2012年11月15日

『咲-Saki- 阿知賀編』16話が面白すぎるやばい

 『咲-Saki-』『咲-Saki- 阿知賀編』が相変わらず面白すぎて毎日が楽しい。まだこの作品に触れていないキミはざくっと麻雀のルールを覚えて、読め! 今月の阿知賀編は少年漫画として灼アツすぎる上に突っ込みどころが多すぎてやばかった。あぐり入魂の5りつべ(16ページ×5話分)入稿もあって1話にこれでもかと内容が詰め込まれていた。あまりに濃すぎる。咲の熱い展開と同時に「シリアスな笑い」をコンスタンスに提供してくれるところは、見過ごされがちだが大きな人気要素だと思う。そりゃあふたば人気もあんだけ高くなるってもんよ。
 哩さんのリザベーションに対抗するかのように、1ページ目から一ちゃん(と衣)が鎖を強調しつつ登場。そして本編側にもあった「逆ブロックに幼なじみかぁ… いいね」という台詞。この人の、チームを救うために行った不正行為で仲間を失った過去を思うとなかなか重い台詞だ……。衣の付き添いが透華じゃなかったのはこれを言わせたいがためだったのか、それともりつべが露出・ロリを書きたい発作に襲われただけだろうか。透華はダヴァンと絡ませるためにスタンバってるという推測もあるがはたして。さて、咲さんが謎の金髪少女(通称金角)の夢から目を覚ますと衣が目の前にいたのは、映画的な演出で言うと金角ところたんに何らかの関連があったり、咲さんが二人を重ね合わせていることの比喩だったりするものだが、やっぱりあの子も魔物なのかな?
 咲さんの「ううん 強い人と遊べる方が嬉しいよ!」。うーん、「もう一度やったらたぶん勝てません」と言って末原さんにガクブルしていたのがこの前日なんだよな。咲さんはつくづく何を考えているのかよくわからない。
「阿知賀の大将は――一寸厄介だぞ」ところたんからお墨付きの言葉をいただいたシズ。大将戦の期待値が上がりっぱなしやぞ。「意味わかんないけど! 10速でお願いします!」はやっぱり淡の「私は実力から言えば高校100年生だよ!」と掛けてあるんだろうね。淡のほうが10倍スケールが大きいのか、それとも10倍バカなのか。
 フナQ強ええええええ! そして千里山強ええええええ! よくよく考えなくても全国ランキング2位なんだから、白糸台以外にここより強い高校は無いねんな。フナQは他校のレギュラー陣より一枚落ちるような印象を持っていたが、千里山のレギュラー張ってる時点で弱いはずがなかったんだな。全国公開縛りプレイ、釣り、ボーリングという際物能力持ちに混じって、己の観察眼を頼りに間隙を突いていくさまが格好良すぎる。あと、控え室でセーラが語るフナQ評もよかった。「レギュラーが誰もいないと寂しがる」っていう推測も見事に当たっていたし、二人の信頼関係がよくわかった。千里山の人間関係は実に良好やね。
 哩さんの「リザベーション4飜!」。表情が明らかに少年漫画誌に載っていていいものじゃあないんだけど大丈夫っすかね。それにしても、こういったリンク系の能力って普通は血縁関係者(多くは一卵性の双子)が披露するものだよな。赤の他人の二人がなぜこんな能力に目覚めたのだろうか。その経緯を大将戦の姫子視点でじっくりねっとり書いてくれると嬉しい。
 淡の「倍満くらいくれてやる」。この冷たい目! オギオギする。高校100年生と同じ人間とは思えないぜ。大将戦はかつてのころたんのような冷酷無比っぷりを期待しちゃうぞ。「先鋒の人、死に物狂いでテルーに一太刀浴びせたのに……結局犬死にだったね、アハッ♪」みたいなの。じっさい淡に陵辱されそうなのは、ころたんバリアが張られたシズと順調にキーをゲットしている姫子を考えると怜への想いが空回りしそうな竜華なんだよなぁ。
「副将にエースというチームはほとんどありません 今年は他に沖縄くらいで…」とすこやん。宮守は運良く一回戦、二回戦と塞と相性のいいオーダーのチームと当たっていたんだな。いや、二回戦でフルメンバーの永水と清澄に鉢合わせている時点で運が悪いか。そういえば灼の回想で宮守の主将は塞で確定したな。シロだと予想していたんだが外れた。鹿老渡は順当にちゃちゃのんか。
 亦野さんが早速各所で雑魚呼ばわりされたりネタキャラ扱いされたりしていて辛い。この人はそもそも能力名(二つ名)が見劣りしているんや。「チャンピオン」「インターハイと言えばこの人」「全国一万人の頂点」の照、シャープシューター菫、たかみーのハーベストタイムと来て「フィッシャー」ってなんやねん「フィッシャー」って。ただの釣り人やないか、哩さんにも「釣り人さん」とか舐められてるで。もちっと「伝説のフィッシャーマン」「グランダー武蔵」くらい外連味のある二つ名にしときや。
 灼の8ページ半を使った回想。部長としての重責、周りの人たちやライバルの声援、憧れのあの人への想いという青春部活ものの王道な内容でほろりとさせられた。阿知賀編は掲載誌が少年誌ということもあってかまっすぐで熱い展開が多いなぁ。実によい。今回のバッグボーン補強で、灼が本当の意味で阿知賀女子麻雀部の一員になったように感じられた。はっきり言って浮きまくっていたからなぁ。申し訳ないがレジェンドの付属物という印象だった。灼はレジェンドと共に、阿知賀編序盤から中盤に掛けての不満を象徴するキャラクターだったんだが、今回でその不満がことごとく解消された。あとは麻雀部員との絡みも増えればいうことなしよ。阿知賀編はつくづくよい方向に軌道修正されていっていると思う。
 小走先輩! まさかこの人が来てくれるとは! こういうファンサービスは悪くない。確かに一発使い捨てキャラにするにはあまりにも惜しい存在感だった。前話で阿知賀子ども麻雀クラブのメンバーにちゃっかり混じっていた初瀬といい、アニメの追加要素を上手く取り入れている(正確に言えば、原作が取りこぼしていた要素を後発のアニメが拾い、それが逆輸入で原作に補完されている)。『咲-Saki-』は本当に番外編やメディアミックスがうまく回っているよなぁ。理想の関係だ。

 再度宣伝。麻雀、百合、青春部活もの、能力バトルのどれか一つでもヒットするなら、今すぐ『咲-Saki-』を読もう。
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(2006/12/25)
小林 立

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