮守の部長シロ説を支持している。

阿知賀のレジェンド赤土晴絵 山王のゾーンプレス お前それで(トラウマ克服して)いいのか? 高性能お姉ちゃん バルジ島で闇の衣を脱ぐミストバーン
 レジェンドは私の阿知賀編中盤に対する不満を体現しているようなキャラクターだ。あれだけ魅力的な設定があって、あれだけ魅力的なシチュエーシがお膳立てされているのに、肝心のキャラが動かない。仏作って魂入れず、能力や設定作ってキャラが動かず。闘牌描写が足りない、動きが足りない、掛け合いが足りない、人物描写が足りない。阿知賀編の中盤は設定の作り込みに対して足りていないものが多すぎた。設定厨りつべの悪いところが出てしまったと思う。特にレジェンドは主人公チームである阿知賀女子の監督であり、麻雀部の前身である阿知賀こども麻雀クラブの代表でもあり、そしてラスボス候補である小鍛治健夜と浅はかならぬ因縁があり、加えてライバル校である宮守女子の顧問で作中最強クラスの実力者であるトシさんにも目をかけられていて、部員の1人である灼とは個人的なフラグも立てている。設定だけ見れば非常に魅力的なキャラで、いくらでも話がふくらませられるだろうに、さっぱりアクションを起こしてくれない。仕事をしない。控え室でテレビを見ながら、赤土、ただ突っ立ってるだけ! 動けこのポンコツが! 動けってんだよ! ニコニコ動画やなんJではレジェンゴwの呼び名が定着していて、豆腐メンタルだ無能だとぼろくそ言われているが、あまり擁護できない。そのくせ部員に対する態度は一見冷たくて放任主義(「論外!」)、かてて加えて大人勢(針生アナ&三尋木プロ、トシさん)からの評価はやたらに高いとかもうね。魔物と対峙した子どもへのメンタルケアの重要性はあんたが身をもって知っているんじゃないのか。そういえばアニメの演出もこの人の株価暴落に後押ししていたな。アニレジェのワーストシーンは、二回戦大将戦でシズの上がりの目が潰れたように見えたとき、真っ先にディスプレイから目を反らして勝ちをあきらめた(ように見えた)ところだろう。あれ、原作だと目を反らしているのは灼なんだぜ? アニメオンリーの人はそのことを知っていてほしい。特に必然性が感じられない変更箇所だが、スタッフはレジェンドが嫌いなのか。一つレジェンドを擁護するなら、対策をガチガチに練りすぎたり説明しすぎたりするのは漫画としてあまり面白くないという点だ。あれだ、漫画界きっての名匠の呼び声も高い安西先生だって、山王の伝家の宝刀ゾーンプレスについて試合前に明確な指示は出していなかったじゃないか。あれは前半を2点リードで終えられて、ひょっとしたら善戦できるんじゃないかと油断した湘北メンバーならびに読者を一転絶望させる演出なんだよ。事前に長々と解説してしまっていたらあれほどの衝撃は与えられなかったと思う。時には整合性や妥当性より、漫画としての面白さや絵面のインパクトの強さが優先されることもあるんじゃないかなぁ、と苦しい擁護をしておく。それに照と怜を同時に相手するなんざ、それこそ沢北と深津にダブルチームでマークされるようなもんじゃないか。全国ランキングワンツートップ校の両エース、一巡先の手が読める奴と反則的なテンパイ速度(県予選のエイスリンは本当に照より和了率が高かったのだろうか……)で連チャンし打点を上げていく奴に対して、戦略面でのアドバイスはほとんどしようがない。だが、監督として精神面でのフォローはしてしかるべきだったと思う。この人は過去に同様のシチュエーションに身を置いていたのだからなおさらだ。玄のためにも、そして真の意味での再起を誓う自分自身のためにも、アクションを起こすべきだった。匿名掲示板からのいただきだが「クロ、お前はドラを押さえて守りを固めるだけで、チャンピオンの打点を下げる大きな仕事をしているんだ。なかなか上がれなくても腐るんじゃない。全国トップクラスの強豪校が擁するエースを相手に戦うんだ、楽に上がれるほうがおかしい。今はとにかく耐えるんだ、耐え抜けばお前の仲間が必ず何とかしてくれる」とでも一声掛けていれば、玄もレジェンドも段違いに印象が良くなっていたと思う。そうそう、レジェンドの再起に関することがらはすこやんの「強く印象に残っています」発言で救われた! めでたしめでたし! 灼ウキウキでワロタwで終わりなんだろうか。個人的にはとてももやもやしたものが残っているぞ。正直言うとアニメの最終回にあたる箇所に無理矢理ねじ込んできたような、とってつけた感がする。確かに後に永世照合七冠を取る人物から跳満を上がったことがあるのは凄いこったよ。その上リビングレジェンド本人からお褒めの言葉を賜るのももの凄いことだ。けど、それってレジェンドが抱える問題の根本的な解決になってないですよね? レジェンドの問題は「これほどのダメージを受けたのは初めてだよ……」と本気を出した(であろう)すこやんを相手にして挫けてしまい、以来どんな試合でもここぞという場面で実力が出し切れないことだろう。ぶっちゃければ、どれだけ偉大なことだろうと過去のことは過去のことであってこれから先どうするかには関係ないよ。重要なのは、再び理解の埒外にいる相手に対面しても心を折らずに立ち向かえるか、指導者として選手に適切な指示・アドバイスができるかどうかだったと思うんだけどな。それをもって初めて過去の自分を乗り越えた、成長したと言えるのではないか。ちょっと納得がいかない。レジェすこについてはもう一山物語があってほしいと願っている。
 そういえば、阿知賀編の最新話におけるレジェンドは、玄に対しての能力復活の儀式とマンツーマンでの基礎力底上げに加えて、宥ねぇの回想シーンでも菫のクセを研究をしていて、人が変わったかのように動いていた。アニメの放送も一段落付いたし、りつべがようやく腰を据えてネームを練られるようになったのかな、それだと嬉しいな。ああ、菫さんと宥ねぇは先鋒戦で上がりに上がりきったハードルを越えてくれたな。あの「ロン!(ドスッ)」(はっ!?)のページはバレで見てしまったんだが思わずわが目を疑ってしまった(笑)。シャープシューター菫さん格好良い。そして着込んでいて動きがもたもたしてそうに見える宥ねぇが菫の射撃をスッ……スッ……と紙一重で避けている絵面がけったくそに面白格好良い。あのマフラー、リサリサみたいに攻撃にも使ってくれないかな。そうそう、今回で次鋒戦の最長記録を更新したらしいね。たった一話で。やっぱり次鋒戦だから悪いわけではなかったんやな! 清澄の緑の悪魔が悪いんや! ……まこは牌譜を考えるのが面倒なんだろうか。
 しかし、強豪校では能力者に対する傾向と対策の研究が当たり前になっているというのに、咲世界のマスコミは頑なに能力の存在を信じていないな。ころたんを素人呼ばわりする西田さんマジフシアナ。チャンピオンの一試合を見るだけで牌に愛された子の異常さには気付きそうなもんなんだけどな。もっとも、こちらも「マスコミが変に悟らず『ありえないでしょーがッ!』と驚き役になってくれた方が盛り上がる」という大人の事情があるんだろうけどね。そうそう、牌に愛された子と言えば、全国編に入っても龍門渕と衣の格が下がっていないのはなんだか嬉しいな。この漫画のインフレについては、一期アニメの最終回で流れたイメージ映像を見て恐怖に打ち震えていたんだが、ほっと一安心といったところだ。ジンダーイ「タルタールがやられたようだな……」テルテール「ククク……奴は牌に愛された子の中でも最弱……」みたいな安っぽい展開がなくて本当によかった。どこかで画像を見かけたが、覚えている限りでは臨海女子のダヴァン&ガイトさんこと辻垣内、永水女子一同、トシさん、愛宕姉が龍門渕あるいは衣について言及していた。全国にも名前が轟きまくっとるがな。阿知賀女子も県予選二位高校全国行脚で龍門渕にだけは勝てなかったんだよな。こういった過去のライバルはこれだけ強かった! という演出はとても好みだ。じっさい県予選でころたんと当たったのって、ビィト戦士団が結成直後に七ッ星のグリニデ様とエンカウントしちゃったようなもんだよな。咲さんの能力が衣に対してめっぽう相性が良かったとはいえよく退けられたもんだ。姫様は大口叩くどころか存在感を全く残せていないのでこれからに期待せざるをえない。

頑張り屋さんの監督代行赤阪郁乃 チーム虎姫って全然使われないな 咲さんが悪いよ咲さんが 世界観破りの未成年淫行も期待されていた 本部ポジションがほしい
 りつべは悪人を書かないあるいは書けない人だと言われている。初登場のコマからキャップの頬面を張り、続く「池田ァ!」で読者に鮮烈な印象を植え付けたコーチも、最終的には「気は短いけれど面倒見はいい人」に落ち着いた。アニメ一期の描写では無感情な麻雀マシーンのように見えたテルー&白糸台メンバーも、いざ阿知賀編で登場したら他の高校と同じく控え室でじゃれ合っていた。特に照淡は仲良さげだったな。こんなにかわいい現地妹がいるならもう本物の妹はいらないんじゃないかな(笑)。チーム虎姫は、一期アニメにちょろっと顔出ししたときは寄生獣の会議みたいなディスコミニケーションっぷりだったのにな。DVDパッケ絵の人を殺していそうな照と一緒に黒歴史化されるのかな。照姉ちゃんはぽんこつくさいが普通にいい子っぽいじゃん。後輩にも懐かれてるし。宮永姉妹の仲違いは十中八九咲さんが悪いな。アナルファッカーとか無茶苦茶なキャラ付けがされていた菫さんも強面の常識人のようだ。
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 話がそれてしまった。そう、この漫画にはしたたかな悪女分が足りなかったんだ。いくのんは「あの子むっちゃよわいやん」や善野監督に関する不謹慎発言、カツ丼やコーチすらそそくさと逃げ出すうさんくささ、そして目が笑っていない笑顔の下から漏れるどす黒いオーラに紳士たちがいろいろ間違った期待をかけていた。休載を挟んだ1ヶ月半もの間、末原さんがどう魔改造されてしまうのか悶々としていた。それだけに意味深だった「強くなりたい?」の答えがトッププロとの組み手だったのは拍子抜けだったかな。ちとハードルを上げすぎたか。基本的に二回戦後の阿知賀とやっていることは変わらないじゃないか。既に並のプロでは太刀打ち出来なそうな咲さん相手にどれだけ効果があるものやら。戒能さんはトッププロらしいし、魔物勢と同じくらいの実力者なのかな。黒糖ポリポリはるるの従姉妹ということは神代の血を引いているんだよね。プロ麻雀せんべいカードでもオカルトチックな出で立ちをしていたし、姫様や霞さんと同じく何かを降ろして戦うタイプなんだろう。それにしてもこの漫画はトップレベルのプロを出し過ぎじゃないかな。第一印象がもの凄く弱そうだったすこやんは雲の上の御方だったし、解説から強キャラ臭がぷんぷんしていた三尋木プロは全日本の先鋒らしいし。いまや一番微妙なポジションにいるのが藤田というね。もう少し中堅レベルのプロも出したほうが世界観的にいいんじゃないかな。

臨海にiPS枠はいるんだろうか ネットサルはあかんかった
チームiPS
先鋒 福路美穂子 園城寺怜
次鋒
中堅 国広一
副将 原村和 東横桃子 鷺森灼
大将
 ふたばで見かけたネタである。ここにカナキチみはるんや竜華、特典で大いに盛り上がったラッタちゃん、さらにはアラフォーを入れる説もあるが、いずれにしろファイナリストを狙えるメンツだな! この漫画は強さ議論や能力考察のコンテンツがとても充実しているけれど、読んでいるとドリームマッチを組んだりオリジナルチームをエディットしたりしたくてむずむずしてくるんだよなぁ。全国編のキャラも追加したゲームは出ないんかね。どこかの会社さんが『キャプテン翼』みたいな愛のあるキャラゲーを作ってくれないかな。能力同士のぶつかり合い以外にも、シロはダルいから先鋒以外に配置できないとか、衣は寝坊するから副将以降じゃないと駄目だとか、そういう下らない妄想が止まらない。

4757536356咲-Saki-(10) (ヤングガンガンコミックス)
小林 立
スクウェア・エニックス 2012-06-25

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4757537093咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A(3) (ガンガンコミックス)
小林 立 五十嵐 あぐり
スクウェア・エニックス 2012-08-25

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 よし、ばっちり一万五千字オーバー! 書ききった。寝よう。
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[虹][ネタ]ぼくのかんがえた『咲-Saki-』ドリームマッチ
 とっぽいさんの記事読んでなんか変なスイッチ入った。 チームiPS 先鋒 福路美穂子 園城寺怜 次鋒 中堅 国広一 副将 原村和 東横桃子 鷺森灼 大将  ふたばで見かけたネタ

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