2013年06月09日

トワイライト・タイム プラターズ Twilight Time

オールディーズ 地獄の66曲レビュー 23/66

トワイライト・タイム プラターズ 
Twilight Time / The Platters




 先日『アトランティスのこころ』の映画版を観たので記念に記事を書く。映画自体の感想は子役がかわええ、アンソニー・ポプキンスはあいかわらず抜群にうめえで尽きてしまうが。いったい全体『暗黒の塔』の「破壊者(ブレイカー)」というキング・ワールドの要素や『蠅の王』などの文学要素はどこに行ってしまったんか。二時間の映画に収めるために設定変更や脚本の縮小はやむないことだが、いくら何でも超能力者を使った赤狩りってそりゃないよ……。俗っぽすぎて却って現実味がないよ……。
 ナンバーワンのファンには説明するまでもないが、この曲は『アトランティスのこころ』のさわりのシーンで流れていて、最終章のタイトル「天国のような夜が降ってくる」はこれの歌い出しから取られている。オールディーズを専攻していて「得をした!」「他の分野で知識が活きた!」と思える数少ないことのひとつは、スティーブン・キングの小説に散りばめられているオールディーズネタでにやりとできることだ。じっさい原作『アトランティスのこころ』のラストシーンは、この曲の甘ったるい曲調が頭に浮かぶかどうかで受ける印象がかなり変わってくると思う。
 ぶっちゃけてしまうが、プラターズはあまり私の好みじゃあない。アレンジがあまりにもくどすぎて胸焼けがするんだよね。いやね、私もオールディーズを延々と聞いて育った人間だから、甘っちょろいアレンジは大好物なんだけれど、「煙が目にしみる」の大仰なラストや「オンリー・ユー」のもったいつけたイントロは少々度を超えている。何が「スモーク……ゲッツ……イン……ヨァー……、アァ~~! イィ~~ズ!(デレデレデレデレデレデレレレレ~~ン!)」だよ。ポール・アンカやリトル・ペギー・マーチの曲がハーゲンダッツのぎとぎとの甘さや駄菓子のジャンクな甘さなら、プラターズの曲は人口甘味料の原液といった印象だ。その中でもこの「トワイライト・タイム」や「ユー・ネバー・ノウ」は、まだアレンジに抑制が利いていて聞きやすい。

天国のような夜が降ってくる(falling)
夕暮れどきには(Twilight Time)
霧の中から君の呼ぶ(calling)声が聞こえる
夕暮れどきには
紫色のカーテンが一日の終わりを告げる
君の声に耳をかたむけるよ、いとしい人
そんな夕暮れどき

深まる闇が光(splendor)を集めて日が暮れる(day is done)
夜の帳が沈みゆく太陽(sun)に取って代わる(surrender)
僕はいとしい君といられる時間を噛みしめる
最期は君と夕暮れどきを……

夕焼けの時間(afterglow of day)が訪れても
空(blue)の下のランデブー(rendez-vous)を続けよう
前みたいに、懐かしく甘ったるい気分(sweet old way)で
僕はまた恋に落ちるんだ

暗闇でキスされるとぞくぞくするよ
いつまで経っても(like days of old)
きらめく恋の炎が僕を満たすんだ
胸に秘めた(untold)夢とともに

いつの日も君といられるよう祈っている
最期は君と夕暮れどきを……


日本語訳歌詞:toppoi

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