2017年08月31日

ことのはアムリラート レビュー・感想 ろくな衝突もない異文化交流、展開に動かされるキャラクター

 ユリアーモでもハナモゲラでも何でもいいですが、 異世界や異国語の設定をはりきって作る以前にドラマの導入部と核になる部分を真っ当に作り込んでもらいたいです。

 超展開百合ゲーの雄、J-MENTによる異世界・異言語ファンタジーです。私は過去作『Volume7』『ひとりのクオリア』『ふたりのクオリア』の出来にげんなりしていたので、今作はかなり期待値を低く設定していたのですが、そこは越えない出来でした。
 まるで成長していない……と思ったのは、あまりにも掴みの弱い導入部です。思ったんですが、この人の作品って常にシチュエーションありきなんですよね。「引きこもりの子とまめまめしく世話を焼く子のほのぼの同棲生活」「イケメンのヒモと彼女にかどわかされる女学生の刺激的な同棲生活」「言葉が異なる少女たちのドキドキ同棲生活」といった設定がまずあって、そこにキャラクターが押し込められているとしか感じられないのです。そこに至るまでの過程や、キャラクターの想い、バックグラウンドはろくすっぽ描写されません。初っぱなの掴みが弱すぎるから、その後のドラマに訴求力が生まれないんですよ。今作では、元いた世界から切り離されて絶望していてしかるべき主人公のタヌキさんが、あれよあれよという間にウサギさんに拾われて同棲生活に順応し、お風呂場でのラッキースケベイベントを回収しだすあんばいです。のっけから気が遠くなり、気付いたときにはうさぎさんにボディをおさわりしながらのムフフな単語学習をさせてもらっている有様で、私は例のごとく置いてけぼりにされていました。ときにこの主人公、あまりにも背景が薄っぺらくないですか? ときどき思い出したように描写が希薄な回想が差し込まれるものの、この人が物語の開始以前にどんな人生を送ってきたのか全然イメージができないのですが。酷い言葉ですが、作者がドキドキ同棲生活を送らせるためだけに創り出したコマのようでした。
 逆にいくらか改善されていると思ったのは、同棲生活のホストになる少女に納得のいく動機付けをさせているところです。実はウサギさんもタヌキさんと同じく元訪問者で、同じように困り果てていたところをフクロウさんに保護された経験があるため、自身も彼女の立場になって人を助けたかったというのは、とても共感できて好感が持てました。もっとも、このことが明かされるのはほとんど終盤に入ってからなので、物語を牽引しているかというとこれぽっちもしていないのですが。
 クライマックスの展開は、あまりにも投げやりであ然としてしまいました。異世界トリップものにおいて、主人公は今の世界に留まるのか元の世界に戻るのか、パートナーないし周囲の人間は引き留めるのか送り出すのかは、永遠の命題でしょう。しかし、元いた世界、残してきた人に対する思いが真っ当に描写されていないのに、帰る帰らないで悩んでぐだぐだと引っ張られても興醒めするだけです。同様に、どう見てもヒロインと主人公の思いが通じ合っていて、かつ元の世界に帰すことに妥当性や緊急性が見受けられないのに、相手が主人公を送りだそうと躍起になられても「は? なんでなん?」としか思えません。話の都合のためにキャラクターを動かさないでください。悲劇を演出するためにキャラクターの人間性を踏みにじらないでください。あまりにも当たり前のことなので、口にしていてこっ恥ずかしいです。結局、この作品で最後まで人間味が感じられたのは、既に自身の物語が完結していて一歩引いた立場から主人公たちを見守るフクロウさんだけでした。
 ちょっと前に『SHOW BY ROCK!!』を見たときにも思ったことですが、主人公に占める元の世界のウェイトがあまりに希薄なら、どうして帰る必要があるんですかね? そらあ現地妻のいる異世界に残るっしょとしか思えないんですが。読み手にそう思わせてしまう時点で、筋運びやバックボーンの構築に失敗しているのは明らかでしょう。
 あとは、予算の都合なのかもしれませんが、原画にしろグラフィックにしろサウンドにしろボーカル曲にしろ、過去作に比べて大幅にグレードダウンしているのは残念でした。特に立ち絵、主要登場人物が三人しかいないのに基本ポーズのパターンすらないのはあんまりじゃあないでしょうか。みみっちさを感じるだけでなく、視覚的に情感を乏しくしています。あと、ヒロインの顔がサリーちゃんのよし子ちゃんみたいなナスビ顔で可愛くないですね(ぼそっ)。予算がないならないで切り捨てるものを見極めるべきであり、そうなると真っ先にぶった切るべきなのはあのしょうもない勉強システムじゃないですかね。
 あの勉強システムが「しょうもない」としか思えなくて、やらされてる感、ぼくの調べ物大発表会・ノートの設定披露宴に参加させられている感が強いのは、言語学習の進度と二人の思いの深度がほとんどリンクしていないからでしょう。二人のお互いに対する好感度は、異世界に転生した「小説家になろう」の主人公のごとく、最初からカンストしているようにしか見えませんでした。私はあくまで物語が読みたいのであり、キャラクターのことを知りたいのであって、作者が考えた設定のお勉強をさせられたいわけではありません。
 結局、この作品が抱える問題の大元を辿っていくと、「言葉を勉強しながらのイチャイチャ同棲生活♪」というシチュエーションありきの姿勢に行き着くのではないでしょうか。

 物語の中で他に共感できるのは、タヌキさんがウサギさんにより強く想いを伝えるために言語の勉強に打ち込む真摯な姿勢そのものと(上に書いた通り、なんでこの状況で平然と勉強してるの? 元の世界に戻る方法は調べないの? とはずっと思ってましたが)、訪問者の先輩であり、あまりにも辛い別れを経験しているフクロウさんが二人に託す想いくらいで、あとは全般的に疑問符が残りました。ラストはいくらなんでもひどすぎやしませんかね。ファンの方はあれで納得できたのでしょうか。

ことのはアムリラート 通常版
B073D1XJ4N

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2017年08月19日

咲-Saki-から始めるエロゲー

 「咲-Saki-クラスタにはアカイイトを薦める」……「アカイイトクラスタには咲-Saki-を薦める」つまりハサミ討ちの形になるな……。
 記事タイトルは『宮守女子から始める伝奇ゲー』でもよかった。
 エロゲー(アドベンチャーゲーム)はでら面白いので(そうでなければ基本的に百合作品しか観賞しない私がやったりしないぞ)、もっと競技人口が増えたらいいなと常々思っている。

『ロケットの夏』
 我らが御大、小林立が「りつべ」名義でキャラクター原案として参加しているので、純粋な『咲-Saki-』関連作品と言える。他に『咲-Saki-』スタッフでこの業界に関わっていた人はいたかな。
 宇宙との国交が断絶され、一般の宇宙港が閉鎖された時代に、ジャンク品からパーツを掻き集めた自作のロケットで50マイルズオーヴァー(空と宇宙との境界)を目指す少年少女たちの一夏の物語。タイトルから作り込まれたSFや汗と油の臭いがする熱血文化系部活動ものを期待すると少し肩すかしを食うが、ジュブナイルとして小さくまとまった佳作である。タイトルの意味がわかった時は泣いたぜ。
 残念なのはりつべの原案を落とし込んだ立ち絵や一枚絵がかなりへたれていること。あの繊細な線が潰れてしまっている。それに塗りがべっちょりしていて見場が悪い。セレンのワンピースやベルチアの似非ファンタジーな服装にりつべのセンスがかろうじて見えるくらいだ。『咲-Saki-』『阿知賀編』レベルのグラフィックを求めると少々がっかりすると思う。
月面基地前プレミアムBOX ロケットの夏編
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『アカイイト』
 関連は百合作品であることと伝奇要素が色濃いこと。あとは素敵な変態っぷり。
 みんな考えることは一緒なようで、既に同様の記事があった(麻雀漫画まとめ 血と記憶と少女の話なら)。百合、伝奇と来たらこの作品を薦めずして何を薦めろというのか。正当派和風伝奇ゲーにして、史上最強の百合ゲーにして、アドベンチャーゲームという媒体における最高到達点の一つである。これほどヒロインを一人一人攻略していくのが楽しいゲームを他に知らない。その人の人間に初めて触れる瞬間の感慨、絡まり合った謎が一つ一つ解き明かされていく構成、鮮やかに色づいていく世界。マルチシナリオ・マルチエンディングという特性をここまで昇華している作品は希である。
 『咲-Saki-』の面白さの一つは、青春の甘酸っぱさとフェティッシュな変態っぷりの織りなすコントラストだと思うが、『アカイイト』の変態ぶりも負けず劣らず素晴らしいぞ。この作品の主人公である羽藤桂ちゃんは平々凡々とした女子高生で、戦闘能力そのものは皆無なのだが、実は神代の時代から流れる、鬼や神(平たく言えば人外の者)に八百の力を与える「贄の血」の持ち主で、この血を人外のヒロイン勢に吸わせることで戦いを支援していく。その血の飲ませ方が実にバリエーション豊かでね……。「いや、感動的で色っぽいシーンで本人たちはいたって真面目なんだろうけど、それって冷静に考えるとおかしくないか?」というシリアスな笑いを誘ってやまないのだ。「いや、素晴らしいネーム力で心を動かされたけど、冷静に考えるとこのシーンってちょっと危なくないか?」という笑いは『咲-Saki-』にも共通するものだと思う。また、血を与えるという行為で変化するヒロインとの関係の構図も絶妙でね。あたし力を与えて護ってもらう人、あなたあたしを護る人という単純な構図に落とし込めない、SM(スレイブとマスター)チックな人間関係の妙がそこにはある。なんのこっちゃと思う人は本編をプレイして、桂ちゃんの誘い受けからの流れるような口説きを見て納得してほしい。
 惜しむらくは『咲-Saki-』と伝奇要素で共通しているところがあまりないことかな。最近出て来た淡=金星説を採用するなら、ルシファーと同一視されることもあるあの御方と被るのだが。何か見落としていたら指摘をお頼み申す。
 注意点としては、ADVで出来ることはやり尽くしていると言っても過言ではない作品なので、これを真っ先にやってしまうとその他の作品が物足りなくなってしまうことだ。体験者が語っているのだから間違いない。
アカイイト
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『水月』
 この記事を書いている途中でタイトルがまさに「海底撈月」であることに気付いたぞ……。
 宮守女子の小瀬川白望ことシロの能力である「マヨイガ」がシナリオの根幹に係わっている。シロと雪さんは性格こそ180度違うが、色素薄めの造形が共通しているのが面白い。Pixivでコラボ絵を見つけて嬉しくなった。
「〔ついったらくがきまとめ〕さきろぐ」/「オダワラハコネ」の漫画 [pixiv]
 タイトルの通りに幻想的・幽玄的でつかみ所のない伝奇作品だが、謎のまま煙に巻いている割合と劇中で提示される情報の割合が絶妙で、しっかりと情報を整理して読み解けば世界の成り立ち、一つの道理が見えてくるようになっている。まさにプレイヤーがフィールドワークを実戦するわけだ。そのゲームデザインが中々面白い。 
水月 ~すいげつ~
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『二重影』
 この記事を書こうと思ったそもそもの動機が、私的素敵ジャンクさんのこの記事を読んで「なんだか『二重影』がやりたくなってきたぞ」と思ったからだった。
臼沢塞と塞の神、そして咲−Saki−の中に隠された柳田国男の初期の著作へのリスペクトについて - 私的素敵ジャンク
 というのも、臼沢塞の元ネタである道祖神についての解説がこの作品の劇中にあるからだ(どんなシチュエーションだったかは思い出せない)。この作品で、道祖神が村と外の世界との境界に置かれて、疫病や災厄が入ってくるのを防ぐものだということを知った輩は少なくないだろう。他にもヒルコの語源とか、呪的逃走についてとか。
 往年の名作和風伝奇ゲーで、用語辞典まで用意されている蘊蓄(道祖神の他にも「道」の字の成り立ちなど、境界に関わるものが多い)だけでも楽しいが、戦闘パートや『リング』をほうふつとさせるな時間制限付きの謎解きパートも中々に読ませてくれる。ただし、基本的に選択肢総当たりのADVであること、この記事で列挙した他の作品に比べるとシステムが恐ろしく使いづらいこと(これでも前作『終ノ空』より改善されているのだが……)には注意されたし。そもそもWindows7や8で動くのかしらん?
 伝奇ゲーをプレイする上での楽しみの一つに「ネタ被り」がある。同じモチーフでも作品ごとに取り込み方、解釈の仕方がまるで違っていて、それが面白くてならないんだよね。『二重影』も日本神話の有名なエピソードを取り上げているのだが、ちょうど『○○』を読破したばかりだったのでプレイ中にニヤニヤし通しだった。その後に『○○の○』をプレイしたときも口角が持ち上がりっぱなしだった。あの共謀めいたワクワク感は同好の士にならわかってもらえると思う。
 そういえば、新道寺女子の制服が『素晴らしき日々』の北高のそれと似ているなと思っていたが、ネクタイしか似ていなかった。
二重影
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『黄昏のシンセミア』
 「ジャコスいくの!?」で知っている人もいるかもしれない。王道の伝奇ゲーで、主人公が生まれ故郷である村に帰省したところから物語が始まる。といっても、過去の忌まわしき因習や儀式が残る集落での陰鬱な話ではなく、わりと近代化された、そう、ちょうどジャスコがまだイオンになる前ぐらいの古きよきイメージの田舎である。エロゲーにしては登場人物にクセがなく、主人公の孝介くんは好漢で行動力があり、おばさんや従姉妹の子、昔遊んだ友だちや近所のお姉さんはみなよい人で、彼女らとの交流は心温まること請け合い。しかし過去編の描写は打って変わって凄惨極まりなく、であればこそ現代編で絡みもつれ合った禍根が解かれるさまは美しい。
 伝奇ゲーとして一番近いのは『○』だろうか。化外の民のルーツが○○○であるところも共通している。メインヒロインの一人である銀子さんは、古より人里離れて山に住みつつ村人たちの手に負えない有事の際に力を貸しており、彼らからは「山の民」と捉えられている。シロ、雪さん、銀子さんと、この記事で紹介した作品の山より来たる人の造型が、銀髪の麗人という点で共通しているのはなかなか面白い。あと、劇中で「迷い家」についての言及がある。
 また、キャラクターデザイン・原画のオダワラハコネさんは『咲-Saki-』(特にシロとセーラ)のファンで、素晴らしいイラストや同人誌をものされているぞ。
黄昏のシンセミア 通常版
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『パルフェ~chocolat second brew~』『この青空に約束を―』
 思えばエロゲーの主人公は無趣味、無所属がデフォルトで、学生の青春部活動もの(それも文化系)というとぱっと思いつく作品がなかった。青春を謳歌していてかつ全体の水準が高い作品というとまるねこ作品が頭に浮かんだが、『パルフェ』はメンバーが一丸となって一つのアクティビティ(メイド喫茶の経営)に取り組みはするが社会人の話だし、『こんにゃく』はこれ以上ないくらいの学園青春もので、過疎化が進む地域の物語という点では『阿知賀編』をほうふつとさせるが、部活動は本筋に絡んでこない。なので両作品を紹介してお茶を濁すことにした。この括りでよりしっくりくる作品をご存じだったら教えてほしい。他に何かあったかな……。将棋……囲碁……かるた……歴史研究会……全然思いつかない。
 丸戸作品がまず評価されるべきなのは、共通パートの圧倒的な牽引力だと思う。あれは信者ではない私でも舌を巻く。
パルフェ~ショコラ second brew~ Re-order
B000BSFJUW
この青空に約束を- 通常版
B000FTC1AI


 というわけで、『咲-Saki-』の主要構成要素のうち「百合」「伝奇」「変態」「青春」については網羅できたが、肝心かなめの「能力バトル」「麻雀」が補足できなかった。麻雀要素については仕方ないとしても、エロゲーで能力バトルものの名作がすぐに思いつかないのが意外だったなぁ。いや『鬼哭街』も『Fate/stay night』も『あやかしびと』も『Paradise Lost』も面白かったけけれど、能力バトルかと言われるとちょっと違うよね。私は『咲-Saki-』を能力バトル漫画として批評する際に、最も参考になる作品が『ジョジョの奇妙な冒険』だと思っているのだけれど、それについてはまた別の記事で語ろう。
 『アカイイト』関連でうちのサイトを見ていてまだ『咲-Saki-』を読み込んでいない輩は……何やってるの(怒)!? 許さないよ。さくっと麻雀のルールだけでも覚えて本屋に走らなあかんよ。長々とした説明はあえて描かない麻雀漫画だが、その分解説・考察コンテンツが驚くほど充実しているので初心者でも大丈夫だ。

2013/03/16
 作成。
2017/08/19
 黄昏のシンセミアを追加。

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2017年08月16日

「しかしなぜ今になって?」の連続であった

 さっぱり期待せずに見に行った実写ジョジョ4部映画ですが、思っていたより遥かにまともな作りでした。特に4部アニメでは大いに不満があったスタンドの映像表現が、自分の脳内映像に肉薄する出来で素晴らしかったです。改変も果敢に攻めていました。返す返すも承太郎のヨレヨレっぷりが残念でした。
 上に関連して、ツイッターのタイムラインに封神演義やらForestやらジョジョ4部やらいう文字が並んでいて、時代考証がよくわからなくなってました……。ForestはなんでもFGOでめておの関連作品のネタが使われているらしいですが、そういえばあの人は型月に移っていたんだなと。ところでガールズワークとかいうのはどうなったんですかね。
 Vitaの『咲-Saki-全国編』が今になって大幅アップデートがされるそうで、プロを中心に新雀士が追加されるらしいです。ついにフジタ、ハルちゃん、咏さん以外の能力の詳細が明かされるんでしょうか。

パーペキ(ぱーぺき) - 日本語俗語辞書 パーペキ(ぱーぺき) - 日本語俗語辞書

パーペキとはパーフェクトと完璧(かんぺき)の合成語である。パーフェクトは「完全な」「申し分のない」といった意味の英語“perfect”のことである。つまり、パーペキは完璧・完全という同じ意味の英語と日本語の合成語で、意味もそれらと同じと考えてよい。同じ意味の語句を重ねた場合に見られる意味の強調はパーペキには特に見られず、むしろ茶化したような軽いノリで使われる。



牢名主(ろうなぬし)とは - コトバンク 牢名主(ろうなぬし)とは - コトバンク

江戸時代,牢屋の各囚房において囚人から選ばれ,牢内の秩序維持にあたった牢内役人の筆頭をいう。牢内における一種の囚人自治制度の役名で,ほかに添役,角役,二番役などがあり,幕府もこれを公認していた。




 野生のポケモンBGMアレンジかっけー。しかしいわタイプがかたいツメ取得してもメインウェポンがあれなんでは。


 PSPもほぼほぼ咲-Saki-ポにしか使っていないのに、全国ポのためだけにVitaを買うのはためらわれる。でもPVを見ているとほしくなっちゃいますね、



 しかし2017年になってキングの最高傑作候補2本が映画化というのはどういった風向きなんでしょうか。映像を見る限りではなかなかよさそう。

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2017年08月07日

石戸霞、新子憧、愛宕絹恵 相棒の着衣にこだわりのある淑女たち

 石戸霞、新子憧、愛宕絹恵。
 在籍校から学年も性格もプレイスタイルもばらばらな3人ですが、実はとある共通点があります。みなさんはぱっと思いつくでしょうか。

 さっさと正解を言ってしまうと、この3人は劇中や特典絵などでパートナーの服を着たことのある人たちです。

saki-3syukujo.gif
 チーム衣服フェチ。

 憧さんの犯行については、履修率がかなり高いだろう『阿知賀編』で書かれていて、アニメでも犯行の一部始終が捉えられていたので、今さら説明するまでもないかもしれません。見事にしずをだまくらかしてジャージを着込んだときの笑顔「うむ」にはやりきった感がにじみ出ていました。また、ノリノリでジャージを羽織うあこちゃーの勇姿はPS Vita『咲-Saki-全国編』のDLCでも拝むことが出来ます。
新子憧は変態淑女にあらず、いとけない少女なり
PS Vita『咲-Saki-全国編Plus』が12月22日よりDL販売開始、プライスダウンや特典衣装などのキャンペーンも実施

 絹恵さんのケースは、ゆるふわスピンオフ『咲日和』1巻収録の「愛宕の巻①」で書かれています。洋榎ちゃんと一緒に学校から帰宅したあとに、部屋着として洋榎ちゃんのTシャツにしれっと着替えています。洋榎ちゃんが「また」と言っているあたり、愛宕姉妹にとって服の貸し借りは日常茶飯事なのでしょう。本当に仲がいいですね。

 霞さんの案件は、それなりに熱心なファンでないと把握していないかもしれません。彼女がはっちゃんの巫女服を着込んで(当たり前の結果でおもちが盛大にまろびでて)いる姿は、本編12巻のメロンブックス特典と、ホビージャパンのフィギュア限定版の特典で確認できます。
咲-Saki-12巻&シノハユ1巻&咲日和3巻 特典情報 - 咲-Saki-ほんだし -
咲-Saki-全国編 石戸霞 | ホビージャパン限定フィギュア情報
 また、ひょっとすると「霞さんの相棒ってどちらかというと小蒔ちゃんじゃないの? はっちゃんとそこまで絡んでたっけ?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、該当者はアニメ『全国編』1巻限定版の小冊子を八方手を尽くしてでも手に入れてください。りつべによる書き下ろしエピソードが永水女子ならびに霞さんをフィーチャーしています。控えめに言っても必見です。
Amazon | 「咲-Saki- 全国編」 一 (初回特典:新規描き下ろしコミック付き) [Blu-ray] | 植田佳奈, 小清水亜美, 釘宮理恵, 白石涼子, 伊藤静, 福山潤, 小野学 | アニメ 通販

 ここで興味深いのが、3人のうち3人ともが、服の持ち主に憧れや尊敬の念を持っているところですね。憧にとってのしずはその行動力で阿知賀女子に行くことを決めさせた人ですし、絹にとってのお姉ちゃんは麻雀を一時的に遠ざけさせ、やがてまたその道を志すモチべーションの原動力になった人であり、霞さんが幼少のみぎりにはっちゃんと過ごした思い出は、辛い修行を耐えて一日でも早い神境入りを目指させるほどの大事なものだったわけです。上掲した特典の内容を決めたのがりつべなのかはわかりませんが、キャラクターの性質から導き出される行動学として考えても、なかなか面白いと思いました。ちなみに精神分析学では、好ましい相手や憧れている相手の髪型を真似したり同じ服を身につけたりすることを同一化や取り入れと言うそうです。

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2017年07月29日

オススメ(絶対に解けない受験世界史2: 悪問・難問・奇問・出題ミス集)

 盛夏の候、うだるような暑さの日が続きますが、みなさま体調など崩されていらっしゃらないでしょうか。私は映画見ながら、エロゲーやりながらの「ながら」トレーニングの負荷を上げて、暑さと真っ向から戦っています。ちなみに直近で読破した三本『はるのあしおと』『戦国の黒百合』『黄昏のシンセミア』が全部面白かったので、心身ともにはつらつとしております。






話は変わりますが



僕が前にもブログで紹介した、稲田義智ことDG-Lawさんの『絶対に解けない受験世界史』
ですが、





パワーアップして、2017/8/10に2巻目が刊行されるそうです!!
絶対に解けない受験世界史2: 悪問・難問・奇問・出題ミス集
稲田義智
4908468141





前のものより、さらに突っ込みの切れ味と毒の含有率がアップしたらしいです!!





悪問を笑い飛ばすことでスカッとするだけでなく、
クソ問題耐性もつけてくれる優れものです。




大学受験をぶっちぎった僕でも楽しく読めます!笑




気になる方はコチラをご覧下さい。





風呂入れよ♪


歯磨けよ♪





前田健太選手のブログ記事を参考に作成しました)

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2017年07月29日

素晴らしき日々は7年前、リトルバスターズはちょうど10周年、アカイイトは……

 トップページとして配置するために「こんくらい先に設定しておけば当分追い越さないっしょ」とかなり未来の投稿日時を設定していた記事が、いつの間にか追い越されていてトップページでなくなっていた。時の流れを痛切に感じた……。いやしかし、このブログも10年ものだしな。
 すかぢが『すばひび』についてツイートしていたので、軽い気持ちで「改訂増補+追加シナリオ付きのHD版出してくだち……」と引用ツイートしたら、返事が来ておしっこちびりそうになった。何にせよ改訂版の構想はあるのはとても嬉しいので、座して待つ。
https://twitter.com/toppoitoppoi/status/888617281688752128
 権謀術数と情念が渦巻く戦国百合ゲーシリーズ最新作『戦国の黒百合~ふたなり姫と忍ぶ少女達~』をやったが、期待値をさらに上回る面白さだった。読ませるパワーが明らかに場違い、桁違いだよ。いつか紹介記事を書かないといけないかもしらん。

三尸 - Wikipedia

三尸(さんし)とは、道教に由来するとされる人間の体内にいると考えられていた虫。



山童 - Wikipedia

 九州を始めとする西日本に伝わる山に出る妖怪。河童(かっぱ)が山の中に入った存在であるとも言い伝えられている。



サクラノ刻
 2年半後くらいにはプレイしたいもんだ。
 藍先生若返ってないか?

戦闘にしゃしゃり出てきてお荷物になったり余計なことに首突っ込んで事件に巻き込まれたりするようなヒロインは嫌いという意見 - Togetterまとめ
 サムネ一本背負いと言わざるを得ない。


 OPにインターンシップの二人がいるってことは6巻までやるのか? そうすると前期の二倍くらいのペースで進まんといかんぞ。
 青コウは風にたなびく髪の演出が映えるな。


 ゆんのあせり・やっかみの演出とかは、もう少しあからさまでないほうが好みだな。BGMがちょっと。あれは4コマならではの、さらっと流してたけどそういう想いがあったのか、という気付きの演出がよかったんだ。


 すかぢ推薦。突っ込みどころのオンパレードだが、まず卓司の声で吹き出す。

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2017年07月25日

白衣性愛情依存症 レビュー・感想 散漫とっちらかっぷりはさらに悪化

 前作『白衣性恋愛症候群』からシナリオ担当が代わり、シナリオゲームへの歩み寄りが見られる一方、一番言いたいことが何なのか伝わってこない点はまったく解決していない。散漫とっちらかっぷりはむしろ悪化している。

 まず作品全体の構成について。出自が不明な主人公がヒロインとの距離を縮めていくうちに彼女の心の裡と多層的な謎が明らかになる、という構成は一般的なシナリオゲームのそれに近く、前作に比べて作品を通しての読み応えは微増していた。一方で、タイトルにもある白衣……看護については真面目に向き合うのはほんの序盤だけで、前作ではいくらか冗長ですらあった描写はなおざりもいいところになっている。シナリオの比重は前述した過去の謎の解明に移っているのだが、謎の研究施設、謎の人体実験、謎の超能力、謎の人格憑依といった設定はかなり突拍子がなく、バックボーンは説得力があんまりない。一つまた一つと謎が解けていくさまはそれなりに楽しいのだが、その謎に引きずられる形で作品の芯はますます不明瞭になっていて、終わってみたら何について書かれた作品だったのかよくわからなくなること必至。
 前作から継承された要素としては、ショッキングなゴシップの要素がある。不倫に始まり薬物洗脳、果てはカニバリズムやネクロフィリアまでよりどりみどり、全年齢対象でやりもやったりだ。しかし、キワモノエンドが各ヒロインに1個ずつご丁寧に用意されているさまはまるで営業ノルマをこなしているかのようであり、分岐もバッドエンド前の選択肢で決まるお手軽さなので、上滑りがさらに酷いことになっている。悲劇に対する美学もこだわりもまったく感じられず、「ゆるふわ萌えゲーと思わせてショックを与えちゃる!」という下心はこれまで以上に明け透けだった。けっこう鼻についた。このおやつ感覚の鬱要素が作風の乱れに拍車を掛けているのは言うまでもない。
 シナリオ担当の向坂氷緒について。過去作『384, 403km―あなたを月にさらったら』はHライトノベルとして割と楽しく読んだのだが、この作品は才気がさっぱり感じられなかった。せいぜいクラゲ(部部長)や星(をおうひと)というモチーフの落とし込みに片鱗の切れっぱしくらいが見えた程度だ。
 テキストは、主人公の頭のゆるさに呼応するように前作よりさらにゆるくなっていて、単刀直入に言うと幼稚だった。ますますターゲットの年齢層がわからなくなる。中には
「なんで今日になって、すとーかーさん(←やわらか表現)みたいな真似を?」
「びゅうう、ってそれに風も出てきて、なんだか不穏な感じのする空、天気だった。」
「わたし、えっへん。『うう…………(ずーんorz)』」(すべて原文ママ)
 といったあまりにも頭の悪い文章があったが、サブライターの仕事であってほしいな。

 これならまだ、共通ルートに限れば看護の仕事と人の生き死にに真剣に向き合っていた前作のほうが多少なりとも訴えてくるものがあった。作品としての出来はどっちもどっちで、どちらもあんまりお勧めできない。

工画堂スタジオ 白衣性愛情依存症 PC普及版
B01N997HIN

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2017年07月17日

384,403km―あなたを月にさらったら 向坂 氷緒

-9-
 もしも、あなたを月の裏側にさらってしまえたら、私は――

-17-
 月面に立って、カメラを地球に向けているひとりの誰かの姿。想像する、私の姿。
 月の海にひとり。
(理世がいない、私の世界)

-19-
 月からの脱出。

-73-
 四月までの私は、月の海にひとり。
 理世のいる地球に焦がれて、いつもひとりきりで宇宙を見上げていた。

-80-
 月の裏側は、地球からは永遠に見えないんです。

-82-
 私だけの世界。
 私だけが月にいた。
 理世は(暖かな)地球にいて。

(友だちのキス)

 ――そう、脱出して地球にたどり着いたと思っていた、いまも。

 私は月にひとり。

-91-
 小心者な私のひそかな願い。

 もしも、
 あなたを月の裏側にさらってしまえたら、私は。
 愛の牢獄に閉じこめて、
 永遠に離さないのに――。

-113-
「ステキよ、藤林さん。その格好で、この芋ようかん、食べてみてくれるかしら」
 そっと小皿に載った芋ようかんを差し出した。
「そして、その写真を私の部屋に飾らせてちょうだい」

-117-
 あなたを月の裏側にさらってしまいたいと、ずっと、ずっと思ってました。

-119-
 嗣宮先輩に、もう一度、芋ようかんを勧められました(当然、断った)。

-130-
 窓の外、遠い空に、白い月。

-153-
これじゃ、たとえ月の裏側にさらってしまったとしても――。
(牢獄になんてムリ)
 閉じ込められるのは、むしろ私だろう。哀れな囚人は私、そして理世は。
 君臨する。私の月の世界に。

 理世は、きっと月の女王になる。

-168-
 水も空気もない
 重力も地球の六分の一。
 そんな月面にも
 ふる雨ってなぁに?

-205-
 これからも、ずっと。
 月の裏側で、ふしだらな愛を紡ぎ続ける。

-207-
 月と地球の距離は、三八万四四〇三㎞。
 ずっとずっと、私と理世の間に横たわっていると思っていた、目眩がするほど遠い距離。
 越えられるはずのない遠い距離。
 けれど、現金なもので、私は今はこう思う。
 三八万㎞?


 ――そんなのスキップひとつで越えられるよ。

384,403km―あなたを月にさらったら (ティアラ文庫)
向坂 氷緒 玄鉄 絢
4829665157

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