2016年09月03日

小瀬川白望とヒダル神 エイスリンの憑神退治?

イエ~イ 宇夫方葵さん見てる~?

 『咲-Saki-』実写化プロジェクトッテェェーッッ!!!! ナンヤァァアァァーーッ!!!(時事ネタ)

 シロこと小瀬川白望は『咲-Saki-』でもっとも好きなキャラの一人なのですが、ようやく個別記事が書けました。
 シロの人物造形・能力の元ネタが迷い家(マヨイガ)があることは、劇中での描写やアニメオリジナルの戒能プロおよび永水女子による解説からほぼ確定しています。ひょっとすると、それに加えて「ヒダル神(がみ)」もモチーフの一つになっているのではないか、という説を打ち立ててみます。

 ヒダル神とは、このような妖怪です。

ヒダル神(ヒダルがみ)は、人間に空腹感をもたらす憑き物で、行逢神または餓鬼憑きの一種。主に西日本に伝わっている[2]。北九州一帯ではダラシと呼ばれ、三重県宇治山田や和歌山県日高や高知県ではダリ、徳島県那賀郡や奈良県十津川地方ではダルなどと呼ばれる[3]。

山道などを歩いている人間に空腹感をもたらす悪霊の類をいう。これに憑かれると、歩いている最中に突然にして激しい空腹感、飢餓感、疲労を覚え、手足が痺れたり体の自由を奪われたりし、その場から一歩も進めなくなり、ひどいときにはそのまま死んでしまうこともあるという[2]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%80%E3%83%AB%E7%A5%9E


 私がヒダル神のことを知ったのはたまたま――某古株メーカーの巫女さんが妖怪にやられちゃうゲーム最新作に出てきた――で、そのゲームのスレッドで「怠い(ダルい)というの語源になった妖怪だな」という書き込みを見つけて、はっとしたんですよ。なぜなら全国1000万の『咲-Saki-』ファンにとって、シロと言ったら「ダルい……」であり、その逆もまたしかりだからです! (なお、だるいの語源には諸説あります
 ヒダル神に興味が湧いたので、少し調べてみたのですが、何とまぁ、それが起こすとされる怪奇現象が、『咲-Saki-』本編のシロのあれこれを思い起こさせるじゃあありませんか。

山道などを歩いている人間に空腹感をもたらす悪霊の類をいう。これに憑かれると、歩いている最中に突然にして激しい空腹感、飢餓感、疲労を覚え、手足が痺れたり体の自由を奪われたりし、その場から一歩も進めなくなり、ひどいときにはそのまま死んでしまうこともあるという[2]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%80%E3%83%AB%E7%A5%9E


 その場から一歩も進めなくなる……これはもうシロそのものですね。一歩も進もうとしないのは本人ですが。
 思えば、小瀬川白望のキャラクターについて考える上で、幽玄でつかみ所がない、関わる人に図らずも幸運をもたらすという部分は、マヨイガのイメージであるとわかります。しかし、いつも気だるげでダルいダルいつぶやいてばかりいるところは、それの要素があまり感じられなかったんですよね。そこにヒダル神のイメージを付加すると、個人的にはしっくり来ました。
 さて、ここから話がさらにこじつけ臭くなってきます。このwikipediaのページには、ヒダル神に対処する方法も載っていたのですが……。

ヒダル神に憑かれたときには、すぐに何かを食べ物を食べれば身動きできなくなることはないとされ、ヒダル神を防ぐためには前もって十分な量の食糧を持ち歩くと良いという。そのために弁当を持って山道を行く際には、その弁当を食べ尽さずに一口分は残すという心得が伝わっている。僅かの食べ物の持ち合わせもないときには、道端に生えている草を口にすればどうにか助かることができるといい、草すら無いときには掌に指で「米」と書いて舐めても良いという[4]。また土地によっては、食べ物を近くの藪に捨てる、身につけている衣類を後ろに投げるという方法も伝わっている[2][8]。愛知県や和歌山県では、木の葉でもいいから口に含むと助かるともいう[5]。

(引用者省略)

現代においても主に山間部で、稀にヒダル神に憑かれたという話が伝わっている。一説によると、急激な血糖値の低下や二酸化炭素中毒がヒダル神に憑かれたときと同じ状態をもたらすといい、植物の腐敗で発生する二酸化炭素[2]、または食事をとらずに山中を長時間歩いたことによる低血糖状態をヒダル神の正体とする説もある[10]。 ハンガーノックを参照

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%80%E3%83%AB%E7%A5%9E


 要するに、ヒダル神は「山越えをする時には、すぐにエネルギーになる食糧を用意しておかないといけない」という知恵から生まれた妖怪なんでしょうね。
 シロに話を戻しましょう。食べ物を用意しておくことで対処する、と聞いて、第92局「奇怪」の名エピソード「オナカスイタ?」「パンタベル?」「一緒にくる?」を思い浮かべたのは私だけではないでしょう。ヒダル神たるシロの方がパンをもぐもぐ食べてますし、エイスリンはシロを追っ払うどころか餌付けで仲良くなってしまいましたが。ここで出てきた食べ物が、炭水化物の代表格たるパンというところも面白いですね。

 ヒダル神の伝承は主に西日本で残っていて、東北地方にはあまり分布がないのは残念でしたが、山に現れる怪異ということで、山の妖怪という宮守女子高校のコンセプトとも合致しています。偶然の一致だったとしても面白いので、紹介してみた次第です。
 他に「シロのアンニュイな要素はこの妖怪が出典だ!」という意見がありましたら、教えてください。
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tags: 咲-Saki- 考察 

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