2015年07月26日

更新予定の記事タイトル一覧(咲-Saki-)

百合作品としての咲-Saki-が素晴らしいところ(Mukkeさんにほとんど言われた)
咲日和 木吉紗 レビュー・感想 ゆるわふ日常系スピンオフの頂点
新子憧の名誉を回復する
アニメ『全国編』の雑感(気力があれば)
「楽しむ」についての追記記事(主に和について)
和とデジタル思考
地球最後の和
福路美穂子の空気を読む能力
『咲-Saki-』楽曲の歌詞
咲-Saki-の5大要素
伝奇ネタがなぜ増えたのか
コントラスト
リザベーションについて
魔物センサーまとめ
突然変異の強豪校について
跳ねっ返りの一年生がチームを回す
チームぼくの好きなキャラ
『咲-Saki-』で好きなオカルト能力は?
『咲-Saki-』で好きなカップリングは?
『咲-Saki-』個人的ベストバウト
萌えゲージ

tags: 咲-Saki- 
2015年06月05日

【咲-Saki-】チームぼくのすきなキャラ

 今さらだけれど、『咲-Saki-』はつくづくよいキャラクターが多い漫画だよね! 優秀な駒があまりにも揃いすぎている。そんな「魅力的なキャラの見本市」とでも言うべきこの作品の中でも、とりわけ好きな人物について鼻息も荒く語るというただそれだけの記事である。

チームぼくのすきなキャラ
【先鋒】松実玄
【次鋒】国広一
【中堅】新子憧
【副将】天江衣
【大将】小瀬川白望

咲-Saki- チームぼくのすきなキャラ
 ずっと言っているがこんな『咲-Saki-』ゲーがやりたいのである。

松実玄
 全国大会Aブロック準決勝先鋒戦は、県予選決勝大将戦と同様にアニメで先に決着が付いたが、玄が待ち続けることを選んでドラを切ったところで涙を禁じえなかったぞ……。あそこをリアルタイムで観ていて「ここぞというところのネーム力はずば抜けているな」とりつべに感心したのを昨日のことのように思い出す。
 ぽやぽやしていてなにも考えていなそうで、一見頼りなさそうでいて、その実深いところでは芯の強さと譲らない価値観を固持している。私はこの子の深淵を覗き込んだかのような、ぞくっとくる凄みがあるところが好きでならないんだ。クロチャーが好きな人は、Keyでだーまえが書くアホの子ヒロインも好きだと思う(私調べ、調査対象私)。
 見た目はいたって正当派なお嬢様なのもとてもポイントが高いぞ。主人公に採用されてもおかしくない、まじりっけのないデザインだ。個人的に一番好きな格好は部室で掃除をしているときの阿知賀の制服+三角巾とエプロン。

国広一
 一ちゃんは麻雀については全国区の魑魅魍魎には一歩及ばずといった感じだけど、県予選におけるドラマをメタ的な視点で見るとかなり重要な役目を担っていると思う。この人は龍門渕の化け物じみた人たちと一般人寄りの人たちの架け橋のような存在だよね。私はこういったクラスタを繋ぐユーティリティプレイヤーが好きなのだ。『からくりサーカス』はギィが好きだし『アカイイト』でも白花ちゃんが好きだし『CLANNAD』は風子派だぞ(余談)。それとタルタルソースの一件で「これは仕方のないものなのでしょうか」とクレームつけるところとか、県予選後の衣に「そこ否定されたらボクも家族がすごく減っちゃうんだ」としれっと言うところとか、穏和そうな見た目に反して、割と口がきつくてガンガン行くところも格好いい。
 そういえば、このサイトはいちおう百合作品のレビューサイトなのだが、話題になった後に後追いでこの漫画を読んでいて、4巻の「この鎖がなくなったら 透華が少し遠くなっちゃうような気がするんだ」のところまで読んだところで「こらぁ評価されているわけだ……」とひとりごちたのを今でも記憶している。あそこのなんとこっぱずかしくてくったくがなくてフェティッシュなことか。彼女のとーかへの想いが報われることを願っておる。
 あっ、NAGANOスタイルの露出服より龍門渕のカスタマイズ制服やメイド服姿のほうが好き。

新子憧
 憧さんについては既に一つの記事を使って熱く語った記憶がある(新子憧は変態淑女にあらず、いとけない少女なり)。こういった淑女なところや、表情豊かで台詞以上の心情が伝わってくるところももちろん大好きなんだけれど、アコチャーは何と言っても向こう気の強さがいいよね! 阿知賀女子はしずを筆頭にどちらかというと大人しいキャラが多いけれど、その中にあって全国区のエース級にもつっかかっていくアコチャーのふてぶてしさは心強い! 阿知賀の渉外担当&切り込み隊長だ。
 ピンク色を基調にしたおきゃんなデザインも全然古びないよね。「ピンクいいよね……」「いい……」。アコチャーは特殊なパーツはないのに組み合わせるとオンリーワン、と誰かの記事で読んだ記憶があるが、言い得て妙だ。あと、アニメの東山奈央ボイスがキャラ人気と人物像に与えている影響は小さくないと思う。

天江衣
 誰が呼んだか、登場するのが早すぎたラスボス! 身長127センチのある種の威厳を備えた短躯! 腰まで伸ばした神々しいブロンド髪! 衒学的で物々しい口上! 嗜虐性と人さびしさが同居する幼児性! 相手に吐き気さえ催させる凶悪な魔物オーラ! 両親を亡くすというもの悲しいバックボーン! アバターバトルでも巨大な影のような補助腕で月を掬ってみせたりして抜かりなし! 衣はこれでもかと「異能」「異邦」の属性がぶち込まれているよね。いわゆる「魔物」のアーキタイプだ。この尋常ではない気合いの入りっぷりから、りつべは県予選までで連載が終了することも見据えていたのではないかとひそかに思っている(幸いにもそうならなかったわけだが)。
 いろんな漫画を見渡しても、これだけ典型的でかつ説得力のある「強者」を描写して、主人公と読者に絶望感を与えて、かつ納得の行く撃破をさせた例をあまり知らないぞ。私が『咲-Saki-』をウン年に一本クラスの傑作だとはっきり認識したのは、ちょうど連載を追い始めた48局あたり、咲さんが衣の能力を自身の能力を最大限に駆使してあらゆる角度から打ち破るところだ。何度も語ってきたが、あそこの鮮やかさったらなかった。衣は同種の存在である咲さんの存在でより輝いているとも言える。咲が衣を、衣が咲を引き立てる! この概念! 咲衣いいよね。
 ちなみに私は基本的に戦闘力と設定が強いキャラが好きな強キャラ厨である。東方でも紫が好きだぞ。

小瀬川白望
 私はシロこと小瀬川白望が好きだ。大好きだ。
 思えばシロって王道のキャラクターだよね。常に気だるげで何かにつけて「ダルい……」とぼやいているから、一見マイペースで自分勝手なようだけれど、実は一番周りの人間のことを見ていてスマートに動いている。そういった意外性の部分まで含めて、ある意味ありがちな造詣なんだよ。『ゆるゆり』の歳納京子とか、『リトルバスターズ!』の真人とか、人気キャラクターによくいるタイプだよね。にもかかわらず、嫌味にも押しつけがましくもなっていないのは、周りの人間に「意外に鋭い!」「実は仲間思い!」だのと無粋なことを言わせたりせず、何よりシロ自身の行動でそれを証明しているところが大きいと思う。先鋒戦でのクールさ、咲さんや神代小蒔の驚異を見抜く鋭さ、エイスリンを慰めるときのぶっきらぼうな優しさ、胡桃に充電させられるところのコミカルさ、塞や豊音を応援したり永水女子との海水浴の話をちゃっちゃととりまとめたときの頼り強さ! これだけ魅力的な描写の積み重ねがあって、好きにならないというほうがおかしいのではないだろうか?(反語) シロはいろんな側面を見せてくれて、かつパーソナリティの軸がぶれでいないのが凄いんだよ。かっけーんだよ。
 シロのキャラ付けについては、回想シーンに出てきた小瀬川さんを執拗にお昼に誘う人(宇夫方葵)の影響も大きい。この人の存在がシロの部活以外のところでのモテモテ人気者っぷりを想像させる。
 そして、シロは全国編から登場してきた伝奇要素を絡めたキャラクターでも一番のお気に入りだ。本人のミステリアスで底が知れないところと、マヨイガという幽玄で掴みどころがない伝承がこれ以上ないほどマッチしている。キャラクターが伝奇要素を、伝奇要素がキャラクターを引き立てる! この概念!


 以上、ぼくのすきなキャラについて語ってみた。今気付いたが所属校が被りまくりだった。どっちかというと主人公より脇役に思い入れがあるのと、うだうだ語らずに行動で示してくれる子が好きなのはどんな作品でもだいたい一緒だ。
 次に『咲-Saki-』について語るときは「ぼくのすきなオカルト能力」を題材にする予定なので、よろしければお付き合いくだされ。

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2015年04月01日

咲-Saki- ドット絵カウンター素材を作成しました

 うちのサイトももう少し『咲-Saki-』ファンサイトらしい装飾が欲しいなぁと前々から思っていたので……いっちょ自作してみることにしました。去年のエイプリルフールの企画、嘘ゲーム『SAKI』に使った素材を利用して、レトロなドット絵カウンター素材をこしらえました。


0 エトペン 28cm?(ぬいぐるみの寸法)
1 天江 衣 127cm
2 薄墨 初美 139cm
3 新子 憧 149cm
4 獅子原 爽 151cm
5 宮永 咲 155cm
6 辻垣内 智葉 161cm
7 小瀬川 白望 166cm
8 弘世 菫 176cm
9 姉帯 豊音 197cm

 実際の使用例はこのサイトの左メニューバーの一番下をご覧ください。
 キャラクターのセレクションは身長順となるべく高校にばらけるようにした結果です。ミニマムの衣とマックスの衣はとりあえず抑えておきました。
 私にもう少しスキルがあったら、もっとキャラを増やして、0にはマスコット、1には身長130cm以下のキャラ……5には150cmから160cmのキャラとランダムで表示されるようにしたかったのですが、断念しました。ひょっとしたら再来年あたりに再挑戦するかもしれません。

 
しんどうくん ???(商品化求む)
高鴨 穏乃 139cm
真屋 由暉子 139cm
松実 玄 152cm
松実 宥 155cm
沢村 智紀 165cm
岩館 揺杏 169cm
安河内 美子 171cm
稲村杏果 ???(りつべさんはやく教えて)
宇夫方葵 ???(シロキチさんもとい級友)

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2015年03月01日

『咲-SAKI-』『咲-saki-』『咲 -Saki-』『咲 ~Saki~』

 記事タイトルを見て「ええっ~?」と思ったあなたにはまったくもっていらぬお世話な記事です。

咲-Saki- | 作品紹介 | ヤングガンガン YOUNG GANGAN OFFICIALSITE
TVアニメ「咲-Saki-」シリーズスペシャルサイト
咲-Saki- - Wikipedia

「『咲-Saki-』だ……二度と間違えるな! この漫画の名は『咲-Saki-』というんだ! 『咲-SAKI-』でも『咲-saki-』でもない!」
「すまんね」


 ……細かいところですが、好きな作品のタイトルは正確に書いておくに越したことはないです。誤って表記していたら直しましょう! けっこう見かけますよ、『咲-SAKI-』。

 ものはついでに、表記を間違えそうな名前25選をだいたいで作ってみました。名前のどこかに間違えがあるので訂正してください。1問4点の100点満点です。

01.甘江衣
02.龍門淵透華
03.辻垣戸智葉
04.片岡有希
05.池田華奈
06.岩戸霞
07.鷺森杓
08.蒲原里美
09.船久保弘子
10.又野誠子
11.神代小薪
12.Eislinn Wishart
13.広瀬菫
14.福地美穂子
15.松実有
16.愛宕洋恵
17.安河内良子
18.高鴨静乃
19.荒川慧
20.檜森誓子
21.水原はやり
22.三尋木詠
23.小鍛冶健夜
24.宮永傀
25.阿智賀女子


【解答】
01.甘江→天江(天衣無縫)
02.龍門淵→龍門渕
03.辻垣戸→辻垣内
04.有希→優希
05.華奈→華菜(妹三人も「菜」の字有り、なずなが連想しやすい)
06.岩戸→石戸
07.杓→灼(あらたか)
08.里美→智美
09.弘子→浩子
10.又野→亦野
11.小薪→小蒔
12.Eislinn→Aislinn
13.広瀬→弘世(康一くんではない)
14.福地→福路
15.有→宥
16.洋恵→洋榎(えのき)
17.良子→美子(良子は麻雀プロ、よし子は阿知賀こども麻雀クラブ)
18.静乃→穏乃
19.慧→憩
20.檜森→桧森
21.水原→瑞原(野球狂の詩ではなく闘神都市)
22.詠→咏
23.小鍛冶→小鍛治
24.傀→界(別の麻雀漫画ではない)
25.阿知賀

 ちなみに私は「龍門淵」表記を長いこと続けていたことを白状します。

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2014年11月15日

萌えグラフ 咲-Saki-ぼんより用語解説12

 りつべが旧名義時代に雑誌の仕事で載せた、萌える属性についてのパーセンテージを表した円グラフ。
りつべの萌えグラフ
 内訳は

ヘンな服 50%
ポエム 30%
フリル 15%
リボン 5%


 となっている。……おや、四つの要素全てを搭載しているキャラがどこかにいたような……。

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2014年11月12日

「四角い宇宙」とは 咲-Saki-楽曲に登場するキーフレーズについて

 アニメ『咲-Saki-』の楽曲はファンの間でも概ね評価が高いように思う。橋本みゆきの歌う「Glossy:MMM」「Futuristic Player」などは迷いなく名曲だと言える。しかし、原作厨の私が特に気に入っているのは、本編への言及が多いSDキャラバージョンのエンディングだ。ところで、私は最近いくつかの楽曲に共通するキーフレーズを発見した。それは「四角い宇宙(Square Space)」である。

わたしもしたいよ ココロは正直ドキツモ快感
手加減しないで 四角い宇宙でテンパイすちゃらか

(「四角い宇宙で待ってるよ」作詞:畑亜貴)


あの舞台を転げ回って 奏でちゃってよMyセレナーデ
星屑みたいキラキラって 四角い箱の中 夢いっぱい
四角の空を自由にさ 飛び回ろうよ一緒にね
笑って怒って明日へと繋いで 一歩ずつ駆け上ろう

(「Square Panic Serenade」作詞:ZAQ)


まじかるまーじゃんわんだーらんど この大きな宇宙
大好き 大好き 喜怒哀楽の繰り返し(ポン)
ロジックも直観も天才も凡人も 受け入れてくれるこの空
大好き 大好き

(「まじかる☆まーじゃん☆ワールド」作詞:ZAQ)


四角い宇宙に“努力賞”はない
四角い宇宙に“もしかして”はない
四角い宇宙に“完璧”はないの

(「この手が奇跡を選んでる」作詞:ZAQ)


底抜けポジティヴで宇宙を走るよ
予想を越えてくる君に会いにきた(牌を感じて)
和了らずにいられないほどまっしぐらだよ
撃ち落としたい(みんな勝ちたい)
勝負で語ろう雀! 雀!
All for square space stars

(「この手が奇跡を選んでる」作詞:ZAQ)


 さて、この「四角い宇宙」という言葉が指しているものは何だろうか。まず思いつくのは四角い「雀卓」のことであり、ひいては「麻雀」そのもののことだろう。『咲-Saki-』は本格美少女麻雀物語(ストーリー)であり、言うまでもなく、麻雀というゲームの宇宙的な奥深さ、底の知れなさはこの作品が表現しようとしているものの一つである。私はそれに加えて、この言葉は物語の主な舞台であるインターハイ団体戦のトーナメント(「運命のラダー」BYこーこちゃん)のことも表しているのではないかと思っている。
 その論拠はというと、一つ目は単純に「Square Panic Serenade」に「頂点まであと一息」「レジェンドもう一度」「駆け引き勝ち負けあの子に繋いで この草原駆け抜けよう」など、阿知賀女子が参加しているトーナメントについて言及しているとおぼしき箇所があるからだ(彼女たちは個人戦にエントリーしていない)。また、「まじかる☆まーじゃん☆ワールド」に「ロジックも直観も天才も凡人も 受け入れてくれるこの空」というフレーズがある。ここを聞くと、私の頭には自然と「嬉しいことです 私には誰かから必要とされている力がある それはエースになれる力じゃないけど 必要とされてる そんなすばらなことはない」という煌の言葉がリピートされる。劇中において、煌の一試合単位でトップに立つには全く役に立たない能力が真価を発揮したのは、彼女が参加しているのが個人の収支ではなくチームの総得点で勝利が決まる団体戦だからである。煌のように「捨てゴマ」を自称する選手でも「受け入れてくれる」「活躍できる」面白さ、先の読めなさが「宇宙」という広範な言葉にフィットすると私は感じるが、皆さんはどうでっしゃろか。

【関連記事】
咲-Saki-能力バトル講座 第4回 適材適所とジャイアントキリング

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2014年08月24日

ハプニング 咲-Saki-ぼんより用語解説11

1.青姦、特にシロ塞がシャワー室で行う青姦のこと。
2.決して意図的ではない、ラッキースケベな性的接触のこと。

 事の発端になったのは『咲-Saki-』本編12巻のとらのあな特典。海水浴場にあるような簡易シャワー室、上半身裸のシロと塞、塞にしなだれかかるシロの手には何故か塞の水着が……という意味深も意味深なスチル絵は、界隈の一部に激震を走らせたのだった。りつべの公式サイト「dreamscape」にも質問のメールが多く届いたらしい。この件に対する唯一神のコメントはこちら。

特典が公開されたらしくすごく質問メールがくるのですが
小瀬川さんのは特にエロというつもりはなくてハプニング的な。

dreamscape 13.12.17


 というわけで、あれはただのハプニング! ハプニングですっ!
 とらのあな全巻連動特典の描き下ろしB2タペストリーで、続き物なのか、まっぱのシロ塞が仲良くシャワーを浴びている絵が公開されるというオチまでついたけれど、ハプニングですっ!
 そんなこんなで、かなり黒に近いグレーな案件を処理するマジックワードとしても使われる。

Q.シロが副将戦の休憩中に塞を尋ねた時、さりげに塞の足の間に自分の足が入ってない?
A.ハプニングです。
Q.和は雑誌掲載時だと咲さんと指切りした指にキスしてなかった?
A.ハプニングです。
Q.リザベーション4のコマの哩さんは明らかに感じてない?
A.ハプニングです。

tags: 咲-Saki- 
2014年08月17日

リザベーションの説得力に関する批判記事の補足

※また例によって辛辣な論調なので注意されたし

鶴姫とシローズによるリザベーションの強さに納得がいかない
リザベーションの強さはあれぐらいでいいと思う - Danas je lep dan.

 ぼけらっとしていたら二ヶ月が過ぎてしまった。リザベーションの仕様と見せ方に関する不満を書いた記事に結構な反応があり、Mukkeさんからコメント記事もいただいたので、何も反応しないのもどうかと思い、当時のツイートをまとめて補足記事とした次第である。

 さて、コメントを追ったが……私、圧倒的少数派! 「あーあれは確かにゲッシュがちょっとゆるいねー」というくらいの同意はそれなりにあると思ったが、確認できたものは一件だけ(keiseiryokuさんのもの)! これは正直予想外だった。ホームなのに超アウェイ。ちゃんと注意書きをしておいてよかったよかった。
 私は個人的に、『咲-Saki-』は異能麻雀漫画としての完成度で言えば圧倒的に県予選までの方が高いと思っていて、全国編から登場する能力については少々怪しいところがあると思っている。その中でもリザベーションはちょっとなぁと思う能力筆頭なのだが、識者には受け入れられているらしい。
 この評価の乖離がどこで生じているのか真面目に考えてみたが、私がそもそも「基本的にオカルト能力はまかりならん、ずるいやん」というスタンスであることに思い至った。このスタンスについて「いやそれは厳しすぎるだろう」と思う方はあのリザベに関する記事を辛辣だと思って当然かもしれない。
 さて、私が何故『咲-Saki-』という漫画に対して勝手に「オカルト能力は何かしらの根拠がないとだめ」というくっそ高いハードルを設置していたのかと言えば、県予選までに登場した能力は全てこの課題をクリアしていると思っているからだ。もちろん、全国編にも面白い能力はいくつもあるが、県予選編の病的なまでのこだわりを感じる能力に比べるとかなり出来にばらつきがあると思う。
 はてさて、何を以て異能力に説得力と魅力を感じるかは人によって様々だと思うが……。 私が『咲-Saki-』のオカルト能力に魅力と説得力を感じる指標はこんなところだ。

1.その人のパーソナリティと結びついている。
2.汎用性があり、多彩な攻撃、補助や防御にも活用している。(=ゴリ押しでない)
3.能力の強さに見合った制約・誓約が存在する。
4.神話・伝奇要素と絡んでいる。
次点.その人に相応の肩書きや実勢がある。強い人は強い能力を持っているというトートロジー。

  いちおう、上から魅力を感じる順番である。1に関してはそれだけの記事を書いているくらい、別格扱いである。
 県予選までのりつべは、「超能力麻雀とかありえねーぜ」という批判を覆すべく、能力に説得力を持たせることに病的なまでのこだわりを持っていたと個人的には思う。咲さんの能力は攻防共に変幻自在で見る者の目を奪うし、部長については生き方と直結していて、カラテンリーチでの駆け引きも展開している。
 若干危ういと思うのは衣とモモだが、衣については魔物勢の初陣としてはあれくらいやっちまってもよかったと思う。この子の能力もゴリ押しっちゃあゴリ押しなのだが、あの横暴さがパーソナリティを補強しているし、咲さんの芸術的な解法で救われているところもあると思う。あ~、衣については肩書き、実績を試合開始前にこれでもかとアピールすることでも正当性を補強していたね。ただの警備員さんが「全国区の魑魅魍魎の一人」「昨年のMVP選手」とやたら詳しくて笑ってしまうが、ああいうベタな盛り上げは悪くないと思う。あと、一ちゃんの回想が単体でよい話なだけでなく、そのまま衣の煽りにもなっているのは流石である。
 以前の記事でも書いたが、最も細心の注意が払われているのがモモ。県予選開始時点から入念に伏線を張り、読者の目を通してステルスに説得力を持たせている。彼女の場合、オカルトが最初からあってそれを麻雀に持ち込んでいるので、りつべもこれくらいやる必要があると思っていたのではないか。
 そういうわけで、県予選までの能力を偉そうに採点すると、100点満点だ。パーフェクト。どの能力も1~4番のいずれかにはだいたい該当するし、危ない能力については読者に対する開示の仕方で補強している。こうしてみると、県予選編は汎用的なやつの方が多いんだな。
 さて、全国編に入るとキャラも爆発的に増えていく。りつべも連載の規模を考え、県予選での選手のパーソナリティを中心にした能力作りに加えて新しい要素を取り入れようとしたのではないか、と個人的に思っている。新たに台頭するのは3.制約と誓約、4.和風伝奇要素だ。
 伝奇要素についてはDG-Lawさんと似たようなスタンスで、伝奇ゲーマーのサガで他作品とのネタかぶりについては興奮するし、ヒントのさじ加減も絶妙だと思うのだが、パーソナリティに比べると若干弱く感じる。シロのように、人格面や行動の面でも補強してくれるのが理想かな。あの人は知らず知らずに幸運をもたらしているように感じる。制約については、玄ちゃーの「阿知賀のドラゴンロード」が能力の仕様についても、劇中での描写についても完ぺきだ。能力の制限で雁字搦めになって苦しむ描写が2試合に渡って丹念にされているからこそ、最後のドラ切りが美しく映る。
 全国編の能力を見ていくと、煌のすばらっ(仮)は従来のパーソナリティ寄り、玄ちゃーはパーソナリティと制約の合わせ技一本といったところだろうか。この二つの能力は大好きだ。宮守と永水の能力が伝奇要素寄りなのは言うまでもないが、前述の通りそれに加えて何かしらの補強が欲しかったところだ。
 この辺からさらに口調が辛辣になってくるので、許容できない人は読まない方がよいかもしれない。さて、個人的に評価が怪しくなってくるのが亦野、渋谷、灼、淡あたりである。彼女らのファンには申し訳ないが「釣り、収穫、ボーリング……だから何?」と思わずともない。本人の精神性やこだわりがあまり感じられないのだ。意地の悪い言い方だが、なんなの、趣味の延長なの? そんなのでオカルト発現しちゃうの? ということだ。そんなスタンスなので、灼にハルちゃんの古風な打ち筋も取り入れさせたのはよい判断だと思った。亦野については淡との絡みが面白くて多少評価が上がったが、渋谷については「ハーベストタイムを使う人」という印象がどうしても拭えない。ありゃ、私は白糸台の選手に対して辛いな。淡は「宮永照の後継者との呼び声も高い」という称号と、白糸台の大将を務めていることで、あれだけ強力な能力を持つに足る正当性を補強しているが、衣のインパクトが強すぎてかすんでいるところがある。あとは対戦相手が基本パワープレイだったのも不幸だね。私のAブロック準決勝大将戦の評価はそこまで高くない。
 話がそれまくったが、リザベーションを分類に当てはめると

1.積み重ねが強烈な個性かというと怪しい。他にもバカップルはいる。
2.哩はともかく、姫子は鍵をぶっぱしているだけ。
3.前の記事で語ったとおり、描写が弱くて説得力が薄い。
4.本当に匂わす程度しかない。
次点.「北部九州最強の高校で3年間エースを務めている」ではいささか弱い。

 と、いずれも弱く感じられる。
 というわけで、私のリザベに対する評価が辛いのは、県予選までの能力が守っていることを遵守しているとは言い難いこと、基本ゴリ押しで面白味に欠けること、あとは制約を根拠にするなら、近い時期に「阿知賀のドラゴンロード」というあまりにも優れた例がいたことが原因だろうか。はてブでも書いたとおり、役作りに苦労したり突っ張って放銃したりするような描写が少しでもあればな~と思う。リザベーションの、二人掛かりで能力を成立させて強者の能力を上回る破壊力を捻出するという発想自体はとてもよかった。しかし、尺の都合なのか描写が雑すぎて、色々と残念なことになっている。

 私の記事を読んでいただいた方のコメントについていくつか言及。「個人戦では全く機能しないので制約として充分」という意見については、その発想が全く出てこなかった……。個人的に個人戦に余り興味がないからかもしれない。「配牌で和了れる可能性を見極めるのが難しいから」については、実際運用してみたらそうかもしれないが、劇中での見せ方には問題があると思う。しつこいようだが、自分には哩の豪運が本来あるべき駆け引きや見極めをものともしていないように感じられる。「説得力がないなんて言葉は『思てたんと違う!こういう展開のほうが良かったはず!』でしかない」については、申し訳、ここはそういうオナニーを人に見せつけて悦に入るブログである。
 Mukkeさんとは以前にも「魔物」の捉え方についても意見が食い違うところがあって、根本的な価値観の違いがどこかにあるんじゃないかと思っていたが、一つ思い当たることがあった。

S++
小鍛治健夜
S+
宮永照、龍門渕透華(治水)
S
宮永咲、天江衣(満月)
S-
大星淡、神代小蒔(神降ろし)

【魔物・牌に愛された子の壁】

A+
辻垣内智葉、園城寺怜、清水谷竜華(枕神怜ちゃん)、荒川憩
……


 私はこんな感じの、強さ議論の格付けが大好きである。強者は絶対的な強者であって、格付けが簡単にひっくり返ってはならない、番狂わせを起こすなら相応のものを用意しろ、という価値観だ。この圧倒的な強者に対する憧憬はどこから来るのかはよく分からない。しかし、東方の強さ議論(誰も聞いちゃいないが、私は紫最強厨である)もジョジョの最強スタンド議論も大好きである。DIOが「スタンドも同様 『強い』『弱い』の概念はない」等と言っていたが、知ったことではない。あんた「ザ・ワールド」が最強のスタンドって言ってたやん。「どこまでも続いている世界――『咲-Saki-』における〈魔物〉の境界を考える - Danas je lep dan.」を読むと、Mukkeさんはこういった格付け・ランク付け自体をナンセンスに感じるタイプでないかなと勝手に予想する。
 私は、一般人が圧倒的強者に戦いを挑もうというなら、それ相応の準備をしてこいと考えるタイプである。固有結界を構築するなりアーチャーの義手を移植するなりしやがれ、猫草を鞄に入れて仗助にコール入れとけ、といったあんばいだ。今回の、作中最強候補のひとりだった淡をリザベーションがぶちのめしてしまった件については、体験版パートで士郎が強化したポスターでランサーをぼこぼこにのしちゃったような捉え方である。あるいは、ボウゲッシャーは怒るかもしれないが、幻想郷の長である紫が「月の科学力」とかいうロマンの欠片もないものに惨敗したときのがっかりに近いものを感じた。

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