2018年05月17日

バーチャルYouTuberに学ぶトーク力・コミュニケーションスキル(ニコニコ超会議2018) 中編

前編(ミライアカリ・樋口楓)
中編(ねこます・のらきゃっと)
後編(月ノ美兎・ばあちゃる)

企画:バーチャルYouTu"BAR" | ニコニコ超会議2018 公式サイト


 先に断っておくと、静凜先輩と田中ヒメのパートは見ていない(履修できていない)。シロちゃんのパートは、為になった。

ねこます(バーチャルのじゃロリ狐娘youtuberおじさん)

【ねこます】
次の方どうぞ―
【相談者】
こんにちはー
【ねこます】
こんにちはー
【相談者】
○○と申します
【ねこます】
あっ、○○さんはじめましてー
【相談者】
はじめまして、ちょっと真面目な相談なんですけど
【ねこます】
はい
【相談者】
これからけっこうVRとか、ARとか、MRとか、どんどん世の中に進出してくると思うんですよ
【ねこます】
はい
【相談者】
で、そう世の中がなってくることによって身につけておくべきITリテラシーってどんなものかっていう
のじゃおじさんの考えを教えてください
【ねこます】
あー、難しいことじゃよね
まぁ、あのー、どういうのを身につけるべきかっていう風に
要は技術ありきで考えちゃうよりは、その自分の好きなこととか、あの実現したいことをまず先に考えてそれに合致したスキル……セットを揃えていくのがいいと思うのじゃ
例えば、あのー例えばキャラクター表現が好きな人はイラスト描いたりとかすると思うんじゃけど、それなのに今、あの流行だから
人工知能の勉強しようって言ったって、結局違うわけじゃないですか
【相談者】
はい、はい
【ねこます】
だから、大事なのは、トレンドの技術を追いかけるのも確かに大切なことなんじゃけど、まずやっぱり、その自分に合ってるとか自分の特性? を考えて、から何かす、スキルセットを揃えていくほうが、なんか時代とかに左右されないと思うので、なんか、そういう考えのほうがあのなんか、自分、要は人によって合う合わないがあると思うので、なんかそっちの方が結果的には、自分の能力が引き出せるのかなと思います
【相談者】
ああっ
【ねこます】
じっさい、わらわがUnityを始めたのも、あの絵が下手だから、あのーテクニカルアーティストにはなれないなっていう風に思ったので
【相談者】
あー
【ねこます】
要はスキルセットを広げて、なんかいろいろできる芸人みたいなポジションを目指そうと思ったので、Unityを選択したのであって、VRとARがもちろん流行っているという背景もあるんじゃけど、なんかそこだけを見て、あのUnityを始めたわけじゃないので
自分はそんな風に考えているのじゃ~、あっ、わらわはね、わらわは
【相談者】
はははっ、ありがとうございます、勉強になりました
【ねこます】
ありがとうございました~


【ねこます】
お次の方どうぞ~
【相談者】
どうも~
【ねこます】
はいどうも~、○○って言います
【ねこます】
あ~○○さま、はいよろしくお願いします
こんなところに来てて大丈夫ですか?
【相談者】
はいっ、今あのフリーランスでLIVE2Dのモデリングでご飯食べてるんですけど
【ねこます】
はいっ
【相談者】
あの、このままバーチャルYoutuberブームが終わった後に食いっぱぐれるのが怖いです
【ねこます】
あーでも、その、あのちょっとLIVE2Dの歴史を流すと、あの歴史を話すと長いんじゃけど、まああのえっと、もともとそもそもLIVE2Dっていう技術もその、まぁなかなかその、浸透しなかった時期があって、そこで『俺妹ポータブル』っていうのが出て、一回跳ねて、その後スマートフォンブームが来て、スマートフォンのその上位のアプリ、にはLIVE2Dが採用されてて『あん○○ぶるスターズ』さんとか、あのーなんかえっと『○○○○』とかたぶんあると思うんですけど、まぁそういう風にあの採用されてまた伸びて、今また今度Vtuber需要が出てっていう感じで
要は、あの2Dのスプライトアニメーションの技術って、あのー要はそのときどきに求められるコンテンツと手段として有用なので、なんかそれをたぶん数あるスキルセットの中の一つとして持っているのはすごく有効だと思うので、なんか、そのLIVE2Dの技術はすごく、2Dのアニメーションさせようとしたときは、すごく普遍的なものなので
何かそれ一本では確かに厳しくなる時代もあるかもしれないと思うんじゃけど、あのスキルセットのバリエーションとしてはすごい、あのいいと思うし
むしろわらわはプロのライセンス買って、結局お仕事できなかったからね~! なのでわらわからしてみればうらやましいです
【相談者】
はい
【ねこます】
なので、まぁあの~、あのLIVE2Dに固執せず、少しずつ少しずつ数あるスキルセットのうちの一つとして捉えてみて、なんかあのー
や、やれば、なんかもうわらわがアドバイスするようなことだと、じゃないと思うんじゃけど、なんか、大丈夫だと思います
そのときどきで求められる技術も、あの求められるコンテンツも変わりますので
【相談者】
……深いお言葉、ありがとうございます
【ねこます】
いえいえ、なんかその、そう、ありがとうございます


【相談者】
こんにちは~
【ねこます】
こんにちは~!
【相談者】
○○と申します
【ねこます】
あっ、○○さん、はいっよろしくお願いします
【相談者】
よろしくお願いします
あの、僕何しても長続きしなくて、ねこますさんはあのバーチャルYoutuberとしてやっていく上で大変なこともいろいろとあると思うんですけど、ずっと続けてける原動力って何なのか教えてください
【ねこます】
はいえっと、わらわも逆に、そのゲームとかは、ゲームとかを継続するのが苦手で、まあなんか、ゲームってある段階の強さまでいっちゃうと、そのそれよりも先に、行った先に何があるのかって気持ちになっちゃうと思うんじゃよ
要は、その人の思ってる価値観によって、続けれること続けられないことってたぶん変わってきちゃうので、なんか改めて、自分が一番大事とする価値観とは何かっていう部分を一回整理、気持ちを整理してみて、で~それで、その価値観に近いところを続けていくしかないと思うんじゃよね
わらわも、その創作活動を続けて、絶望~的にやる気ない時とかももちろんあるんじゃけど、結局、じゃ、創作活動以外の何かをするかっていったら、別になんか、ゲームずっ~とゲームばっかり続けてたいわけでもないし、なんかあのお菓子……なんかグルメみたいな感じで外食しまくる、だけでもないし
たぶん、結局創作活動以外のことをやっても自分の感性ではマッチしないので、たぶんあなたの、結局その、それ結局それしかないよね、みたいな部分ってきっとどこかに、あるはずだと思うので、自分の価値観を一度整理してみてください
【相談者】
ありがとうございました
【ねこます】
ありがとうございました~


 のじゃおじの話は、自分がVR技術にあまり関心がないのでとっつきにくいかと思いきや、コンテンツ論や技術屋・オタクあるある話として興味深かった。このおじさんはモノや現象に対する構造の把握やレイヤーの分析が巧みだから、聞き手にとってそれほど縁のない話でも面白く聞かせるんだろう。あと、何度か書いたけど、しゃべりのプロではないことは承知で、最初期の動画に比べたら声の出し方やプレゼン力が目に見えてよくなっているよなぁ。VTuberはキャラクターが魂の研鑽にリンクして成長していくところも強い愛着が湧く理由の一つだと思う。

のらきゃっと

【のらきゃっと】
では次のお客様
【相談者】
こんにちは~
【のらきゃっと】
こんにちは
お名前、聞かせてもらっちゃいます
【相談者】
ヒ○○です
【のらきゃっと】
ヒ○○さん、野原家のかたち
(会場笑い)
【相談者】
……違います
【のらきゃっと】
いつを……いつもご覧になっていますよ
【相談者】
ふふっ
【のらきゃっと】
まあとりあえず、お話を聞かせてもらっちゃいましょう
【相談者】
悩みと言うよりも、お願いなんですけど
【のらきゃっと】
はい
【相談者】
以前投稿していた、添い寝動画、あったと思うんですけど
ああいうのをもうちょっと投稿していただけると嬉しいと思ってます
【のらきゃっと】
わかりました、どぶねずみさんですね、さては
(会場爆笑)
【のらきゃっと】
仕方ないですね、ちゃんと用意するので、しっかり待ってて
……5000兆回再生して
(会場笑い)
【相談者】
絶対します、ありがとうございます
【のらきゃっと】
待ってて、待っててくださいね
【相談者】
は~い、また~
【のらきゃっと】
期待に応えてあげる



【のらきゃっと】
では、次のお客様いらっしゃいませ
【相談者】
こんにちは~
【のらきゃっと】
こんにちは、こんにちは、お名前聞かせてほしいな
【相談者】
はい、あのカー○○と言います、はじめまして
【のらきゃっと】
かあさん
【相談者】
母さん? はい
【のらきゃっと】
母さんじゃない……お母さん
(会場爆笑)
まぁ、お母さんでいいですね、ではお母さん
【相談者】
はい
【のらきゃっと】
今日は何で悩んでるの、お母さん
(会場爆笑)
【相談者】
はいっ、お、お母ちゃんねぇ、ちょっと最近仕事が辛くて
(会場笑い)
【のらきゃっと】
世知辛いね
【相談者】
世知辛いんですよ、それでちょっと転職とか考えちゃってるんですけど
【のらきゃっと】
なるほど
【相談者】
今の仕事続けた方がいいですかね?
【のらきゃっと】
……バーチャルYouTuber
【相談者】
おおっ!?
【のらきゃっと】
バーチャルYouTuberで繋いじゃいましょうか
【相談者】
なるほど~、バーチャルYouTuber始めちゃいますか
【相談者】
まだ間に合いますかね?
【のらきゃっと】
全然見えますよ
【相談者】
ありがとうございます
【のらきゃっと】
全然間に合います
【相談者】
あざっす
【のらきゃっと】
私が繋いでみせます
【相談者】
ありがとうございます!
最後に、遅れましたけど誕生日おめでとうございました
【のらきゃっと】
はい
【相談者】
頑張ってください
【のらきゃっと】
ありがとうございます、ありがとうございます


【のらきゃっと】
次が最後のお客様
【相談者】
こんきゃっと!
【のらきゃっと】
今きゃっとです、お名前をお聞きしてもよろしいですか
ではその、○○さん、あなたのお悩みは
【相談者】
自分、眼鏡を掛けている人が大好きで、道行く人を老若男女問わず――
【のらきゃっと】
そうなんですね
【相談者】
――はいっ、つい見ちゃうんですよ
なんで、この頭の中に抱えた煩悩をクラリキャットカッターで消してくれませんか?
【のらきゃっと】
なるほど、なるほど
でもわたし、たまに眼鏡掛けますよね
【相談者】
はい、大好きです
【のらきゃっと】
思い出しちゃうんじゃないでしょうか
【相談者】
もう、大好きでずっともう……
【のらきゃっと】
それを消してもいいですか?
【相談者】
……やっぱり消さないでください!
(会場笑い)
【のらきゃっと】
本当にいいですか?
【相談者】
ッ消さないでください!
【のらきゃっと】
でしょうね
【相談者】
はいっ
大事にして
【相談者】
わかりました
【のらきゃっと】
自分の好きなものを大事にしていこう
【相談者】
ありがとうございます
【のらきゃっと】
嘘ついちゃだめですからね、やっぱり
【相談者】
はいっ
【のらきゃっと】
自分の好きなものは好きなもの、ダイナモですよ
【相談者】
はいっ
【のらきゃっと】
大事なもの
【相談者】
……新しいお姿でも、眼鏡を掛けた動画、楽しみにしてます
【のらきゃっと】
待っててね
【相談者】
ありがとうございます!
【のらきゃっと】
ちゃんとお義父さんがわ、メガネ用意してくださってますから


 のらちゃんの面白さについては、以前に長文で書いているのでこちらも読んでほしい。
のらきゃっとの面白さを伝えたい あるいはコミュニケーションの根源的な楽しさについて
 のらちゃんの資質は、出ばなの一言の「今日は本当に大きな屋根裏ですね」「ねずみちゃんたちがこんなにいっぱい」に集約されていると思う。バーチャルYoutuberの強みの一つにキャラクターと受け取り手の双方向性があるのは定説だが、この人のパフォーマンスはそれに対する一つの解答ではないだろうか。真面目な解答からKAWAIIムーブ(カウンターに肘をつく仕草、なんだあれ)、アジテーション、伝家の宝刀であるご認識を駆使して、相談者を楽しませるのはもちろん、会場や画面の前の視聴者まで含んだ空間をわがものにして盛り上げていく仕切りは圧巻のひと言だった。さすが、毎週のペースでサバトのような狂乱のレイヴを執り仕切っているだけある。あとは、自由奔放で無茶苦茶なことを言った後に、さらっと「期待に応えてあげる」「自分の好きなものを大事にしていこう」「私が繋いでみせます」とカックイイ一言を残すところが相変わらず素敵すぎる。こういう時は全然ご認識を起こさないのがすごい。1才の誕生日を迎えた数少ないVTuberの一人としての自信と余裕が感じられたな。
 相談者も選りすぐりのねずみさんなだけあって、間の取り方や話の脱線への乗り換えまで慣れたものだったな。一緒になって場を盛り上げてくれていた。そういった視点でも、インタラクティビティの極致とも言えるパフォーマンスだった。

前編(ミライアカリ・樋口楓)
中編(ねこます・のらきゃっと)
後編(月ノ美兎・ばあちゃる)
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