2015年04月23日

百合作品の感想ばかり書いている人は差別主義者だそうだ

 うちのサイトは主に百合作品の感想を取り扱っているのだが、くだらない作品、つまらない作品に対して全く配慮せず、あらん限りの力でぼろくそに言うスタンスをとっている。なのでそれらの信者が突撃してきて、吐き捨てコメントを残していくことがよくある。あまりよい趣味でないかもしれないが、彼ら彼女らのコメントは予想の斜め上を行くロックンロールな力作が多くて、読んでいるとなかなかどうして楽しかったりする。どうにかして記事の作成者を馬鹿にしたり、その人が好きな作品を貶してやり返そうというアベンジャー精神あふれるそれらは、「悪口は一番の自己紹介」と言う言葉があるように、いろいろ透けて見えてくるものがあって研究のしがいがあるのだ。そんなコメントの中でも、最近いただいたこれはひときわ強烈だったので、記事にして紹介する価値があると思った。なお、『屋上の百合霊さん』という、前時代的、人間ぺらぺら、システムストレスフル、ゲームデザイン陳腐なクソゲーの感想に対するコメントである。

 あんたがもし百合と異性恋愛を違う風にとらえてなかったら百合ゲーにこだわって感想書いたりせんやろ
 よってあんたも典型的差別しとるんちゃうん?


 う~ん、何度読み返してもアヴァンギャルドでアシッドっすわぁ……。
 この方の理屈がまかり通ってしまうなら、私のように百合作品の記事を主に扱っている方だけでなく、例えばLGBTQに関するニュースだけを取り上げている方も、記事の方向性や主張なんぞ関係無しに差別主義者の誹りを免れないんじゃあないだろうか。ファッションやライフスタイルを女性向けにしか語っていない方は、男性に対する差別者に認定されるだろうし、ある国や、人種や、国籍や、民族に関する話題を専門に取り扱っているサイトがあったら、特定のアイデンティティを不当に特別視する逆差別の総本山に違いない。
 うん、やっぱりアシッドっすわ。
 もし、私が公共の電波を占有している事業者で、あらゆる枠において百合作品のステマを延々続けていたとしたら、それは非難の的になっても仕方ないだろう。放送事業者にあるべきであろう公平の義務をおっぽっているからだ。しかし、私は単なる個人サイトの管理者でしかない。閲覧者に対して何の義務や責任も負っていないはずだ。てめぇのてめぇによるてめぇのための非営利サイトで、どんな分野を取り上げようが勝手だろうがよ。
 百歩譲って、「百合作品にこだわって感想書」くやつは「百合と異性恋愛を違う風にとらえて」いるので「差別主義者」だ、というアッパラパーな主張が正しいとしても、私は百合作品の感想と同等かそれ以上に力を入れて『ONE~輝く季節へ~』『Kanon』『AIR』『CLANNAD -クラナド-』『リトルバスターズ!』の考察・解説記事を書いているし、本格美少女和風伝奇(略)麻雀物語『咲-Saki-』についてはまだドラマツルギーや能力バトルの観点でしか語っていないのだが(そのうち、百合作品としての素晴らしさも書く。そのうち)、そこはどうお考えなのだろうか。Keyの考察は左メニューバーの二番目という目立つところに置いてあるし、『咲-Saki-』の記事は定期的に書いているんだぜ? 「百合ゲーにこだわって感想書いたり」だのと断言するからにはうちのサイトを割と見ていらっしゃるはずなのに、そういうところは都合よく見落とすんだなぁ。『屋上の何とかさん』、あるいはそれと同系統の百合作品の信者さんは、やはり独特な世界感を構築していらっしゃる方が多いようだ。
 ある作品や、あるサイトが差別的であるかないかは、何を取り扱っているかではなく、最終的に何を言わんとしているかで判断されるべきだろう。
 ぶっちゃけてしまうと、私が多くの百合作品を鑑賞しているのは、単に女人と女人がいちゃいちゃしている構図が好きなだけである。そこにはイデオロギーも崇高な目的意識もへったくれもありゃあしない。オブラートに包んで言えば「癒されるから」であり、お下劣に言えば○○○が○っ○○からだ。身も蓋もない生理の話である。それ以上でも、それ以下でもないからこそ、作品の感想を書くときには脚本がどうだ、人間がどうだ、テキストがどうだ、ビジュアルがどうだ、ゲームデザインがどうだ、精神性がどうだ……と、普遍的な芸術性や面白さについても長々と語っているわけだよ。うちの記事に、上に挙げたような観点を一切合切無視して、ホモフォビアの有無や百合度(あまり好きな言葉ではない)の高低だけで作品の評価を決めているものがあったら、それこそ「百合と異性恋愛を違う風にとらえて」いるだろうから、いくらでも罵詈雑言を浴びせてくれていいですとも。あるいは「やはり百合は至高の愛だ! 性別を超えた愛だ!」だの「男が一切絡まないのが素晴らしい!」だの「ちゃんと差別の眼差しや背徳感があるから名作! それがなかったら異性愛と変わらないよね!」だの「好きだからこそ、悩む、苦しむ。障害や偏見に負けない愛の強さが素晴らしい!」だのと、ミサンドリーや時代錯誤のキラキラ差別を含む記事があったら、いくらでも罵ってくれて構わない。私がまだボケていなければ、そんなことを書いたのはただの一度もない。
 「面白い百合作品がある、百合の面白さというものはない」というのがうちのサイトの基本的なスタンスである。ちょっとスかしたことを言って今日の締め。
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差別しているのでは?と投げかけ一見鋭く切り込んでいるようでその実まったく主義主張のない空っぽな罵倒にしかなっていないところを見ると、
批判や問題提起をしようという思いなど微塵もなく単に「コイツ気に入らない叩いてやろう」という動機だけで思慮なくその場その場の勢い任せに繰り出している発言に過ぎないのだろう
と思いたい いくらなんでも この理屈は さすがに 驚く

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