2014年12月27日

2015年も新作百合ゲーがいっぱい『きみはね』『カミツレ』『FLOWERS夏篇』『凍京NECRO』『苗床デモンズグラウンド』『つい・ゆり』『白衣性愛情依存症』『アルプトラウムの黒蝶』『夏空あすてりずむ』

 とっぽい。恒例の百合ゲー下馬評記事です。来年もそれなりの数、百合ゲーと呼んでも差し支えなさそうなエロゲ他が出るようです。

1.『きみはね 彼女と彼女の恋する1ヶ月』(2015/01/23)
新ブランド BaseSon Light 最新作『きみはね 彼女と彼女の恋する1ヶ月』応援中!

まるで性格の違う三人の少女が織りなす日常コメディ。
四コマ漫画のようにテンポよくエピソードが積み重ねられていく
ミルフィーユのように甘いガールズラブストーリー。


この春に入学し、ルームメイトとなった
陽菜、倫、文の三人。

境遇も性格も違った彼女たちだったが、
一つ不思議な共通点があった。
それは幼い頃に天使を見た記憶を持つことだった。
彼女らは次第に自分以外のルームメイトを
天使ではないかと疑い出すのだが…

少女たちは大袈裟に喜怒哀楽しながら、
日常とふざけあう。
日々は、ときに真剣に、ときになおざりに消費され、
大切な思い出になる。

実はそんなHappy-Go-Lucky(楽天的)で
Loose(ゆるい)なGraffiti(物語)。


 まず近代エロゲー水準以上の原画と塗りに目が行きましたが、次に目を惹いたのが「シナリオ:うつろあくた」というクレジット。驚き桃の木! 至高の超展開ゲー『未来にキスを』や『ネコっかわいがり!』に関わっていたライターじゃあないですか。あらすじを読む限りだと、えっちなことまで描写したきらら系ゆる百合、的なコンセプトに思えますが、恋人になりましたえっちしました幸せに暮らしましためでたしめでたしで終わるとは到底思えません。実はルームシェアしている部屋の外では凶暴化した狂犬病が蔓延していて、末期症状になったヒロインを泣く泣くショットガンで吹っ飛ばしたり、最後に人類がジェネシスを迎えて内なる属性と会話することで成立するようになったりするんですよ。たぶん。そんな冗談はさておき、実績のあるライターなので平均以上のブツは期待できそう。ダウンロード専売(しかもヤーさんのところが先行発売か)なのと低価格路線なのはちょっと気になるところですが。


2.『カミツレ ~7の二乗不思議~』(2015/02/27)
カミツレトップ

主人公の平岡睦月は、幼い頃から自分の中に居るもう一人の自分の存在に気付いていた。
女の子である自分の中に存在する “オトコノコ” の自分。
それは時おり自動的に表層に現れては自分を助けてくれたり、困らせたりした。
そしてそれに絡むトラブルにより、睦月の家庭はぎこちなくなり両親は離婚。 仲が良かった妹・七海とも離れ離れになってしまった。

それからおおよそ 10年。
睦月が通う女子校に転校してきた七海は、睦月の知る彼女とはずいぶん雰囲気が変わってしまっていた。
そんな七海と昔のように親しく過ごしたいと願う睦月。
それと同時に、自分が七海に対して抱いていた感情は、もしかして姉としてではなく心の中に居る “男の子” としての感情だったのではないかと思い悩むようになる。

ある日、ルームメイトに教えられた学園の七不思議。 音楽堂の鏡の向こうに広がるという “あべこべの世界” のこと。
半信半疑で音楽堂に向かった睦月は、そこで鏡の妖精に出会い……
「キミの願いを叶えるよ」
男の子としての身体を手に入れたのだった。


 パス。
 後の処理はよろしくお願いします! 吉崎観音系の絵だけは見てて楽しそう。
 そういえば百合ゲー・七不思議でベン図を作ってもいろんな作品が引っかかりますね。


3.『FLOWERS -Le volume sur ete- (夏篇)』(2015/04/17)
FLOWERS

心に傷を持った少女・白羽蘇芳。
出逢いの季節、“春” に自分を受け入れてくれる友、そして恋人を持つことができた。
が、互いを赦しあった恋人・匂坂マユリは理由を言わぬまま学院を去ってしまう。

喪失感を悟られぬように振る舞う白羽蘇芳に、書痴仲間である八重垣えりかは心を痛めていた。
癒やす方法はないものかと考えていた折り初夏を迎えた学院に、一人の少女が転入する。

少女の名は―― 考崎千鳥。
最悪の邂逅を果たす八重垣えりかへと、少女は言う。
“貴女は卑怯者” だと。

夏月を迎えた学院生活の中で起こる奇妙な事件。
八重垣えりかはアミティエとなる考崎千鳥とともに学院の謎に挑む――。


 調味料は七味か塩かを選んで百合ゲージを上げたり、ミステリィパートでクイックセーブの総当たりをやらされたりするゲーム『FLOWERS』の続きですね。私は前作でライターの同性の関係に対するスタンスや会話の引き出しや作劇に対する誠実さの程度が分かったのと、変死体やダメ主要素がなくてもイノグレはイノグレなんだというのが確認できたので、スルーします。エロ有りになるかライターが変わったら起こしてください。
 果敢に吶喊する人のために、ボクサーの絵が目の保養になるのと、まにょっの音楽が素晴らしいことだけは請け負っておきます。


4.『苗床デモンズグラウンド』(2015年上期予定)
月の水企画
 何を差し置いてでもやります。同人作品ですが別格のクオリティーなのでこちらの枠で紹介。デビューから一貫して異種姦触手陵辱+百合+王道RPGというもの凄いアソートの作品を発表しているサークル「月の水企画」の待望の新作っすわ。私が個人的にておでぃの最高傑作だと思っている『苗床ダンジョンクロニクル』の系譜なので、がぜん期待が高まります。『ポケモン』や『ドラクエモンスターズ』を彷彿とさせる懐かしいゲームデザインに、精緻なゲームバランス、作り込まれた世界観、果てしないやり込み要素、魅力的なキャラ、一服の清涼剤である女性同士の描写、泣けるストーリーという前作のよさはそのままに、さらなるパワーアップがされていることを期待しております。現在公開されている絵を見る限りだと、塗りと身体のパーツ配置は劇的に改善されていますね。
 ときに、今回のExtraボスはどんな奴ですかね。ファンサービスで考えれば前作主人公のロザリーパーティのような気がしますが、完全新規キャラもそれはそれでよいっすなぁ。


5.『凍京NECRO<トウキョウ・ネクロ>』(おそらく2015年内)
凍京NECRO<トウキョウ・ネクロ>|ニトロプラス Nitroplus
 今のうちにツバ付けときます。言わずと知れたNitroplusの制作で、仮題は『NECROMANCER ネクロマンサー』でしたが正式タイトルはこうなったようです。シナリオ担当の深見真はこれがアダルトゲーム業界初参戦でしたっけ? まだイメージビジュアル一枚すら上がっていない状態ですが、ライターの時点で百合ゲーである可能性はかなり高いと踏んでいます。少なくとも同性愛者のキャラクターは一人か二人いてはるはずです。いなかったら何だどうしたんだ、というのが深見真という物書きですよ。もしあなたが私の話を真に受けて購入して、本編に百合のゆの字も存在しなかったら「無能!」と罵ってくださって結構です。ばっち許可します。ライターの筆力やブランドの実績、資金力などから考えて、ビジュアルやシナリオや銃器描写や拷問描写やキャラクターなどのどこかしらで元は取れるとは思っておりますが。
 そういえば少し前に『ちょっとかわいいアイアンメイデン』が実写映画化されてましたね……。アニメ化をすっ飛ばして実写映画化なんて深見先生凄い!


6.『つい・ゆり ~おかあさんにはナイショだよ~』(2013年内……?)
つい・ゆり ~おかあさんにはナイショだよ~
 貴重なインセスト百合枠でしたが、2014年はいつ消し飛ばされてしまったんでしょうか……? この業界じゃあ企画の頓挫もさして珍しくないですけど。以前の公式サイトにはキャラの立ち絵やサンプルスチルもいくつか上がっていた記憶がありますが。


7.『白衣性愛情依存症』(2015年予定?)
 まだ公式サイトなどは出来ていないようですが、 工画堂スタジオ&円まどかの『白衣星恋愛症候群』の続編が出るらしいです。私は前作があんまり気に入っていないのでスルーですね。スルーパスは多分nix inの中の人が拾ってくれると思います。


 以下は同人作品枠。ぱっと見でちょっと面白そうと思ったものを紹介する枠です(同人ゲーは基本的にファーストインプレッションで何かよさそうと思わないとやらない。つまり、けっこうビジュアルに影響されている)。

8.『アルプトラウムの黒蝶』(2014年秋予定→2015年予定)

祈ればきっと叶うよ。
あなたの願いも、わたしの願いも―

時は大正時代。
とある山中にひっそりと存在する集落「白女霧」<しらめぎり>
主人公 坂本舞子は生まれた時からこの集落で
多少の不自由はあるものの楽しい時を過ごしていた。

そんなある日、舞子は一人の少女と出会う。
神も肌もまっしろな、いわゆるアルビノ<先天性色素欠乏症>の少女イリス。

舞子は初めこそ自分と違う容姿に戸惑いを隠せずにいたが、
打ち解けていくうちに徐々に心を惹かれていく。
最初は心を閉ざしていたイリスもまた、舞子の純真な心に触れ、次第に心をひらいていく

こうして少女ふたりのちいさな物語がすこしずつ、すこしずつ紡がれていく―


 いつの間にか延期になっていました。現代日本、学生の恋愛、ひたすらイチャコラあるいはティーン向け刃傷無理心中拉致監禁展開がテンプレになっている業界では珍しい大正浪漫、吸血鬼ものということでちょっと面白そうだと思っていました。この業界ではあんまり見ないうめてんてー風の絵も気になります。ちゃんと出たら、やるかもしれないっす。

9.『夏空あすてりずむ』(2014年予定→2015年未定)
夏空あすてりずむ

青春×田舎×乙女!!
明るく元気だけが取り得で、天体観測が趣味の女の子『椿沢 科乃(つばきさわ しなの)』
今年の夏もめいっぱい楽しもう!! と、思っていたのに……。
あれれ、今年の夏は去年までの夏と違うっ!?
趣味に進路に友情に、そして――もしかしたら恋に!?

星がゆっくりと夜空を流れていくように、
ゆっくりでも、確実に変わらなきゃいけない夏。
その先にある未来へと繋がる星座を形作るために。


 こちらも延期。ブログを読むと総プレイ時間が30時間を越える見込みとか書いてありましたが、開発規模の舵取りを大きく切ったんでしょうか。30時間ですか……45分で読み終わった『リリウムトライアングル』を一単位とすると、ちょうど40リリウムトライアングルになるようです。それとバ鍵としては、楽曲担当のYET11の曲が地味に気になったり。ちゃんと出たら、やるかもしれないっす。


 さあて、あなたは何番の作品に命運を賭けてみますかね?
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加はてなブックマークでコメント

tags: 百合 

この記事のトラックバックURL

http://toppoi.blog54.fc2.com/tb.php/826-efdc8449

コメントする

※規約
管理者にだけ表示を許可する

コメント

その花びらにくちずけをにゅーじぇね個人的にはよさそうでしたよ

カミツレのあのあらすじ書いたの誰かしら。詐欺もいいとこね。
主人公は男の体なんかとは結局無縁な結末だったし。

もっとも、あのゲームは…とっぽいさんの色眼鏡には適わなさそうですので・・・
まあパスで正解だったとは思いますけど。

Re: 百合初心者さん
いちおう直しましたけど、でるんですかねこれ?
そしてサイクとは……。

『つい・ゆり』のサイトに飛ぶと「ページがみつかりません」と表示されます。
調べてみたところ、どうやらサイトが移転したようです。
よろしければ、お手数ですがサイトのリンクを直していただけますでしょうか。

承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです

Re: 大木さん
そういえば百合作品を純粋な読み物としての面白さでレビューしてるサイトってごくごくわずかしかないですよね。いまだに作品日照りのころの作り手にやたら気を使った風習が残り続けているというか。駄目ですよね、『その花びらになんとか』とか『屋上のなんとかさん』程度の低品質な作品を持ち上げているようじゃあ。あと、アフィ一筋のサイトはいろいろしがらみがあるみたいです。
 深見真については同感ですね。さらっと登場させて、ジェンダーだけで完結させずに一個のキャラクターとして立たせてくれるから好きです。私は商業なら『きみはね』も買いますよ。あとは多分スルー。

みやきちさんとこがレビュー休止されてるのもあって、
ここのように信頼の置けるわかりやすい文章で百合ゲーレビューしてくれるサイトは非常に稀有で参考になります
ただ2015年商業タイトルにあらすじだけ読んでこれはきっと当たりだろうと思える作品があまりないのが不安だが、
ヤングガンカルナバルの深見真がシナリオ担当している凍京NECROは少し期待。海外ドラマのようにさらっと登場キャラに自然な同性愛者を出してくれるライターだから

Template Designed by DW99